Voigtlanderから出たアポ・スコパー90mm f2.8 VMを購入しました。
本当はもっと先に購入するつもりだったんですが、買い逃すと次に買えるのが何時になるのかって状況が続いているので思い切って先に買う事にしました。
元々買おうと思っていた同じフォクトレンダーの75mm f1.5も買い逃してるうちにもう買う気がなくなっちゃったってのもありましたしね。
予約していたのもありますけど、初回に無事に買えてよかったです。
で、今回は色々あってちょっと記事の量が多めです。
本当なら何回かに分けた方が書く方としては楽なんですけど、見る方からしたらとっとと見たいってのは自分もそうなのでまとめて1本にしています。
ちょっと重いかもしれませんが、写真多めなのでこのレンズが気になっておられる方は参考にしていただければと思います。
ファーストインプレッション
いつものフォクトレンダーの箱ですが、今回のはちょっと長め。
レンズの長さ的にはアポランター35mmと大差ないはずなんだけどなぁって思ってたんですが・・・
フード同梱だからでした。
見た目はテレエルマリートFATと同じ感じ。
ずっとテレエルマリートFATを買おうと思って物色してた時にこのレンズが発表され、このスタイルで価格もテレエルマリートFATよりも安いとなれば、そりゃこっちを選ぶわなぁって感じでした。
早速フィルターを装着して、M10-R ブラックペイントにセット。
90mmだけど、サイズ的にはそんなに大きくないです。
付属のフードも逆付けできるので持ち運びには便利です。
流石にフードをつけると長くなりますけど、それでも十分にコンパクトですね。
因みにレンズが一番短いのは無限遠の時。
最短だとこれくらい伸びてます。
最短撮影距離は90cm・・・
発売前の公式の仕様では80cmになってたと思ったんだけど、自分の気のせいかなぁ・・・まぁ困らないけど。
因みに自分の個体は写真のように無限はピッタリですが、最短はアンダー行きますけど、無限はちゃんと出てるので別に困る事もないかな・・・
ということで、早速実写してみたいと思います。
実写
ちょっと色々と撮りすぎて絞りの数値覚えてません(;´д`)
多分F4
F2.8
かなーりトリミング。F8かF5.6だったと思います。
F2.8
F2.8
立ったままでも50mmの最短くらいの感じでは撮れるので普段のこういった写真を撮るのには楽ですね。
絞りによる変化
f2.8
f4
f5.6
f8
f11
f16
f22
開放でも四隅はしっかりしてるので、後ろの木々や文字がくっきりしていくくらいの差しかわかりません。
まぁ拡大してあーだこーだ言えば色々あるんでしょうが、自分の使い方じゃそんなのどうでもいいので・・・
1.2~1.3mあたりから
f2.8
f4
f5.6
f8
f11
f16
f22
ラベルと瓶のボケ具合が変わるくらいで、優秀な写りですね。
最短撮影距離の90cmから
F2.8
F4
風で揺れまくって途中で諦めたんですが、ボケを見るのはこれくらいだろうしいいかなぁと。
開放でもガチャついた感じは無くて、とてもいいボケなんじゃないでしょうか。
開放でも絞っていっても写りの傾向が変わるわけではないので、絞りは被写界深度の調整くらいの役割でしょう。
そう考えると、F5.6かF8で気軽に撮る使い方もいいのかもしれません。
作例的なもの
昼から夕方にかけて
F2.8
F2.8
F2.8
F2.8
F2.8
F2.8
夜景
F2.8
F4
点光源は開放ではレモン型、F4で円形な感じでしょうか。
三角形のオブジェだけISO3200ですが、他は全てISO12500です。
しかし、そこまでノイジーじゃないので全然問題ない感じですね。
流石にかなり暗い場所ではどうかとは思いますが、普通に灯りがある程度あればF2.8でも全然気にせず使えそうな感じです。
まとめ
LUMIX S1を使ってた時に85mm F1.8で街中スナップをした時は使いにくさを感じたりしたんですが、アポスコパーの方が最短撮影距離が10cm長いのにあまり使いにくさを感じないのは元々のライカが70cmの最短撮影距離のレンズが多いからなんでしょうか・・・
焦点距離が長い分だけ最短距離だと普段のレンズよりも寄った感じで撮れるので、扱いやすさも感じました。
逆に城みたいな大きな物とかを撮ろうとすると、いつもの場所からだとかなり大きくなるので、適切な距離感を掴むのが難しくなりますね。
普段のストリートスナップなんかとは違って、ちょっと距離を置いた感じのポートレートとか、入れないような花壇の中の花を撮るとかには重宝しそうです。
因みにピント合わせがかなりシビアだなと感じました。
35mmや50mmならそうでもないんですが、90mmの狭い範囲で解像度の高いM10-Rだからかもしれませんが、開放だとどうもピントが甘い写真が多かったので、開放ならLVかEVFを使って、レンジファインダーならF4からの方がいいんじゃないかなと思います。
・・・ま、若い方や2400万画素のモデルだと全然問題ないのかもしれませんけど。
結局、テレエルマリートFATは付けた事はありませんが、見た目的にもそんなに変わらないし、10cmも寄れる事やレンズの状態とかを考えたらアポ・スコパー90mmは十分に選択肢になるんじゃないかと思います。
ポートレートのボケとかは少なめかもしれませんけど、SL2-Sの24-70mm F2.8で撮った写真を見ても別にボケ量が・・・なんて感じなかったので、自分的にはこのレンズでも十分にポートレートに使えるんだろうなと思ってます。
そんなわけで、正直、モデルさんの撮影会くらいしか使う機会がないんじゃないかなぁなんて思っていた90mmレンズですが、意外と色々な場面で使えそうなので、買ってみてすごく良かったと思ってます。
ニコンの方もあの大きさですし、出来る事なら抑えておきたいんですけど、流石にもう余裕がないので1周回ってから買おうかなと思ってます。
もし、この記事を見てAPO-SKOPAR 90mmが気に入られた方がいらっしゃいましたら幸いです。