古いレンズと侮るなかれ
自分は結構マクロ撮影が好きなので、必然的にマクロレンズも好きなんですが、何気にE 30mm F3.5 macroはかなり気に入ってたりします。
30mmとなっていますが、フルサイズ換算で45mm相当の焦点距離になります。
ミラーレス一眼が出始めた頃のNEXシリーズ用に発売されたレンズなのでかなり昔のレンズです。
古いレンズだから写りが微妙とかAFが遅いとか思われそうですが、意外にもかなりシッカリ使えるんですよね。
マクロレンズを購入する場合には当レンズかFE 50mm F2.8 macroと比べて悩まれると思うんですが、シルバーの鏡筒しか存在しない事と防塵防滴が無い事に納得できるのであればかなりオススメのレンズだったりします。
最短撮影距離:ほぼゼロ
E 30mm F3.5 macroの方は最短撮影距離は9.5cmです。
センサーからのフランジバックとレンズの長さを考えると2.15cmとなるので、付属のフードを付けた場合だとほぼフードにベタ付きな状態で撮影する事が出来ます。
またリアフォーカス式なのでレンズの伸び縮みを気にせずに使用できます。
一方FE 50mm F2.8 Macroは最短撮影距離が16cmですが、レンズの前群操出方式なので前に伸びてきます。
なので寄って撮りたい時にはちょっと気を使う必要が出てきますし、前群操出なのでフォーカスが少し遅め。
どちらも最大撮影倍率は等倍ですし、被写体との距離によってどちらのレンズがいいという事は一概には言えないんですが、最短撮影距離を気にしなくていいという事は本当に強い武器になるんですよね。
めっちゃ小さな花なんかでも思いっきり寄ってしまう事が出来るので、レンズ手前に手などを添えてやれば風よけもやり易かったりします。
寄るだけじゃなくて引いても便利
マクロレンズ=マクロ撮影専用というものではないので、引いて撮影すればフルサイズ換算で45mmの標準域レンズとしても使用できます。
F3.5なのでボケにくいという部分はありますが、マクロで寄ればボケますし、普通に撮影するのであれば本当ならばある程度絞った方が解像感も出るのでいいんですけど、F値の明るいレンズを使っているとついつい開放で使いがちになっちゃうんですよね・・・
その点F3.5ってのは地味に扱いやすいF値だったりするので、標準レンズとして使用しても全然気にならないというか、被写体との距離を全く気にせずに使う事が出来るオールマイティーなレンズだと思います。
もし使っているカメラがα7CIIなどのフルサイズ機であれば50mmの方がいいのかもしれませんが、あくまでも使う機種はAPS-Cのα6700です。
APS-C用のレンズであろうがフルサイズ用のレンズであろうが画角的には1.5倍相当になってしまうので、50mmのレンズを付けると75mm相当になります。
少しだけ離れた場所の花なんかの被写体を撮るのであればFE 50mmマクロの方が向いているんでしょうけど、マクロ用途以外になると75mm相当は結構な切り取り感がある焦点距離になってしまうので、寄っても引いても使うという事であれば、APS-C機の方はE 30mmマクロの方が使いやすいんじゃないかなと思うんですよ。
地味に優等生すぎて他のレンズを買うのに躊躇する
APS-C用としては30mmとなっていますが、フルサイズ換算で45mmのレンズになるのは上でも記載しました。
昔からの標準レンズと言われるのがフルサイズで50mmまたは35mmの焦点距離だったりしますが、どちらが使いやすいかというのは人によるとは思います。
APS-Cの場合、35mmのレンズを使っても52.5mm相当になるので、意外とこのE30mm F3.5 macroとの差があまりなかったりするんですよね・・・
7.5mmって結構大きな差なんですが、40mmほどどっちとも言いにくい感じでもないし、50mmよりも少し広いのでフレーミングがしやすいというのもあります。
強いて弱点を挙げるとすればボケにくい事でしょうか。
ボケを楽しみたいのであればE 50mm F1.8 OSS辺りなんでしょうが75mm相当なわけで・・・かといってE 35mm F1.8 OSSになると地味に価格が高めだったりするので躊躇してしまうわけです。
いずれF1.8辺りの24mmとか35mmは欲しいなと思いますが、シグマの18-50mm F2.8 DC DNもあるし、「どうしてもこのレンズが無いとダメ」って思い切れないままずっといるんですよね・・・
なので、この辺りの焦点距離の単焦点レンズがずっと買えない状態だったりします(;´Д`)
思い切って買って初期不良を引いたレンズもありましたが、まぁいいかと思ってしまえたのはボケ以外の使い勝手がこのレンズを超えないからってのもあったのかなぁなんて思ったりして。
こっちの桜はまだまだですが、先の方に蕾っぽいのが見られるので、今年もちゃんと咲いてくれそうですね。
橋の架け替えの流れで土嚢を積んでいると思っていた尼崎城から尼崎駅へ抜ける為の端の横の工事ですが、なんか重いっきり護岸をぶっ壊してました(;´Д`)
完成予想の図面を見てもサッパリなので、何をやってるのかもさっぱり分かりませんわ。
歩きながら適当に構えて適当にシャッターを切りました。
ピントは全然何処にも合わせていないんですが、AFが速いので歩きながらでも意外と撮れます。
微妙な距離で微妙な感じになってますが、50mmのレンズだともっと離れないといけなくなるので、やっぱりE 30mm F3.5 macroくらいの距離が使いやすいかなぁ
まとめ
そんなわけで地味に気に入っているSONY E 30mm F3.5 macroをピックアップしてみました。
因みに、防塵防滴に関してはどうしようもないので、ソニーストアのワイド保証のように水濡れや破損などでも無償修理をしてくれるようなサービスを活用するといいかと思います。
ま、小雨くらいだったら濡れた後にちゃんと水気を吸い取ってしっかり乾かせば全然問題ありませんが、絶対に大丈夫というわけでもないですしね・・・
人によっては箸にも棒にもかからないレンズかもしれませんが、軽くて意外と使い勝手がいいレンズなので、αシリーズのAPS-C機を購入された方には是非試してみて頂きたいなと思います。
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ソニーストアで購入する ソニー APS-C用 30mm F3.5マクロレンズ SEL30M35 |