はじめに
あれだけ散々最短撮影距離が長いだなんだ言っていたVILTROXのAF 50mm F2 AIRを購入しました。
何がどうって事はないんですが、安いとはいえ3万オーバーと2万円半ばだと結構違いますからね。
因みに昨日公開した記事のmarumiの『S-5』フィルター2枚を足してもポイントバックもあるので通常価格よりも全然安いというね・・・

そんなわけで、2枚買ったうちの58mmのS-5はこのレンズに使用します。
VILTROX AF 50mm F2.0のスペック
焦点距離(APS-Cサイズ) | 50mm(75mm) |
レンズ構成 | 9群13枚 |
絞り | F2-F16 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.51m |
フィルターサイズ | 58mm |
サイズ(径x長さ) | 65x56.5mm |
重さ | 205g |
マウント | SONY E、Nikon Z |
実売価格 | ¥32,850 |
Amazonプライムデー価格 | ¥26,280(2025/7/14まで) |
やっぱりコンパクト
レンズ本体はものすごくコンパクト。

相変わらずピントリングしかないシンプルなレンズになっています。
サイズ的には流石にFE 50mm F2.5 Gに比べると長いんですが、F2.0でAFが使えるレンズとしては十分にコンパクト。
ただ、このF2.0というのが必要ではなく、すでにFE 50mm F2.5Gを持っているのであれば、安いからという理由で買うレンズではないかな・・・
比較対象がアレなんですが、普段使っているFE 24-50mm F2.8 Gと比べると、付属のフードをつけた状態でも24-50mm単体よりも小さかったりします。

実際にα7CRにつけるとめっちゃ小さいというか、これくらいのサイズのレンズがもっと出てくれたら最高なんですけどね!って暗いのサイズ感。

フードをつけても全然気にならないサイズです。

これで最大の弱点:最短撮影距離が長いというのが後5〜6cmでも短ければマジ最強なんですけどね。
実写
日差しがキンキンだった午後3時前に出たので液晶画面じゃ見にくかったんですが、EVFがあるのでなんとか。

APS-C機で50mmレンズを使って慣れている人がフルサイズの50mmを使って最短撮影距離が長いとめっちゃ困惑するんじゃなかろうかというレベルで0.51mという長い距離がジャブを打ってきます。
マジで思っている以上に遠いです
めっちゃ風が強くて見つけたひまわりの花もぐわんぐわん揺れまくっていたんですが、F2の明るさがあるとバチっと止めてくれます。

思っている以上に変なところがなくて普通。
被写体認識:列車、絞り優先、AF-C、フルエリアという明るいレンズじゃないとダメな撮り方だと思うんですが、普通に撮れます。

ある程度の遠景になると普通に撮れすぎてコスパ最高やんって気持ちがめっちゃ出てきますね。
薄暗い時間帯になってから撮ってみたんですが、商品受け取りじのファームウェアVerが1.04になっていてAFが結構もっさりした感じでした。
のそのそという感じではなくちょっと遅いなぁという感じ。

メーカーのサイトでファームウェアVer1.05が配信されているので、帰宅後にアップデートしてみると、爆速ではないんですがある程度納得できるくらいのAF速度になりました。
動作音も静かなので変に気になる事はないと思います。
なぜか行くとこ行くとこ目につくのが大きいものばかりなので、50mmという焦点距離が足枷にw

幾ら撮っても妙なところが目につかないので、近接以外は本当に文句なし。
とりあえずストリートスナップとか風景なんかを撮るには最適なレンズだと思います。

夕暮れ時の梅キタ方面の写真。

全部F2.0なんですが、こんだけ写ったらなんの文句があんねんってレベルで写ってます。
6000万画素なのでめっちゃ拡大して見てみたんですが、もう笑ってしまうレベルでシャープに写ってます。

50mmの単焦点レンズを持ってなくてこれから買うつもり&近接撮影を捨てられるのであればマジでおすすめなレンズですね。

純正のFE 50mm F1.8よりもAFが速くて写りもいいので、本当に残念なのは近接だけなんだよなぁ・・・
因みにフィルターはこの記事の上の方でも書いたようにmarumiのS-5を使っているんですが、結構明るい大阪駅の連絡通路の吹き抜けを撮ってみましたが、ゴーストとかそういったものはなさそう。

やはり余程の逆光とかを狙わない限りはS-5をベーシックなフィルターにしてもいいかもしれないなと思います。
最短撮影距離だけは・・・本当に・・・
上でも書きましたがAPS-C機で使う50mmってのはフルサイズ換算で75mm相当になるので寄れなくても気にならないんですが、フルサイズで51cmの距離は本当に遠いです。

これで最短撮影距離。
レンズが短いので余計に「寄れない感」が強くなります。
APS-Cクロップすればあまり寄れないのも気にならなくはなるんですが、折角フルサイズ用レンズだしなぁ・・・ってね。

堀内果実園でパフェを食べたので写真を撮ろうと思ってカメラを取り出したものの、レンズはこのAF 50mm F2.0しかなかったので、ガチで51cm引くしかない状態。

まっすぐ引けないので斜めに引くしかない=こういった写真になります。
少し大きめのテーブルだったらパフェを離して撮れるかもしれませんが、そうでないなら素直に諦めましょう。
結構大きいパフェなんですが、サイズ感が全くわからない・・・そして、地味にフルサイズだと広くて要らんものがよく写ってしまう・・・(;´Д`A
マジで45cmと51cmのたった6cmの最短撮影距離の差が高い高い壁に思えました。
相方が食べたももとすもものかき氷

なんだかんだ書いてますけど、流石にF2.0なのでめっちゃいい感じなんですけどね・・・
なんなら撮ってる時の姿を見せたいぐらいに後ろに引ける限界まで引いて撮ってます。
なので、ちょっと気を抜いてしまうとこんなピントの合わない状態に・・・(´・ω・`)

APS-Cにクロップしたところで最短撮影距離は変わらないので、扱いにくさ自体は諦めましょう。
テーブルにおいてこの状態なので、左手にドリンクやソフトクリームなんかを持って、右手にカメラを持って撮るというのは弓を射るくらい腕を伸ばす必要があると思うので、そういった事をする場合は事前に別のレンズに変えておく事をオススメします。
因みにこの後最短撮影距離が41cmのレンズを使ったらめっちゃ寄れる感じがしました(;´д`)
まとめ
近接撮影だけは本当にどうにもならないので割り切る必要がありますが、それ以外の部分に関しては特に大きなマイナス要素もないし、写りはいいしAFは静かだしでコスパは最高なんじゃないかなぁと思います。
それだけに本当に最短撮影距離がせめて後5cm短ければ最強レベルなコスパレンズだったんですけどね・・・
近接以外の部分に関しては本当に純正の撒き餌レンズよりも安くて写りも良くてボケも楽しめる優秀なレンズなので、最短撮影距離だけ許容できるのであればオススメなレンズだと思いました。
とりあえず、スナップ用途だと困る事はないと思うので、単焦点1本で行く時の新たな選択肢として使っていきたいと思います。