はじめに
先日、Amazonプライムデー先行セールで気になったアイテムという事で、ハクバのXC-PROを挙げていたんですが、ちょっと必要に駆られている部分があったのでレンズフィルターを購入する事にしました。
XC-PROを買おうかと思ったんですが、今年の2月に買ったマルミのプロテクトフィルター『S-5』を買う事にしました。
XC-PROはAmazonプライムデー先行セールで割引になっていますが、S-5の方は微妙なサイズのもの以外は割引になっていません。
が、割引になったXC-PROとS-5の価格差はほぼ無いのでどちらを選ぶかは好みという感じがあるんですが、何気にこのS-5は2点以上購入すると5%OFFになる【夏のまとめ買いフェア】(2025年7月1日(火)9時00分から2025年8月31日(日)23時59分まで)対象商品になっているので、対象商品と絡めて買えばセールになっているXC-PROよりも安くなるというアイテムになっています。
S-5フィルター2枚を買ってもちゃんと割引が効いたんですが、1枚しか要らないんだよなぁ・・・って方でもプライムデーで値引きされている電池などの生活必需品と絡めても割引が効くので意外とお得かと思われます。

フィルターを付けるかはお好みで
当ブログをいつも見てくださっている方はご存じかと思いますが、自分は基本的に「絶対にフィルターを付ける派」です。
買い忘れてたりして一時的に使わない場合もありますけど、そんな時はその足で買いに行ったりするので・・・
レンズの設計者からすると素の状態で最高性能を出せるように作っているのに、1枚ガラスを追加して性能を落とすってのは悲しい部分があるというお話を耳にしたんですが、使う側からすると「決して安くないもの」なので、出来る限りカバーしておきたいんですよね。
防塵・防汚・防水などのコーティングがされているからフィルターなんか無くても問題ないって意見もありますし、否定するつもりはないんですが、市街地に限らず景勝地なんかでも目に見えないレベルのチリや埃・花粉など様々なものが飛散しているのでレンズに付着します。
ブロワーで飛ばせば大丈夫だと思われがちですが、意外と飛ばないものもあったりするので、その状態でレンズを拭けば微細な傷が入ってしまったりするんですよ。
レンズの場合だとコーティングが剥げたりしてしまう可能性もありますが、フィルターだと最悪な場合でもフィルターの交換だけで済むのでお財布のダメージは少なくて済むんですよね。
あと、レンズキャップを外す時にレンズを見ずに外そうとして前玉に触ってしまう可能性とかがあったりするので、オールドレンズでもフィルターを付けておけばよかったと思う事がしばしばあったりします。
まぁ2年くらいでレンズを手放すことが多い自分のような人間がフィルターが無い状態の事を言ってもあんまり説得力が無いかもしれませんが、結構長年使ったレンズでも外観は多少スレとかがあったとしても、光学系は綺麗なままなので美品として買取してもらえる事が多いです。
という事で、自分はフィルターを付けておきたい派なんです。
マルミの『S-5』ってどうなん?
上の記事を書く前にNikon Z50IIとNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRに付けて色々と撮りましたが、基本的に自分が使うような昼間の撮影がメインの環境であれば、全く問題が無いレンズフィルターだと思います。
まぁそういった場面で問題ないという事は、一般的な使い方であればほぼ問題が無いんじゃないかなと思います。
正直、今時だと光学性能がガクッと落ちるようなプロテクトフィルターってほぼ無いハズ(遠景だと空気の霞とかの方が影響が大きい)なので、枠の厚みだとか好きなメーカーとかで選ぶのでもいいかもしれません。
自分の場合は昔はKenkoのPRO1Dを使っていましたが、撥水・防汚がされていなくて、指で触ってしまった後に皮脂が落ちにくいというのがあったので、色々と入れ替えていってます。
夜にレンズに強い光が入るような状態で写真を撮ることが多いとか、逆光での撮影最高!なんて方はゴーストやフレアが出ないようにフィルターを外すとか、フィルターに拘ってゴーストやフレアの発生を極力抑えたフィルターを選ぶべきかなとは思います。
marumi S-5のゴーストやフレアについて
よくライトや強い光源をレンズ内に入れて、「フィルターを付けているとゴーストやフレアが出る」ってやってたりしますが、基本的に面反射率が0.1%のフィルターでも出たりはするのでフィルターを付ける上では仕方が無いかなと思います。
まぁ現行のレンズでも、ものによってはフィルターを付けなくてもしれっとゴーストやフレアが出たりもしますし、オールドレンズだとそういった部分も個性として受け入れているのに、
そんなわけで、『S-5』にLEDライトを当ててゴーストやフレアがどんな感じになるかを見てみました。
Xperia 1VIを純正ケースのスタンドで立てて、ライトをONにしてほぼ最短撮影距離にカメラをミニ三脚に固定してフィルターだけを変えて撮影しています。
ライトのすぐ左隣あたりにAFポイントを置いて撮影しています。

まずはS-5で撮ったもの。
そしてPRO1Dをつけて撮ったもの。

無理やり出るように撮ってるのでゴーストとかが出ていますが、ぶっちゃけ「こんな撮り方します?」って話なので、こんなもん気にしても仕方ないかもしれません。
こんなんだったらニコンのARCRESTIIだろうが関係なく出ると思う。
ということで、もう少し現実的な感じで薄暗い部屋にXperia 1VIを立てて撮ってみました。

ゴーストはXperia 1VIの右下の方に緑色のが少し出ているだけで、あとはLEDライト近辺のフレアだけ。
写真右上の上から右下に向かって走っているのはゴーストではなく畳のスレ傷なので、ゴーストが出ているのは本当に緑の点だけという状態です。
なので、よほどの撮り方をしないのであればmarumi S-5で十分かなぁという気がします。
面反射率に関して
一応Marumi 『S-5』は面反射率0.3%ということになっていますが、正直なところこのS-5に限らずどのメーカーのものでもメーカー側が数値を謳っているだけで、実測ではそれ以上だったりそれ以下だったりというのもあるようです。
数値的に信用できるようになるのは、国内メーカーである程度以上の金額の0.2%以下のフィルターだと思うので、金銭的に余裕がある方はそちらで揃えられる方がいいかとは思います。
ま、安いフィルターを買うのであれば、面反射率はある程度は気分的なものと割り切った上で、実用面を優先という感じでいいのかなと・・・
まとめ
途中でも書いていたようにベーシックな感じでPRO1Dを標準的に使ってきましたけど、PRO1Dだと「なんか汚れてきたなぁ」と思って掃除しようとしても、汚れが広がっていくだけって事が意外とよくあるんですよね・・・
そして掃除に時間がかかるというのがあったんですが、撥水・防汚コートが施されたフィルターだとフィルターの清掃自体もかなり楽になるので、結構おすすめです。
Marumi S-5が最適なのかどうかはわかりませんが、使っていて問題は全くないので、ガッチガチに写りを気にするようなレンズでなければS-5にしていこうかなと思います。