Vivid系とモノクロのクリエイティブルックは以前に作っていたんですが、Nikon Z30でのシアン系のカスタムピクチャーコントロールが気に入ったので、α6700でもそれっぽい感じのカスタムクリエイティブルックにしてみました。
設定内容
今回のカスタムクリエイティブルックのベースには、クリエイティブルック:INを使用しています。
クリエイティブルック:INの特徴としては、「コントラストと彩度を抑えたマットな質感になります。シックな雰囲気や、重厚なイメージを表現したいときなどにおすすめです。」という事です。
クリエイティブルック:FLをベースにしてもいいのかもしれませんが、その辺りはお好みで。
パラメーターとしては以下の通りです。
ルック:IN
コントラスト:+1
ハイライト:-6
シャドウ:+3
フェード:+2
彩度:-4
シャープネス:+2
シャープネスレンジ:+2
明瞭度:+2
という事で、明るい部分が飛んでしまわないように、ハイライトをー6まで落として、抜けた色味にするために彩度もー4まで落としてます。
一枚目の写真は彩度をー6とかー8にしてたので、再度を落とし過ぎると青空の色も抜けてしまうのでやり過ぎない方がいいかも。
また、シャープネス関連を上げていけばZ30のようなパキッとした感じになると思いますが、なるべく柔らかさを出したかったので、シャープネスはキツくなりすぎないように抑えました。
ホワイトバランスは画像のように太陽光を選択後に微調整でB4、M1に設定しています。
この状態だと普通に撮ろうと思ったら色味がおかしくなったりしますが、花なんかだとVivid系のクリエイティブルックで撮影しておけば、ある程度違和感はないかなと思いますし、SNSにアップするくらいならJPEGのホワイトバランスを少し弄る程度で済みます。
ユーザーセッティングをモードダイヤルに登録しておけばもっと楽
α6700のモードダイヤルには1~3の部分にユーザーセッティングが登録できるようになっています。
今まではクリエイティブルックの中だけでちょろちょろ弄っていただけだったのでちゃんと調べていなかったんですが、撮影設定登録では色々な物が登録できるようなので、これを活用することにしました。
ユーザーセッティングの登録は[MENU]ー[撮影]ー[撮影モード]ー[[MR]撮影設定登録]でおこないます。
[[MR]撮影設定登録]を選ぶと、下の画面に切り替わります。
AF設定やAFエリアなんかは勿論、カスタマイズしたクリエイティブルック以外にもカスタマイズしたホワイトバランスも記録してくれるという優れもの。
本体のモードダイヤルにある1~3以外に、メモリーカード上にM1~M4の4つを合わせた最大で7つのユーザーセッティングを登録できます。
メモリーカード上の設定はモードダイヤル1~3の状態で1つ前の画像にある[[MR]撮影設定呼び出し]でM1~M4を選択すれば設定を呼び出すことが出来ます。
モードダイヤル1~3に上書きされるわけではなく、メモリーカード上の設定をカメラに反映するだけなので、呼び出したユーザーセッティングが上書きされることはありません。
よく使用する設定は本体のユーザーセッティングに登録して、たまにしか使用しない設定はメモリーカード上に保存という感じでいいのかもしれませんね。(自分だと動体撮影とかイルミネーション向けの設定とか)
但し、メモリーカードをフォーマットすると、保存したユーザーセッティングも消えてしまうので、使わなくなった容量の小さなSDカードなんかに書き出しておいて初期化しないようにした方がいいかもしれません。
作成したクリエイティブルックで撮影した写真
Z30の方ではシアン系だけどかなりパキッとした感じになっていたので、上の設定の所でも書いてますが、フィルムの時のような解像度が高すぎない感じに調整しています。
左上に何か写っていますが、おそらくクマバチ。
めっちゃ遠くを飛んでいるように見えるけど、小さいからそう見えるだけでそんなに遠くを飛んでいるわけではなかったです。
流石に花とかを撮るのには向いてないですが、フィルムによってはこんな感じに写ってたなぁなんて思ったりもして。
逆光だとこんな感じ。
彩度を結構抑えているので、鮮やかなイエローも褪せた感じのイエローになってます。
真っ赤なチューリップ。
昔の写真を引っ張り出してきたような感じで、結構好きな感じになってます。
子供の頃の写真とかこんな感じだったなぁって記憶があります。
八重桜もちょっとノスタルジックな感じに仕上がりました。
チューリップの中。
写り過ぎず写らなさすぎずで意外と好みな感じに仕上がったかなと思います。
ちょっと古い建物とかを撮るといいかもしれませんね。
因みに今回の写真は若干のトリミングや水平出しを行った程度の補正だけでほぼJPEG撮って出しになっています。
まとめ
カメラの取説って紙媒体で入っていると暇な時にぺらぺらっと眺めたりするんですが、PDFになっちゃうと困った時に開くかどうかって感じになっちゃってるので、正直どういった機能があるのか理解できてなかったりするんですよね(;´Д`)
で、今回の事でZ30なんかと同じ事が出来るんだという事に加えて、ユーザーセッティングの記録数の多さとか予想外に遊べるカメラなんだなぁって思いました。
ホワイトバランスとか毎回弄るの面倒臭いなとか思ってたのは何だったのかと(´・ω・`)
なんとなく使い勝手がいいからってそのまま使っている感じだったけど、これからもっと弄り倒していこうと思います。