はじめに
購入直後にOM-5 Mark IIを持って長居植物園、天王寺動物園と撮影に行ってきたのは以下の記事で書きました。
この時は本当に充電しながら持ち歩いて撮影という感じだったので、追尾AFのやり方やその他の機能なんかも全くわからないまま使っていたので、色々とやらなきゃいけないことなんかもわかったので、今回はある程度最低限の扱い方を覚えた上で神戸どうぶつ王国に行ってきました。
予備バッテリー1本もフル充電して撮影に行ったんですが、被写体認識AFというぬるま湯に浸かり切った脳には返って新鮮な体験になりました。
やっぱり軽さとコンパクトさは正義
今回、神戸どうぶつ王国内ではほぼM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PROを使用していました。
広角が必要なのはペリカンフライトくらいだったんですが、一番前にかぶりつけなかった時点で広角である必要はナシ。
被写体に近くてもう少しって時だけM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROに変えてました。
神戸どうぶつ王国は比較的動物との距離が近いので、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PROで十分ですね。
バードショーだけはもう少し長い距離のレンズが欲しいとも感じましたが、正直、トリミングでも長辺2200ピクセルくらいは残っていたので、よほど離れた場所のを撮るとかでなければ40−150mmあれば問題ない感じでした。







他の写真は全てNaturalで撮っているんですが、この一枚だけポップアートIで撮ってみました。

ハシビロコウの色自体が控えめなので、ポップアートIでかなり強調する形になっても全然いいんじゃないかなと。
プロキャプチャーがメッチャ有難い
OM5 Mark IIにはProCapとProCapHの2つの撮影枚数があるんですが、基本的にProCapHの方が多くのコマ数を保存できるわけですが、使えば使うほどバッテリーの消耗も早くなるかなという感じでしt。
ただ、目で見えた瞬間に撮影してもほぼ撮れてないので、どちらかのモードで撮影することが多かったです。
おかげで1日で100GBを超える撮影枚数になりましたが・・・(´・ω・`)
ただ、注意点が1つあってC-AF+TRというターゲットAFを使っている場合、バッテリー残量が少なくなってくるとProCapHとの組み合わせではAFがグレーアウトして選択できなくなったりします。
この場合はProCapにすればC-AF+TRを選択できるので、バッテリー残量に合わせてこまめな調整が必要っぽいです。

こういった餌をもらう瞬間とかは動きが予測できるので普通の連写でもいけたりしますが、他の場合は予測不可能だったりしますからね。


他の機種でもそうですが、シャッター半押しでプリキャプチャー(プロキャプチャー)してくれるかしてくれないかでかなり利便性が違います。
確かに動物認識AFがあればカメラを向けるだけでピントが合って楽ではあるんですが、それが搭載されていても一瞬を切り取るのは運任せになってしまうので、逃したタイミングを取り直せるというのはめっちゃ便利だったりします。
意外と暗所に強いかもしれない
神戸どうぶつ王国には「ももんがの夜」という夜行性動物が入っているエリアがあります。
基本かなり薄暗くて、部分的にスポットライトのような感じで赤いセーフライトが点灯されています。

こう行った場所ってかなりカメラのAFが迷ってピントが合わない事が多いんですが、なぜかOM-5 Mark IIでは目視でもうっすらという感じの動物たちをしっかりと撮る事ができました。
本当はこんなに一面赤な場所ではなくて、このコウモリも黒っぽく見える感じなだけだったんですが、写真にすると一面赤になってました。

とはいえ、撮れるかどうかという面で考えたらちゃんと撮れる事が大事。
過去に使っていたマイクロフォーサーズ機だと確実に何も撮れてないだろうという場所なので、ちょっと感動したくらい。

とはいえ、暗所な場所でスローシャッターになりやすいので、その辺りは気をつける必要があります。
動きものだって頑張れば撮れた
カメラに鳥認識AFが搭載されていて、AFの追尾性も高いカメラだったら鳥を狙うだけで、あとはシャッターを切れば高確率で歩留まりよく写真が撮れます。
しかし、そういったカメラは結構お高めだったりします。
OM-5 Mark IIは価格を抑えめにしているのと、価格的にOM-1を食ってしまう事にもなりかねないからか、そういった機能は搭載されていません。
そういった部分が必要ならOM-3の方が・・・って事になるんですが、別にOM-5 Mark IIでも撮れない事はないんですよね。
という事で、神戸どうぶつ王国のバードショーで頑張って撮ってきました。

基本的に普段は動きものを撮らないというのは何度もブログで書いているわけですが、追尾AFとProCapHの組み合わせで頑張って撮れば飛んでいる鳥でも撮れなくはないですね。
そうは言ってもフルサイズ換算で80−300mm相当のレンズなので、距離を考えたらもう少し長めのレンズが欲しいと感じたんですが、トリミングしてもそれなりの画素数は残るので、意外と問題はないかもしれません。

速度が速いので、シャッタースピード優先の1/4000秒で撮影しています。






カメラ任せにするとダメなので自分でコントロールする必要がある
AFエリアはシングル、クロス、ミドル、ラージ、フルエリアと選べるものの、シングル以外はそのエリアの中からカメラが自動的にピントを合わせる位置を選ぶという仕様のようです。
正直、鳥認識AFなんかがついていればAFエリアをラージとかフルエリアにしておけばその中で鳥を認識してピントを合わせに行ってくれるわけです。
しかし、OM-5 Mark IIにはそんな機能はないので、ラージエリアにしてその中のあらぬ場所にピントを合わせに行ことがあります。

例えば鳥のすぐ右後ろにいる白い服の人にピントを合わせに行ったりとかね。
なので、AFエリアはシングルで最初から撮りにピントを合わせておいて、追尾AFを効かせながらカメラで追いかけていくという方法が一番歩留まりが良さそうかなと思いました。
航空祭みたいなゴリゴリの動きものだったら被写体認識が搭載されている方がいいでしょうが、それ以外ならOM-5 Mark IIでも何とかなるかなぁという感じ。
バードショーの途中でボイコットしてどこかに行ってしまった鳥に変わって、急遽の登場となったオーちゃん。

飛ぶのが得意ではないのに一生懸命飛んでいました。

まとめ
流石に大量の枚数を撮影したこともあって、OM-5 Mark IIのクセというか傾向が少しずつですが見えてきたかなという感じがします。
あと、最近の便利機能に慣れ切ってしまっていたので、昔はこうだったよなぁという事を試行錯誤しながら使っていくのも意外と面白かったです。
被写体検出がない時点でカメラ自体はZfcと大きく変わらないという印象もありそうですが、やっぱりプロキャプチャーが使えるのはマジで大きいです。
流石にProCapHでバカスカ撮ってたらブラックアウトしちゃってターゲットをロストしちゃう事もあったりしますが、まぁその辺りはハイエンド機じゃないんだし、割り切ってれば問題ないかと思います。
ヘビーな使い方をするならバッテリー3本体制は必要かもしれませんが、連射をしまくらないのであれば予備バッテリー1本あれば1日撮影できそうかなって感じでした。

なにより一日中カメラを持ち歩いても重くて肩や首がいつも以上に痛みが悪化しなかったのはマジで助かるなと思いました。
やっぱあちこち身体にガタが来てるとコンパクトな機材がちょうどいいっすわ・・・