はじめに
なんだかんだと紆余曲折があってマイクロフォーサーズに戻ってきてから、改めてマイクロフォーサーズって35mm版に換算して考えたらレンズもコンパクトで細いものが多くて便利だなぁと感じています。
そんなマイクロフォーサーズのレンズですが、300mm以上の望遠が必要ないのであれば全く問題のないF4通しの『小三元セット』(M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm /12-45mm/40-150mm PRO)を最初から購入していて、別にこの3本を持ち歩いても今までのフルサイズ用のレンズよりも断然軽いので全く苦にならないんですが、やっぱり旅行に行くとなると話が少し変わって来るんですよね。
今度行くのは山の方なので、主に広角~標準ズームで大丈夫なんでしょうけど、人が多い場合などには望遠で一部を切り取ってしまうという使い方が必要になってくるので望遠もあった方がベター。
また、当然屋外になるので真夏の乾燥時よりはマシとはいえ、レンズ交換時のほこり等にも気を使う必要が出てきます。
春の桜や紅葉などの行楽シーズンに人が多い場所に行くと、砂埃などが舞ったりしてて、レンズ交換時にセンサーに埃が付いちゃうこともあるので、ガッツリとした広角側に関してはレンズ交換が必須になるのは仕方が無いとして、標準からある程度の望遠域までをレンズ交換無しで使える高倍率の便利ズームが欲しくなってくるわけです。
マジで帰ってから写真を確認したら埃が付いててソフトで埃を取り除くのがスタートラインってのはげんなりしますからね・・・(´・ω・`)
とりあえず便利ズームを表にしてみた
とりあえずパナソニックとOM SYSTEMから販売されているマイクロフォーサーズ用の便利ズームレンズを表にしてみました。
マイクロフォーサーズのレンズは焦点距離がフルサイズの半分なので、12-45mmと言ってもフルサイズのレンズで考えると24-90mmのレンズと同じ感じになるわけです。
最近は地味に広角側にスライドしていってますが、大体の標準ズームといえばフルサイズの24-70mmという焦点距離なので、マイクロフォーサーズだと12-35mmというレンズになります。
とりあえず、自分が持っているM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROを一番左の基準にしてどんな感じの違いなのかを表にしました。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROってF4通しでありながらズーム全域で最大撮影倍率が0.5倍(35mm版換算)のハーフマクロが使えるというかなり便利なレンズではあるんですが、やっぱりもう少し長い方が欲しいなと思う時もあるんです。
OM SYSTEM | OM SYSTEM | OM SYSTEM | OM SYSTEM | OM SYSTEM | LUMIX G | LUMIX G | LEICA DG | |
M.ZD ED 12-45mm PRO | M.ZD 12-40mm PRO II | M.ZD 12-100mm PRO | M.ZD 12-200mm | M.ZD 14-150mm II | 14-140mm II | 12-60mm | 12-60mm | |
焦点距離 (35mm版換算) | 12-45mm(24-90mm) | 12-40mm(24-80mm) | 12-100mm(24-200mm) | 12-200mm(24-400mm) | 14-150mm(28-300mm) | 14-140mm(28-280mm) | 12-60mm(24-120mm) | 12-60mm(24-120mm) |
防塵・防滴性能 | IPX1 | IP53 | IP53 | IPX1 | IPX1 | 対応 | 対応 | 対応 |
レンズ内手ブレ補正 | 非搭載 | 非搭載 | 搭載(5段) | 非搭載 | 非搭載 | 搭載 | 搭載 | 搭載 |
最短撮影距離(m) | 0.12(W)ー0.23(T) | 0.2m | 0.15(W)ー0.45(T) | 0.22(W)ー0.7(T) | 0.5m | 0.12(W)ー0.23(T) | 0.12(W)ー0.23(T) | 0.20(W)ー0.24(T) |
最大撮影倍率 | 0.25倍 | 0.11(W)/0.3(T) | 0.3(W)/0.21(T) | 0.10(W)/0.23(T) | 0.22倍 | 0.25倍 | 0.27倍 | 0.3倍 |
絞り羽根 | 7枚 | 7枚 | 7枚 | 7枚 | 7枚 | 7枚 | 7枚 | 9枚 |
最大F値 | F4.0 | F2.8 | F4.0 | F3.5(W)-F6.3(T) | F4.0(W)-F5.6(T) | F3.5(W)-F5.6(T) | F3.5(W)-F5.6(T) | F2.8(W)-F4.0(T) |
最小F値 | F22 | F22 | F22 | F22 | F22 | F22 | F22 | F22 |
フィルターサイズ | 58mm | 62mm | 72mm | 72mm | 58mm | 58mm | 58mm | 62mm |
サイズ(最大径x長さ) | 63.4x70mm | 69.9x84mm | 77.5x116.5mm | 77.5x99.7mm | 63.5x83mm | 67.0x75mm | 66.0x71mm | 68.4x86mm |
重さ | 254g | 382g | 561g | 455g | 285g | 265g | 210g | 320g |
実売価格 | ¥67,320 | ¥97,020 | ¥170,820 | ¥107,000 | ¥66,510 | ¥66,470 | ¥40,788 | ¥110,090 |
一応、パナソニックとOM SYSTEMのレンズを載せてますけど、どちらのメーカーのレンズでもしっかりと機能を使うのであれば同一メーカーで統一した方がよかったりします。
同じマイクロフォーサーズの規格なのになんでやねんって思われるかもしれませんが、実際にそうなんだから仕方がない・・・(;´Д`)
レンズとカメラを同一メーカーにした方がいい理由
簡単にザックリとした書き方をすると「性能を発揮できない」から。
OM SYSTEMもパナソニックもレンズ内手ブレ補正やボディ内手ブレ補正を協調させるDUAL I.S./DUAL I.S.2(LUMIX)や5軸シンクロ手ぶれ補正(OM SYSTEM)という機能が対応したレンズやカメラで使えるんですが、これはあくまでも同一メーカーだから使える機能であって、レンズと本体のメーカーが異なると、レンズ内手ブレ補正かボディ内手ブレ補正のどちらかしか使えません。
また、パナソニックの方はAF制御速度が240fps駆動のレンズがあって本体もそれに対応しているんですが、OM側にはそういったレンズが無くて本体も対応していないので、それぞれメーカーの違うカメラとレンズを使うとAF速度が遅くなったりするといわれています。
フラッグシップ機で使うとそんなに気にならないという声もあったりするので、実際に手持ちのカメラと違うメーカーのレンズを購入する時は事前に何処かのお店で試してみる方がいいと思います。
OM側で選ぶとしたら12-200mmかなぁ・・・
便利ズームで考えると、28mmスタートのレンズも多いので28-300mmになる14-150mm IIもアリなのかとは思うんですが、標準ズームの領域で使うには最短撮影距離が0.5mとちょっと長すぎるのと、案外28mmスタートの時って「24mmスタートだったらなぁ」と感じる事がめっちゃ多いので除外しました。
12-100mm F4 PROの方は圧倒的にレンズが大きくて重く、フルサイズ用のタムロンの28-200mmと大差ないレンズなのでちょっとなぁ・・・と。
消去法と言うわけではないんですが、最短撮影距離もそれなりに短くて換算400mmまで使えるのに12mm時に10cm以下の長さでまだ持ち歩きやすいと考えたら一番お得なのかもしれません。
24-400mmで10万ってかなり安いとおもいますし、テレ端で若干甘く感じる場合でも少しシャープネスを掛ける程度で問題ない感じですしね。
OM-3と組み合わせても1㎏以下で、ワイド寄りだとテーブルフォトも出来るのでかなりオールマイティーに使えますし、確実に今日は買い物だけで何処にも撮影に行くつもりが無いって時以外にこのレンズを付けておけば、ほぼあらゆるシチュエーションに対応できるのではないかと思います。
因みに、このレンズって結構ズームが硬い感じがするんですが、ロックが無くてレンズが勝手に伸びにくいようにワイド端側では硬く調整しているそうです。
ズームロックが無くてもワイド端だと伸びにくいという事なんですが、中間部分はそうでもなさそうなので勝手に伸びるかもしれません。
難点がないわけでもないんですよね・・・
例えばこれからカメラを買う人がレンズキットを選ばずにレンズ一本で済ませたいなんて場合には確実にいいレンズだと思うんですが、自分の場合は12-45mm F4 PROが使い勝手がいいので、基本的にはそっちを使う事が多いだろうなと・・・
頻繁に出張に行くとか旅行に行くとかだったら持っておいて損はしないレンズなんですけど、昨今の物価高で旅行に行くのも数年に1回という感じだと、意外と12-200mmを使う場面って言うのが限られてくるのかなぁなんていう気もするわけです(;´Д`)
流石に普段の休日の流れで梅田に行くくらいで持っていくようなレンズでもありませんしね。
逆に見れば特殊な状況でなければ撮影会もこれ一本で済みそうだし、400mmの焦点距離まで使えるとなると、今日はなんとなく猫を探して撮ってみたい気分って時にはめっちゃ強力なレンズにはなりますし、何かを撮りにいくかどうかわからないけど一応の準備としてという場合にはこれ一本で大丈夫になるので、利便性はほんとうにばちくそ高いよなぁって思います。
まとめ
週末の大物の為に下取りに出せるものは全部出しちゃったし、流石に10万を捻りだせるだけの余裕が無いので、ぶっちゃけ欲しいけど買えないから買わないための理由を探してるだけな気がしてきました(;´Д`)
自分で振り返ってみても確実に今年はやりすぎた上に、ガンダムベース大阪で限定アイテムとかを買い漁ったり、LUMIX G 14mm F2.5 IIを衝動買いした結果なので愚痴も言えないわけですが、12-200mmってやっぱりあると便利だなぁという結論に達しちゃうレンズんですよね。
流石にもう今年はなんとか無理をすれば買えそうという段階を突破してしまって、マイナス側に振り切ってしまっているので大人しくしておくしか無いんですが、来年の夏あたりにキャッシュバックをやってたら買ってみようかなぁと思います。
しかし、あれを食べたいこれを食べたいってのは何か無くなってきてるのに、マジで物欲って無くならないのね・・・(´・ω・`)