前回は中古カメラ屋さんで実際に触ってみようって所まででした。
今回は予算的な部分からのお話です。
3.許せる限り予算に妥協はしない
値段は人気度合いや商品の程度によって変わりますが、商品の程度ってのは見る人の主観ですので、あまりアテにはなりません。
なので、2でネット購入はあまりオススメしませんって書いたわけです。
自分で見て納得して買ったならまだしも、他人が判断した主観の程度で購入するわけですからね・・・
実際に届いたら「そんなに程度が良くない・・・」ってなるかもしれません。
ある程度割り切れるなら構いませんが、初めて購入する場合はやっぱり自分の目で見て、触れて、選んで買う方がいいと思います。
実際に見たら中古のていどAだのBだのってのは目安でしかないなってのが良くわかります。
というわけで選び方。
大雑把な目安ですが、オーバーホール済み>整備・調整済み>>>動作問題なし>>>>>>現状・保証なしって感じでしょうか。
最初からオーバーホールする前提で綺麗な不調品を買うとか、とんでもなく安い不調品を買うなら別ですが、多少高くても整備済みの物の方が無難です。
お店によってはオーバーホール済みや整備済みの商品を販売していますので、そういったお店で探してみるのがいいかも。
その時には保証がどうなっているかも確認しておくといいと思います。
あくまでも中古品ですし、いつどのタイミングで不具合が発生するかわかりませんしね。
まぁメンテ済みの方が後からメンテに出すよりも安くなってるので、そこは予算に妥協しない方がいいかなぁと思います。
ただ、整備済みが高すぎてどうしても無理って場合は、見た目の外観の程度よりも内部メカの動作具合に比重を置いて探しましょう。
最低限、シャッター幕が当面は使えるくらいは傷んでいないものを選ぶようにしたいですね。
多少ファインダーが汚れてて見難くても、自分がピント合わせ出来ればそれはそれで問題は無いのかもしれませんし。
後からメンテするにしてもファインダー清掃ぐらいなら比較的安価で済むかと。
でもシャッタースピードにばらつきがあったり低速がおかしいなんてのは避けた方がいいです。
低速がおかしい=グリスやオイルが固まってるって事なので、他の箇所だって同様になっててもおかしくないですし。
シャッター幕が綺麗でもスピードにばらつきがあるとフィルムにうまく映らなかったりします。
分解して注油コースかオーバーホールが必要なので、ファインダー清掃よりも高くなると思います。
カメラの種類にもよりますが、オーバーホールするなら少なくとも1.5万以上は必要になってきます。
カメラが1万円で修理代が3万なんて事も十分にあり得ます。
なので、見た目も大切ですが、「普通に使えて当面はメンテナンスが要らないもの」を探すようにしましょう。
4.なじみの店を作る
「何かあった時に相談できるお店」を1つは見つけておくと非常に便利です。
今回の1から3まで通して1店舗で行ければ一番いいんですけどね・・・
足で稼ぐか、ネットで検索して評判のいいクラシックカメラ店に行ってみるのも手かもしれないですね。
3にも書きましたが、そう言ったお店は自分の所でオーバーホールや整備をして販売されている事が多いので、チェーン店の店員よりもカメラに詳しい場合が多いです。
そういうお店だと「こういうカメラが欲しいんですけど・・・」とか「これとこれとこれで迷ってるんですが・・・」なんて相談すると親切に教えてくれるかもしれません。
カメラの特徴とか欠点とか。
特に欠点なんてのはいざ使ってみないと分からない事が多いので、買う前に聞けたら再考する要素にもなりますからね。
逆にもっと使い勝手のいい機種を教えてくれる場合もありますし。
そこで勧められた機種に軌道変更するのも初志貫徹で行くのも自分次第です。自分の熱意でカバーできそうな欠点なら目を瞑ってもいい場合もあるかと。
何故か中古カメラ屋さんをローテーションで回ってるといつの間にか顔を覚えられてたりするし、一期一会で欲しいカメラと出会えることもありますしね。
カメラが欲しいなぁって思ったら、買わなくてもなんとなくぶらぶらっと中古カメラ屋さんを見て回るのも楽しいですよ。
あーでもないこーでもないと色々と悩むのも楽しみの一つなので、ワクワクを大切にしながら探してみてください。
あと、悩むのは実際に使えるお金がある時にしましょう。無いのにやると苦行でしかありませんw