・・・・・・カメラにはさ、中古屋とかで気になってもファインダーを覗いたり、触ったりしたらダメだってのがあるんですよね。
実際に触ってみてダメだったら買わない時もあるけど、大体は買ってしまうパターンが多いのでそう言われてるんですけどね・・・
どうもその先があったようで、値段を聞いちゃダメだってのが繰り返し発生してるんですよね。
聞かなきゃいいのに聞いたら思ったよりも安くて、ついつい・・・気がついたら手元にってパターン。 怖いよね。
そんなこんなでE-P7を買ってしまいました
ということで、OLYMPUS PEN E-P7です。
何度か記事にしてるけど、マイクロフォーサーズのサブ機としてはNGポイントがないんだから買うよね・・・(´・ω・`)
買ったのはシルバーのボディのみです。
初めて購入される方は14-42mm EZでも問題ありませんけど、電動ズームって結構使い難いんですよね・・・
その辺りは古のPENTAXのパワーズームで嫌というほど実感したので、自分的には選択肢には入りませんでした。
それならば普段あまり使用することのないLUMIX G VARIO 12-32mmでいいかなぁと。
ついでに予備のバッテリーもゲットしておいたので、これで暫くは様子見ですかね。
レビューというかファーストインプレッション
やすっぽさを感じない外観
Olympus PEN E-P7は289g(バッテリーなどを除いた本体のみの重さ)という軽さの為にプラ素材が多用されています。
その為、外観はクラシックな感じなのに、軽量で持ち運びも楽。
シルバー塗装はいかにも「塗装してます」って感じではなく、落ち着いた感じで高級感も感じられます。
流石にアルミ素材のダイヤルと比べると素材の違いが分かりますが、別に気にはならないですね。
この左肩にダミーのファインダー枠とガラス風なものをつけといたらフィルムカメラと間違いそうなスタイルです。
貼り革は好みが分かれるかも
人によるかとは思いますが、貼り革は手に吸い付くというか馴染むような感じではなく、ちょっと独特な感じがします。(E-M5IIIと一緒かも)
かといって持ちにくいわけでもないので、ちょっと形容し難い感じ。
ただ、手触り的にもそうですが、グリップも深くはないので、ツルッといってしまいそうな感じもします。
使用する時にはハンドストラップを通しておくか、ストラップを首から下げておくかした方がいいと思います。
操作部分はとてもシンプル
丸の部分はホイールではなく十字ボタンです。
十字ボタンとか凄く久しぶりな感じがしますが、基本的にはG100とはほぼ大差はなく、なんら違和感はありません。
フラッシュ設定とか使わないので、十字ボタンの割り当ても変えれるようにして欲しいなぁとは思いました。
液晶のチルトがやりにくくなってるとか言う方もいらっしゃいましたが、自分はそんなに気になりませんでした。
ただ、液晶の裏側のボディ部分が擦れてしまいそうなので、液晶を上向きに展開する時は一度後ろに引き出してからやった方が良さそうです。
シッカリした操作感
「ダイアル部分は全てアルミ」って部分だけが取り沙汰されてますが、操作感もかなりいいです。
前後のダイアルはカチッとしたクリック感があり、軽すぎたりする事もありません。
逆にモードスイッチは結構固めで、操作中に間違ってモードを変えてしまうという事はまず無いと思います。
意図して変更しようと思えば親指だけでも出来るでしょうけど、結構固めなので、ファインダーレスのこの機種でわざわざそんな事をする人もいないでしょう。
当然ですが、親指と人差し指で回せば楽に回りますよ。
電源スイッチもパチンって感じで入るので、ONにしてしまえば誤操作で切れる事はないと思います。
普通に使っていれば後ろダイアルを回す時にも親指とは接触はしないので、この位置にあっても全然問題なし。
ま、片手でもスイッチは入れられるので、この位置にあるのは絶妙だなと思いました。
めっちゃ快適なプロファイルコントロールスイッチ
結構便利だったのがこのプロファイルコントロールスイッチです。
一般的にはモノクロとカラーを変えたりフォトスタイルのようなものを変更するにはクイックメニューに登録するかメニュー画面から変更するしかありませんが、このプロファイルコントロールをCOLOR/MONOに切り替えると、モノクロとカラーの各1~4の任意設定を呼び出すことができます。
例えばスイッチONの状態でモノクロ2に設定しておけば、OFFではVIVID、ONでモノクロ2なんて使い分けが瞬時にできます。
握ったまま指で簡単に変えれるので、本当に便利。
スイッチONの状態でシャッターボタン横にあるショートカットボタンを押すと、プロファイル切替も簡単に行えます。
ここはモノクロの方がいいかなぁって思ってもメニューでごにょごにょしてたのがスイッチ一つで出来るので、とても快適です。
PEN Fが便利だって言われてたのが分かる気がしますね。
LUMIX G100との比較
数値上は大差ない両機ですが、折角なので比較してみました。
ボディキャップが見当たらなかったのでG100には12-32を付けてます。
G100が前でE-P7が後ろ
高さがG100より低いとはいってもEVF部分が高いだけなので、本体部分で見るとE-P7の方がG100よりも高いです。
横幅に関しては3mm差となってましたが、ストラップの突起とかを考えたら大差ないです。
E-P7を前にしてみた
EVFだけがひょっこりしてます。
サイドから。
接眼部の飛び出しとグリップの出っ張りでG100の方が分厚い感じになってますが、これを見る限りでは本体部分は同程度でしょうか。
なんかG100に普通に手ぶれ補正入れられたんじゃないのかって思うんですが、EVFが邪魔してるのかねぇ
まぁ比べてみるとほぼG100と変わらない感じで取り扱えるわけです。
因みに重さはE-P7の方が軽いです。
レンズをつけた感じ
LUMIX G VARIO 12-32mm
沈胴してるので撮影出来ませんが、これで撮影出来たら最高よね。
ほぼコンデジと言っても構わないくらいのコンパクトさ。
パナの14/2.5とかOMDSの17/2.8だったら全然この感じで運用できるんですよね・・・
レンズを繰り出したところ
このスタイルなので、ぶっちゃけ違和感はありません。けど、出来る事ならコンパクトに収めたいかなぁ
横から
繰り出す必要はあるけど、持ち運び時の利便性はめっちゃ高いです。
ジャケットのポケットなら余裕で入れて持ち歩けます。
LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7
G100でもコンパクトだと思ってたけど、やっぱこのスタイルだと更に機動性が上がった感じがします。
GF9にEVFを付けた感じがG100だったわけですが、その対比で考えるとGF9とそんなに変わらないサイズでボディ内手ブレ補正が付いてるってのはマジ脅威的ですね。
テスト撮影
設定もそこそこにテスト撮影をしてみたので載せておきます。
レンズはLUMIX G VARIO 12-32mmで初期のままだったので比率は4:3。
モノクロはモノクロプロファイル2、カラーはVIVIDにしています。
JPEG撮って出しをOS Shareでスマホ転送して、リサイズだけ行っています。
めっちゃテキトーに撮った一枚
G100だったらちょっと手ブレしてそうな状況だったんですが、ちゃんと止まってますね。
実際に撮影してみた感じは、めっちゃ扱いやすいなって思いました。
それとUHS-IIスロット&UHS-IIメディアの効果は絶大で、書き込みが速いのでストレスフリーでした。
連写してもG100のよりもSD書き込みで待たされる時間が短縮されるので、本当に有り難いですね。
ハイライト&シャドウの調整とか細かい設定もしてないので、なかなか白飛びしそうな感じなのが多かったですね。
ちゃんと色々と設定して行かないといけないなぁ
不満点はカメラ以外
実際に使ってみると、カメラ自体にはそんなに大きな不満点はありませんでした。
むしろ過去記事にも書いたけど、カメラ以外の部分の不満が大きいです。
- 充電器がコンセント直結型なこと
- アプリの接続が不安定
2つだったら少ないやんって思われるかもしれませんが、なかなか大きな不満なんですよ。
1はターゲット層を考えたらUSB-Cじゃないのは分かるんですが、出先で充電できるように充電器はUSB接続式にしてもらいたいです。これは以前も書いたので掘り下げません。
2の方はアプリのOI.Shareが凄く不安定。
BT接続しましたーWi-Fi接続しますー失敗しましたってのがめっちゃ多いんです。
そういう声が多いようなので、自分の環境だけって事でもなさそう。
しかもこれを繰り返してる時の電池の消耗って結構大きいんですよね・・・
GRIIIの方でも最初の頃にBT接続後にWi-Fi接続でエラーという全く同じ不具合が出ていましたが、それと全く同じなので、同じ対策方法でカメラと接続が出来ます。
カメラのBluetoothをOFFにした状態でスマホと接続を行い、カメラのWi-Fiを起動する。 スマホの設定のWi-Fi接続先にカメラが表示されるので、カメラを選択。 その後Ol.Shareを起動して写真転送を選択すればOKです。
常時接続できた方が楽なんでしょうけど、GRIIIの時はBluetooth常時接続してるとそれなりにバッテリーの消費があったので、必要な時だけWi-Fiのみで接続を行う方がバッテリの消費は少なくて済むはずです。
リコーの方はアプリのアップデートで改善されたので、Ol.Shareもアプリ側の修正で改善されるはずなんですよね。
PENシリーズはスマホに繋いで直ぐSNSって層や初心者なんかをターゲットにしてるイメージがあるので、全然繋がらないとかってなるとやっぱりイメージは良くないと思うんですよね。
回避方法があるからいいやって事ではなく、初心者の方の為にもこの辺りの対応はシッカリと行ってもらいたいところではあります。
まとめ
控え目に言っても良いカメラです
オリンパスからOMDSになって最初に出たカメラがこんな中途半端な・・・ってよく言われたりもしてますが、実際に使ってみるとしっかり作られてるなという印象を受けました。
アプリにはちょっと癖があったり、出先で充電する為には中華なUSB対応充電器を使うしかないけど、カメラ自体は使いやすくて小型・軽量なので、カメラ女子だけじゃなくて、コンパクトなカメラを探してる人にもいいカメラなんじゃないかと思います。
LUMIX GF9とも大差のないサイズなのに手ぶれ補正もしっかり効いてくれるので、本当に気軽に扱えてめっちゃ重宝します。
一応9月末までに購入すればキャンペーンでバッテリーとハンドストラップが貰えるので、1日中撮り歩きとか連写しまくるとかをしなければバッテリー2本あれば問題ないんじゃないかと思います。
初心者の人にこそお勧めしたい
ぶっちゃけ、OLYMPUS PEN E-P7は入門機としてはオーバースペック過ぎるくらいの機種です。
でも、その分長く使えるという事でもあるので、スタイルが気に入ったのであれば迷わずこちらに行く方がいいと思います。
もし、E-PL10とE-P7のどちらかで迷っているなら少し考えて決めて下さい。
レンズが2本付いてるし価格が安いからって理由でE-PL10の方がいいやって思うかも知れません。
でも、写真を撮るのが楽しくなって、ハマりだしたらキットの望遠レンズM.ZUIKO DIGITAL 40-150mm F4.0-5.6Rじゃ距離が足りない感じになってきます。
(マイクロフォーサーズはフルサイズのレンズに置き換えると1/2の距離なので、キットの望遠レンズは80-300mmになります)
しかし、300mmだと動物園なんかだとちょっと足りなかったり、月を撮ったりとかちょっとした時に距離が足りないって思う事が凄く増えてきます。
そうなると、結局は望遠レンズが欲しくなってきちゃうんですよ。
それと、SDカードスロットの違い(UHS-IとUHS-II)や手ぶれ補正の効き(4.5段と3.5段)、画素数の差(2000万画素と1600万画素)はレンズと違ってどうする事もできない(=買い換えるしかない)ので、結局E-PL10を下取りに出してカメラを買い替える事になります。
レンズキットの場合はレンズも混みでの買取価格になる事が多いので、結局レンズも別に買い直しが必要になってしまい、余計に出費がかさむ事に・・・(;´Д`)
結局、別にレンズを買う以上の追い金を出す場合も少なくないので、PEN E-P7やE-PL10に限らず、これからカメラを買おうと思っている方はよく考えて購入してくださいね。
みんな同じことを繰り返してるから「安いから買うんじゃなくて欲しいのを買え」って言うようになるんですよね・・・
台数限定のようですが、予備バッテリーが1本付いたセットも出てました。別にバッテリーを買うよりもお得。
キャンペーンのを考えたら3本になるので、まぁ困る事はないでしょう。
シルバーは売り切れてしまったようですが、ホワイトがまだ残っているようです。