よくデジカメのスペックなんかでフルサイズ換算〇〇mmってレンズ表記がされてますけど、ボケ具合に関してはあまり書かれてはないんですよね。
例えばマイクロフォーサーズ(以下MFT)のレンズだとフルサイズに換算すると焦点距離は2倍、APSCだと1.5倍という風に計算されます。
RICOH GR IIIの場合は28mmと言われていますが、それはフルサイズ換算したもので、レンズは18.3mmになっています。
じゃぁボケ具合に関してはどうなのかというとフルサイズ換算28mmのF2.8ではないんですよね。
あくまでもAPS-Cの18.3mmレンズでF2.8のボケ量になっています。
※F値は数値が小さい程明るくて被写界深度が浅く(ボケやすい)、絞って数値が大きくなる程暗くなって被写界深度が深くなります(ボケ難くなる)。何のこっちゃって方はお手数ですがGoogle先生なんかで検索してください(;´Д`A
フルサイズのレンズと比較した場合、厳密ではないけども焦点距離と同じように換算してやる必要があります。
APS-CのF2.8の場合はフルサイズだとF4相当、MFTの場合はF2のレンズでフルサイズのF4相当になります。
MFTがボケにくいと言われるのはこの辺りが理由ですね。(スマホのカメラが明るいレンズを使ってるのに被写体の背景とかがボケないのも同様の理由です)
MFTで一番明るいf0.95のレンズを使ってもフルサイズだとf1.9相当なので、フルサイズf1.8のボケ具合と変わりません。
もしフルサイズも持ってるならF1.8だったらLマウントを除いて各社撒餌レンズがあるので、そっちを買う方が安上がりです。
そんな事言われてもGR IIIのF2.8はF2.8やからF2.8なんやろ?って思いますよね。(書いてて意味わからんけど)
そこでフルサイズのS1のF4とGR IIIのF2.8を比較してみました。
手持ちだったので撮影位置がちょっとズレてますけど、両方ともライカの赤バッジにピントを合わせてます。
LUMIX S1 24-105mm F4 (49mm F4)
GR III 18.3mm(フルサイズ換算28mm) F2.8 (フルサイズ換算50mmクロップ F2.8)
S1の24-105mmの最短撮影距離が30cmなので、50mmくらいが丁度いいかなと思ってフルサイズの50mm F4とフルサイズ換算50mmクロップのF2.8で比較してみましたが、同等になるはずがどう見てもGR IIIの方がボケてませんね。
GR IIIの50mmはボケ量は28mmの時と変わらずクロップされるだけだと思ってたんだけど違うのかなぁ。
50mm換算で単純計算したらF8近くになってるので、この写真の感じで合ってるのかも・・・
素直に焦点距離28mmで比較した方が良かったかもしれませんね(´・ω・`)
機会があれば近くの公園でも行って28mmで撮り比べしてみたいと思います。
まぁ何にしてもボケだけを優先するならフルサイズのレンズを買う方がいいんでしょう。
とはいえ、今のフルサイズレンズは大きくて重いものが多いので嵩張って可搬性がすごく悪いんですよね。
それだったら多少ボケ具合を犠牲にしてもMFTのF1.2やF1.7辺りのレンズを使う方が便利かなと思ったりもします。
まぁ何処に落とし所を持っていくかなんでしょうけど、GRIIIにしてもMFTにしても寄れるレンズで被写体にかなり近づけばボケは気にならないレベルになったりするので、ポートレートとかでも撮らない限りボケ具合はそこまで気にする必要はないのかもしれませんけどね。
追記
28mmで比較してみました。
若干角度は違うけど、先に撮った方の画像を見ながら同じ範囲に収まるように調整して撮りました。
LUMIX S1 24-105mm F4 (28mm F4)
GR III 18.3mm(フルサイズ換算28mm) F2.8
色乗りが違うのでちょっと分かりにくいけど、だいたい似たような感じでした。