高画素化のバックアップ問題
なんだかんだでうちもついにバックアップ問題が表面化してしまいました。
今までは写真のデータは、DVD→Blu-rayへとメディアを変えてバックアップを撮っていっていたんですが、流石に高画素化の波に飲まれてしまってBlu-Rayの25GBくらいじゃ追い付かないんですよね・・・
で、去年くらいからSSDにバックアップを撮るようにしていたんですが、もうね湯水のように消費されていくんですよ。
一昔前に比べたらSSDも安くなったとはいえ、容量がフルになっていくほどに書き込みが遅くなったりするので、手放しに喜べない面もあるんですよね。
サードパーティーのは地味に高いし、入れ替わりも早いのでタイムセールとかで買ったら次買うときにはもう同じようなのが存在してなくてガワの統一感が全くなかったりします。
一番破損とかが少なそうなのがM-DISCなんでしょうけど、100GBで¥1,500くらいなのでかなり割高です。
そうなってくると原点回帰でHDDが一番コスパに優れているのかなぁと。
背に腹は代えられない
実は長い間ハードディスクを主に扱うサードパーティーに勤めていて、そこからPGに転職したという経緯があって、正直なところハードディスクって信頼しきれないんですよね・・・(;´Д`)
なんだかんだでもう8~9年くらいHDDを買ってないし、基本的に違う業種に行ってしまったので最近の流れはよくわからないけど、現状で普通に手に入るのはSeagate、WD、東芝くらいのようですね。
この3社の中だとWDが一番マシなのかなぁ・・・
独断と偏見と昔話
Seageteは30年くらい前のST-412とかの5インチ(弁当箱)時代はディスクがうまく回らないとかって不具合が多くて、電源を入れて円を描くように回しながら回転を補助するように動かすとか、結露で動かない時は横からコンコン叩いて動かすとか、今の時代じゃ考えられないような事をやってたんですよw
それで無理やり動かしてデータを吸い出す感じでした。
それから3.5インチが主流になって大容量化していきましたけど、90年頃に価格競争が激化して、安売りだけど不良率がめっちゃ高かったコナー製ドライブに対してSeagateはちょっと値段が高いけどかなり信頼性が上がってました。
その後そのコナーを吸収してから色々とトラブルを出しまくってた記憶がありますね。
「サム〇ンがHDDを出すんですよ」って言われてテストしてたら文字通りに本当に火を噴いたのはいい思い出。
そんなサム〇ンも吸収してしまったわけで、それがどうのこうのという事は無いんですが、Seagateがめっちゃ避けられてるなってのは感じます。
自分がHDD関係の業界を離れてからもファームウェアの不具合とかを出してたと思うので、信頼できないんだろね。
東芝は昔からノートPCなんかで2.5インチHDDが採用されていたことが多くて、どちらかというと2.5インチというイメージが強いんですが、なんか壊れる前に予兆があんまりなくて突然死することが多かった記憶があります。
流体軸受けとかに変わっていってあんまり異音がすることも少なくなってるのかもしれませんが、なんとなくHDDの動作音にムラが出てきたら注意が必要って感じで念のために別のHDDにデータをバックアップしておくって感じの使い方をしていたんですが、東芝のHDDはそういった予兆もなく、ある日突然にプツッと動かなくなることが本当に多かったです。
コントロール基盤を変えてみたら復活することも多かったので、ディスクそのものの耐久性が原因ではなかったんでしょうけど、流石にある日突然ってのは洒落にならないので、他社のHDDに入れ替えたりしてましたね。
で、WDはずば抜けて不良率が高かったわけでもなく、特徴がそんなになかったような・・・
今はIBMを吸収した日立を吸収した形になっているようですが、そこまでひどい話を聞かないんですよね。
可もなく不可もなくってのが一番安定してるのかもしれませんけど。
IBMといえば2000年頃にHDDが色んな所で相性問題を引き起こして、その当時勤めていた会社で保守対応で走り回った記憶があります。
それこそPCから認識しなくなるとかRAIDから外れるとか、今までの同社のHDDでは不具合が無かったのにその当時のドライブでかなり炎上してしまって、それからすぐに日立に買収されたんですよね。
まぁその炎上の元というか走りになる頃に、それこそ夜中まで対応で走り回らされてた記憶があるので、HDDを信頼しきれないって気持ちが強いんですよね・・・(´・ω・`)
どこのメーカーだって初期不良に当たる可能性はある
なんだかんだ書きましたけど、正直HDDなんて駆動部分があってディスクの表面すれすれをヘッドが動いてるので、どんなに信頼性のあるメーカーのものだって初期不良を引く可能性はありますし、故障の可能性も他のデバイスより高いと思います。
その辺りは割り切って使うしかないでしょうし、故障する可能性を考慮しての運用というのが必須になってきます。
やっぱり価格的なメリットは大きいので、今の時代ならバックアップを取りながら使う方がいいでしょうね。
因みにですが、壊れたら困るから2台買って、1台をメイン、2台目はバックアップ用として使われる人も多いかと思いますけど、メインとバックアップ用は違うハードディスクを使うことをお勧めしておきます。
というのも、同じドライブだと前述のようにHDD事態のファームウェア不具合で同時に吹っ飛ぶ可能性や同時に故障する可能性があるからです。
そんなわけで、RAIDのように同じドライブの方が相性がいい的なものでなければ別のドライブの方がいいかと。
とは言ってもこれだけHDDメーカーが減ってしまうと別ドライブっていうのも難しい側面が出てくるとは思うんですけどね・・・
拘りでいくならバルクとケース
とりあえずWDのHDDを買う方向で考えてるんですが、「このメーカーのHDD」っていうメーカー決め打ちで行くのであれば、メーカー自体が出している外付けHDDを買うか、内蔵用のHDDを購入して外付けケースに入れるのが間違いないでしょう。
というのも、サプライメーカーのHDDは基本的にその時にHDDの取り扱い商社とか代理店から入ってくる価格の安いものを採用してケースに組み込んで販売しているので、明確に使用するディスクのメーカーが表記されたものでない限りはその時に内部に組み込まれたHDDが何であるか分からない事も多いからです。
ある程度大量に仕入れて作るので、メーカー製の物やバルクとケースを買うよりも安い事も多いですが、同時期の物でも中身が違うとかって事は普通にあるので、値段を抑えつつディスクメーカーを固定したいのであればHDDのみを購入してケースを別に用意する方がいいでしょう。
最後は運だと思う
とはいえ、特に拘りがないのであればサプライメーカーの出しているHDDでも問題ないですし、いつ壊れるかなんて明確には分からないので、ここのがいいと思って買っても明日には壊れる可能性だってあります。
電源を入れっぱなしの方がいいとか使わない時は止めておく方がいいとか色々と言われたりもしますし、メーカーの耐久性公称値が約5年くらいと言われることが多いですが、10年以上使っていても全く壊れないものもあれば2年くらいで壊れることもあるし、本当にいつ壊れるかなんてわからないんですよ。
いまはSMART情報を見れてある程度予測とか対策はしやすくなってますけど、ヤバそうだからHDD変えようと思って買いに行ってPCを起動しようとしたらもう無理だったとかなんてこともあったりするので、半分は運なんじゃないかとも思ったりするんですけどね。
ま、そんなこんなでHDDを買おうかなってお話でした。