ぼけーっとアマゾンを見ていて気付いたんですが、Zマウント用に接写リングが出ていたのを初めて知りました。
電子接点付きでMEIKEとかJJC、VILTROXも出してるんですね・・・めっちゃ欲しいな。
いやー・・・何でもあるもんだねって思ったのと同時に、ネットで調べてみたら接写リングを買ったけど使い物にならないと思っている人が意外と多い事に驚きました。
という事で、ちょいと接写リングの事について書いてみようかと思います。
接写リングは決して夢のアイテムではない
まず、接写リングの話をする前に、クローズアップレンズというのは知っていますか?
レンズの先端に付ける特殊フィルターで、このクローズアップレンズを付けると接写が出来るようになります。
なんだか接写リングと似たような感じがしませんか?
原理は違いますけど、大まかに言って同じようなものだという認識でも構わないと思います。
クローズアップレンズの事については上のケンコートキナーさんのクローズアップレンズの使い方ページが参考になるかと思いますが、クローズアップレンズはレンズの前にもう一枚レンズを追加することで無理やりレンズ構成を変えて接写が出来るようにするので、焦点が合う距離が限られてきます。
一方の接写リングの方はレンズ構成を変えるわけではないんですが、レンズの後玉とセンサーとの距離を無理やり変更することによって、接写を実現するというもの。
これも本来とは違う距離でセンサーで結像する形になるので、焦点の合う距離が限られてきます。
どちらを使用してもマクロ撮影のようなことはできるわけですが、上に書いたように本来のレンズとは違う使い方をしているために、本来のレンズ最短~無限ではピントが合わなくなります。
ちょっと乱暴な言い方をしてしまうと、近接撮影は出来るけどまともな撮影は出来なくなります
マクロレンズよりは安いので、マクロレンズを買う予算がない場合や、あまり寄れないレンズでグッと寄りたいという場合に代用的に使うようなアイテムです。
マクロも出来るようになってズームまで全て使えるなんていうそんな虫のいいアイテムではありません。
ズームを併用することで、多少は焦点距離の調整が出来るようにはなりますけど、基本的には自分が寄って引いてをして使うものだと考えた方がいいかと思います。
という事を念頭に置いておくと、意外と使い勝手のいいアイテムにもなります。
テーブルフォトや花とか虫とか、ピンポイントで使用するのであれば、そのまま着脱するだけで済むクローズアップレンズの方が圧倒的に使い勝手はいいです。
ただ、フィルターと同じでレンズが変わるとフィルター径が変わってしまう場合が多いので、あれこれで使おうとすると複数枚購入するとか、ステップアップリングを併用することになってきます。
その点、接写リングの方はマウント側に取り付けるだけなので、使う度にレンズをガチャガチャする必要がありますけど、どのレンズでも使用できるし、光学的に追加するわけではないので画質の劣化は低いんじゃないかなと思います。
70cmまでしか寄れないライカレンズで接写リングを使った時の記事がこちら。
Mマウント用接写リング
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クローズアップレンズと同じで長さがカギ
クローズアップレンズの場合はNoで表記されていて、番号が増えるほどピントの合う距離が短くなって、ピントの合う幅が狭くなります。
同じような感じで接写リングも長くなればなるほど寄れる感じにはなっていきますが、当然ながらピントの合う幅も狭くなるので、手持ちじゃ厳しくなってくる可能性もあります。
VILTROXが12mmと24mmのセットで¥7,000くらい
JJCの方は11mmと16mmのセットで¥6,000くらい
大きく寄れるのはVILTROXの12+24=36mmなんでしょうが、使い勝手の良さとしてはJJCの11+16=27mmの方なんじゃないかなと思います。
電子接点が付いてるけど、中で何かをしてるとかじゃなくて単純にパススルーみたいな感じだと思うので、両方買って、JJCの16+VILTROXの24で40mmなんて事も出来るはず(写るかどうかはやった事ないので分かりませんが)
やりたい事は荒業だったりする
個人的にこういった電子接点が付いた接写リングみたいなのが出ないかなぁって思ってたんですよ。
というのも、もしかしたらコイツと併用できるんじゃないかなぁなんて考えていたから。
FTZIIで使えるんじゃないの?かんじなんですけど、右側の小さな爪が邪魔になってFTZやFTZIIは付けられないんですよ。
それが出来たらZマウントの望遠レンズが売れなくなっちゃいますから仕方ないんですけどね。
で、持ってるわけじゃないので分かりませんが、電子接点があって中が空洞な接写リングのようなものがあれば、テレコンと併用できるんじゃないかなぁなんて思ったんですよ。
まずは接写リングとテレコンが付くかどうか、そして接写リングの穴に2倍テレコンや1.4倍テレコンの円柱部分が入るかどうかという壁があるんですけど、仮に爪が邪魔で入らないとしても、レンズと違って安価な接写リングだったら下降して爪の部分を削るという荒業も出来るかなぁなんて・・・
・・・って、冷静に考えたらテレコン対応していないレンズのマウントだと爪を避ける切り欠き委が無いはずなので、接写リングのマウント側の加工は必須になるんでしょうね。
まぁ、仮にそこまでやってテレコンに付けられたとしても、レンズを付けた時にちゃんと結像するのかという問題もありますけどね。
そんなわけで、接写リングが凄く気になるわけですが、NIKKOR Z DX 24mm f/1.7を行ってしまう事が確定しているので、買えるとしても年末かなぁ・・・(;´Д`)