唐突にEOS Kiss X4を引っ張り出してきました。
長年防湿庫の中で使われる事もなく眠っていたカメラで、自分が新品で購入したデジカメで手元に残っているものとしては一番古いものになります。
確か購入したのは2010年の夏頃だったんじゃないかなぁ・・・
スキューバダイビングを始めて、当時使っていたPowerShot G10のズーム動作が緩慢に感じて、このKiss X4とハウジングを一緒に買ったんですよね。
なので、ほぼダイビング専用カメラになってました。
このブログとしてのログが残っているのは2012年の1月が最古なわけですが、それまではWordpressではなく、HTMLやCGIベースのサイトをやっていて、ダイビングで撮影した写真なんかを載せたりしてたんですよ。
デジカメを変えたんならハウジングも変えればいいじゃんって思われるかもしれませんが、実はハウジングの方がカメラより高いとかってケースがあるので、おいそれと買い換えられないんですよ。
因みに調べてみたらノーティカムのNikon Z8用のハウジングは税込価格で¥613,800しとります。
これは本体の部分だけなので、レンズを覆うポートとか諸々を買っていくと趣味としては洒落にならないことが分かっていただけるかと(^_^;
時間的にも金銭的にも、何より体力的にしんどいのでダイビングに行く機会も減り、Kiss X4は使われることはなくなり、防湿庫のばんにんのようになりました。
それが、何を思ったのかふと久しぶりに使ってみようかな・・・って思ったんですよね。
元々、ダイビングの時は嫁さんのお古の100mmマクロを使っていたので、自分で持っているレンズはキットレンズのEF-S 18-55mmだけだったんですが、嫁さんのEF 40mm F2.8 STMを借りて持ち出してみました。
バッテリーは抜いたままだったので、前日の夜にちゃんと充電しておきました。
ISO感度は100〜6400、拡張で12800という今のカメラと比べたら夜に撮るのはかなり厳しい感じなんですが、昼間なら全然気にならない感じでした。
最近のカメラと比べたら操作系はちょっと煩雑に感じました・・・って時代に逆行して行ってる形だからそりゃ仕方ないわな。
何よりAFポイントが9点しかないので、狙いたいところにAFポイントを持っていくのが絶妙に難しいんですよね。
もうちょっとポイントの間隔が広ければ構図が取りやすいんだけど、無理なもんは仕方ない。
ただ、シャッターを切った時のミラーの動作音とシャッター音は懐かしくて心地よかったです。
これだけRAWからストレート現像したんですが、忠実設定で撮ったJPEGの色がかなり薄いというか褪せてるんですよ。
これ以降は全て忠実設定でのJPEG撮って出し。
確かに冬場で薄曇りではあるけど、ここまでくすんでないんだよなぁ・・・
WBはオートなので、特別変な事もしてないので、こんな感じなんでしょう。
何気にEF 40mm f2.8の逆光耐性が高くて無理やりゴーストが出るところまで持って行きました。
最近のカメラで撮るとめっちゃパキパキに解像してくるのに、この感じはなかなかですね。
RAWで見たら色味は見た感じに近かったので、何を忠実と言ってるのかはよくわかりませんが、これはこれでいいのかもしれない。
これだけF4。
1800万画素だけど十分じゃないですかね?
レンズがそれなりに寄れるので、普通にアップもいけますね。
一眼レフなのでパンケーキのEF 40mm f2.8をつけてもそれなりの厚みがありますが、今時のデジカメと違って少し柔らかみのある写真が撮れるので、これはこれでアリかなぁって思いました。
今時のカメラと比べると明確に不便な点があるとすれば
・好きな場所にピントを持っていけない
・Wi-Fiを搭載していないので、すぐにスマホなどに転送できない
という所くらいなんじゃないかなぁ・・・
まぁ2016年以降のものだとWi-Fiを搭載したものが増えてると思うので、その辺りならAFポイントくらいしか不便さは感じないかもしれませんけどね。
タイトルの通り13年前のKiss X4を使ってみたら今のカメラが劇的に使いやすくなっていて進化を感じました。
その反面、何でもかんでも撮るのでなければ、13年前のカメラでも十分なんだなってのも改めて感じましたし、円安の影響もあって価格が跳ね上がってる今だと、デジカメを買い替えるのもなぁっていうカメラ所持者が多いのもわからなくもないですね。
13年前はアレだけど、それこそ6~7年前だと普通に撮るだけなら機能的にもそこまで困らなそうだし、メーカーさんは大変だろうなと思いました。
因みに、データはUSBのSDカードリーダーをiPad mini6に差して、ファイルアプリで落としたので、手間を気にしなければWi-Fi接続で何枚も落とすよりも早かったですよ。