最近、LUMIX G100の記事をよく閲覧されてるなと思っていたんですが、LUMIX G100Dの噂が出ていたんでしょうね。
うちはカメラ情報サイトではないので、既に全てを手放してしまったマイクロフォーサーズ機の情報は追っていなかったんですが、結構閲覧される方が多いので、公開されているG100Dのスペックを見た上で、の感想的なものを書きたいと思います。
LUMIX G100DはあくまでもG100のマイナーチェンジ
スペックを見る限りではLUMIX G100DはLUMIX G100と変わらない仕様になっています。
変わった部分はEVFが有機ELに変わって見やすくなったであろうことと、USB端子がType-Cに変更された事だけのように見えます。
この点を考えると、マイナーチェンジというか、単純に部材調達が厳しくなったEVFの液晶を変更するついでにmicro-BをEU対応も兼ねてType-Cに変えただけの機種だと見えます。
USB Type-Cに変更されたものの、USB給電に対応していないような記述を見るに、本当に端子を変更しただけのようなので、途中でバッテリーが切れたら電源OFFで充電しないといけないという部分はG100と全く変わっていませんね。
そう考えると、新商品という感じはあるけど、あくまでも中身は2020年の8月に出た機種のままという事を念頭に置かないといけません。
今となってはメリットが少ない機種
いきなり見出しからバッサリ行っちゃってますが、色々と理由はあります。
2021年5月にLUMIX G100はいいよって記事を書いていたじゃんって言われるかもしれません。
LUMIX G100いいよって話
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ボディサイズは小さく、レンズも小型なものが多いので、当時としては使い勝手のいいカメラだったという部分に関しては今でも変わってませんが、流石に今だと評価が変わってきます。
1.小型なカメラが増えた事
LUMIX G100が出た当時はあんまり似たようなラインが無かったような感じもしたわけですが、今となってはV-Log向けを打ち出したカメラが増えています。
で、似たような価格帯になるカメラを挙げてみました。
LUMIX G100D | Nikon Z30 | SONY ZV-E10 | |
本体サイズ(WxHxD) | 115.6x83.1x54.2 | 128x73.5x59.5 | 115.2x64.2x44.8 |
本体重量 | 346g | 405g | 343g |
センサー | M4/3 | APS-C | APS-C |
解像度 | 2030万画素 | 2088万画素 | 2420万画素 |
4Kクロップ | 多分される | されない | される |
EVFを搭載しているにしてはG100はコンパクトなんですが、より大きいセンサーサイズのZV-E10と変わらないボディサイズだったりします。
Z30は横幅と奥行きが大きいですが、シッカリとしたグリップを搭載しているので、写真でも手持ち動画でも十分に扱いやすいカメラになっています。
2.動画のクロップが大きい
G100Dの中身がLUMIX G100のままであれば、動画撮影時に電子手ぶれ補正をONにするとかなりクロップされることになります。
この辺りはZV-E10も同じようにクロップはされますが、センサーサイズが小さくてレンズの焦点距離換算が大きいマイクロフォーサーズだとかなり動画で撮れる幅が少なくなるんですよね。
G100の時は4Kでは電子手ぶれ補正オフで1.26倍、標準で1.37倍、強で1.79倍のクロップ率でした。
キットレンズの12-32mmだと実際の画角はフルサイズ換算で24-64mmになるんですが、4K動画の手ぶれ補正強だと、約22mmなので、フルサイズで44mmくらいのレンズで撮る画角という事になります。
なので、自分はパナライカの8-18mmを買って使ってました。
その点、Nikon Z30だと4k30pでもクロップされないので、そのままの画角で撮影する事が出来るので、動画メインで考えるのであれば少しの価格差ならZ30の方がいいのかもしれません。
3.付属レンズが・・・
最近のレンズだとキットレンズでも逆光耐性が高かったりするんですが、キットレンズになっているLIMIX G VARIO 12-32mmは申し訳ないけど一昔前のレンズという印象になります。
ちょっとでも「強め」の光が入るとめっちゃフレアが出ます。
強い光じゃなくて日差しが強めなだけでも出やすいので、ちょっと使い勝手がよくないレンズだったりします。
結局、フレアが出やすいのと焦点距離の関係とかもあって、中古で買ったLUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH POWER O.I.Sをメインにしてましたしね。
経年劣化で前カパするしね(;´Д`)
G100Dのダブルズームになっている45-150mmも発売はかなり古いレンズなので、価格を抑えるためにこのレンズをチョイスしたんだろうなという気はします。
4.暗所に弱い
最近のマイクロフォーサーズ機は結構暗所に強くなってきていますが、G100だとISO800くらいまでしか使えないというか1600からはかなりノイジーな写りになってしまうので、パナライカの15mm f1.7を付けていても、かなり薄暗い場所だと立ち止まってしっかりとホールドしないと写真が撮れなかったりしました。
なので、夕方以降になると写真を撮るのを諦める感じ。
ZV-E10は使ってないので分かりませんが、Z30だとISO-12800あたりでも使える事を考えると、マルチに使いたいのであればG100Dだと厳しいものがあるかもしれません。
まとめ
低価格路線で最新センサーを載せる事が出来ないという現実問題があるにしても、既に3年以上が経過した機種をほぼそのままという事になると競争力はなくて、あくまでもラインナップの一部として維持するために出したという感が否めないかなぁ。
実際にV-Logをやりたいなら他の機種も色々出ていますしね・・・
例えば昼間しか使わないという感じで割り切って使うのであれば、LUMIX G100Dでも問題ないとは思いますし、カタログスペックではない部分でG100よりも化けている部分が多ければ十分にアリかもしれませんけど、期待は薄いかなぁ・・・
まぁこの価格帯でラインナップを維持してくれているだけでも有難い事なのかもしれませんけどね。