結構昔から欲しい欲しいと書きながらもずーっと後回しにしていた超便利ズームレンズTAMRON 18-300mm f/3.5-6.3 Di III-A VC VXD(Model B061)を購入しました。
シグマが16-300mmを発表したこの時期に何で買ったのかなんかを書いてみようと思います。
買おうと思った最大の理由はNikon Z50IIを買ったから
TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDは2023年にSONY α6700を買った時から欲しいなと思っていたんですよね。
ただ、「便利ズーム」と言われる通りで旅行の時には便利なんですが、普段使いするのであればその焦点距離をカバーしたレンズがあれば十分だったりするわけです。
α6700があるとはいえ、自分の中でのα6700は普段使いのコンパクトミラーレスという立ち位置なので、別に便利ズームを早急に買う必要性もなかったんですよね。
望遠系ならZマウントの方でカバーできますし。
そんなZマウントの方もMegadapのETZ21 Proを購入してからかなり様変わりしてきました。
Eマウントの50-400mmなんかが普通に使えるし、APS-CでもZマウントでは手薄な部分をEマウントでカバーできるという状態になっています。
そんな状態の中、Nikon Z50IIを買って使ってみたらEXPEED7になったことでかなり軽快で、ぶっちゃけ旅行も「Z50IIでいいんじゃね?」って思えるくらいになっています。
ただ、Zマウントの便利ズームは18-140mmです。
普段野良猫なんかを撮る時に代用で使っているSONY E 18-135mmを使っていても地味にもう少し伸ばしたいと思う事があるんですよね。
かといってフルサイズ用の24mmスタートのレンズを使うんだったら素直に50-250mmを使う方がいいんだけど、レンズをガチャガチャしているような時間は無かったりするので、タムロンの18-300mmでいいんじゃないかと思うようになりました。
旅行に行くのもタムロン18-300mmとNIKKOR Z DX 12-28mm PZ VRの2本があれば十分でしょうし、分割払いだったら¥3,000/月で買えそうだったからというのもあったりします。
シグマの16-300mmは予算オーバーすぎる
CP+2025で発表されたシグマの便利ズーム、16-300mm Contemporaryも魅力的な製品だとは思うんですが、RFマウントとLマウントのユーザーならシグマ一択ですが、EマウントとXマウントだとタムロンの18-300mmと丸被りになってきます。
TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD(Model B061) | SIGMA CONTEMPORARY 16-300mm F3.5-6.7 DC OS | |
焦点距離(35mm版換算距離) | 18-300mm(27-450mm) | 16-300mm(24-450mm) |
レンズ構成 | 15群19枚 | 14群20枚 |
フォーマット | APS-Cセンサー用 | APS-Cセンサー用 |
絞り羽根枚数 | 7枚 | 9枚 |
開放F値 | F3.5-6.3 | F3.5-6.7 |
最小F値 | F22-40 | F22-45 |
最短撮影距離 | 0.15m(W)ー0.99m(T) | 0.17m(W)ー1.05m(T) |
最大撮影倍率 | 1:2(WIDE)|1:4(TELE) | 1:2(焦点距離70mm時) |
フィルターサイズ | 67mm | 67mm |
外形寸法 | 75.5x125.6mm(Eマウント版) | 73.8x123.4mm(Eマウント版) |
重さ | 620g | 615g |
価格 | ¥82,500(タムロンオンラインショップ) | ¥118,800(シグマオンラインショップ) |
実売価格 | ¥74,250 | ¥106,920(予想) |
正直サイズ感的にはほぼ変わらない感じなので、広角側の2mm(4mm)の差をどう捉えるかだと思うんですよね。
確かに24mmから使えるとかなりというかめっちゃ便利だとは感じるんですが、なるべくワイドで撮りたい場面だったらレンズ交換するだろうし、28mmスタートだからと言ってそこまで困る事もなかったりするのも事実なんですよ。
そう考えると24mmと28mmの差の為に3万の差額はちょっと痛いなぁと思っちゃいました。
テレ端側がシグマの方がシャープとかあるのかもしれませんけど、今時だったらある程度補正でカバーできるでしょうし、四隅が云々は気にしないのでタムロンでも十分かなと。
3万もあれば他のレンズの予算にも出来ますし、MegadapのETZ21 Proも少し足すだけで買えますしね。
外観や似た感じのレンズとの比較
正直、そんなに新しいレンズでもないので今更外観とかを載せたところでってのはあるんですが、とりあえず開封していきます。

便利ズームとはいえAPS-C用で12.6cmってのは結構大きいんですが、感覚としてはニコンだとNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sとあまり大差ない感じなので、同じようなサイズ感のレンズを常用している方なら何の違和感もなく使えるんじゃないでしょうか。

SONY α6700に付けた時の状態がこちら。

そしてNikon Z50IIにMegadapのETZ21 Pro経由で接続した状態がこちら。

Nikon Z50IIの重さが550g、SONY α6700が493gなので大体1.2kgくらい(ETZ21 Proを入れたら1.2kgちょっと)なのでめっちゃ重いという感じはしません。
ハンドストラップでも問題ないんですが、移動時の手抜きをするんだったら首から掛けるストラップの方がいいかもしれません。
実写
先日撮ったボケの花をテレ端で撮ってみました。

周辺とか気にする人は気になるんでしょうが、普通に使う分には全然気にならないかなぁ・・・
こっちはワイド端のハーフマクロ(フードを外して)で近接撮影。

ノートリミングでここまで寄れます。
135mm(換算202mm)

便利ズームとしては十分すぎるんじゃないでしょうか。
ということで、どれくらい寄れるのかを尼崎城で試してみます。

こっちがワイド端の18mmで撮影した写真。
そして上の中央部分のシャチホコにグーっと寄ったテレ端の300mm。

フルサイズ換算で450mmになる300mmまで伸ばして被写体を隅の方に配置するのは動体のフレーミングが追い付かなかったなんて場面だと思うので、あくまでも普段使いで考えるなら優秀過ぎる写りなんじゃないでしょうか。
ちょっと緩く感じるならRAW現像でシャープネスとか掛ければいいし。
で、最近よく短焦点レンズの時に遭遇する「ウグイス」って言ってた鳥。
多分「メジロ」なんやろなぁ・・・

ようやく大きなサイズで撮れました。
AFはフルエリアのAF-Cで鳥認識にして撮ってます。

かなりスッキリした場所にいる時はバチっと瞳認識もしてくれるので全然違和感なく使えます。

ド逆光気味の場所だったのでアクティブDライティングをより強くにしてゴリゴリに露出補正を掛けたやつをLRモバイルでシャドウを持ち上げてます。

トリミングなしでここまで寄れると楽しいですね。



撮ってる時に移動したので追っかけてみたら左下の方に行っちゃったのでその辺りをトリミングしてみた写真。




やっぱりレンズを交換しなくても簡単にズームで寄れるのはめっちゃ楽ですね。

まとめ
デジタルでも一眼レフ時代には高倍率便利ズームはゴロゴロしていたので結構使う事も多かったんですが、改めて使ってみるとやっぱり便利ですね。
撮れそうなタイミングでもレンズ交換をしてる間にタイミングを逃すといった事が無くなりますし、レンズ一本で完結できるというのも嬉しいポイントだと思います。
実質数センチまで寄れるハーフマクロも使えますし、花から野良猫や飛行機、鳥など雑多に気の向くままの撮影をする自分のような人にはめっちゃいいレンズだと思います。
焦点距離が延びるほどに写りが甘くなる部分はありますが、シャープネス掛けるとかすれば十分だと思いますし。
仮にNikon Zで使うのであればMegadapのETZ21 Proが別途必要になりますが、APS-C用の超便利ズームが11万くらいで買えるのは全然アリかなと思います。
NIKKOR Z 28-75mm f/2.8を付けていく感覚で27-450mm相当の焦点距離をカバーできてしまうので、このタムロン18-300mmと広角ズーム辺りがあれば旅行には十分なんじゃないでしょうか。
なんなら今までもう一本レンズを持ち歩いていた代わりにα6700本体を入れておけば、何かあった時の予備カメラにも出来ますしね。
割り切ってしまうなら18-300mmとE11mm F1.8にしておけば不測の事態でも安心かもしれません。
という事で、TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD(Model B061)のファーストインプレッションでした。
特に何がってのが無い旅行だったらもうこのレンズ一本でいいかもしれないなぁ・・・