はじめに
なんだかんだで結構活躍してくれているMegadap ETZ21 Proですが、気が付けば購入してから1年ちょいが過ぎていました。
でね、今日焦点工房さんのサポートサイトでMegadap ETZ21 ProとETZ21 Pro+用のファームウェアVer2.01が公開されたわけです。
なので、ふと思い出したかのように夜にファームウェアアップデートを掛けてみたら・・・逝きました(´・ω・`)
これだけじゃわからないと思うので、ちょっと順を追って書いてみます。
アップデート失敗というか手順は間違えてないんよね・・・
ファームウェアアップデートに使った機材は以下の通り。
- ボディ:Nikon Z50II(バッテリーはほぼ満タン)
- アダプター:ETZ21 Pro(ファームウェアVer1.42)
- レンズ:VILTROX AF 28mm F4.5
という感じで機材としては特に当たり障りのないものです。
実際にファームウェアVer1.38→1.42にする時もレンズは同じだったはずなので、VILTROX AF 28mm F4.5をアップデート用のレンズにしたのがまずかったという事はないハズなんですよね。
ファームのアップデート方法ですが、ダウンロードしてきた「2.01.zip」というファイルを展開してできたフォルダの中にある「MLE_ETZ21PP0201.bin」をSDカードのルートにコピーしてカメラの設定からファームウェアバージョンを確認。
C:1.02 LF:1.42という画面表示でカメラとレンズの両方を認識していました。
SDカードにレンズのファームウェアが入っているのでアップデートの実行選択が選べるようになっていて、レンズのアップデートで1.42→2.01というところまでは全く問題ない感じでした。
実際に今までもこの状態で実行をしたらアップデート中の表示になっていたわけなんですが、今回はなぜかそうはならなくて、表示された画面は「アップデートできません」という文字。
・・・は?・・・
失敗しましたでもなくアップデートできませんという表示が出たままでカメラは何の操作も受け付けない状態になってました。
上で書いたようにサイトではETZ21 Pro、ETZ21 Pro+用のファームウェアという事でダウンロード先は1つしかない状態でしたし、解凍したフォルダにも1つのファイルしかなかったので、間違えているわけでもないと思うんですが、なぜか「おまちください」でも「アップデート中」なんてものでもなく「アップデートできません」
・・・どうしようもないのであきらめてカメラの電源をOFFにしたのが運の尽き。
以降全く認識しなくなりました。
いわゆる文鎮化
Z50IIではなくZ9にしてもだめだし、レンズを変えてもダメなので、ETZ21 Proのファームが完全に吹っ飛んだっぽいです。

こんな感じでETZ21 ProとVILTROX AF 28mm F4.5を装着していますが・・・
ファームウェアを確認するとレンズを認識していません。

こうなるとどうなるのかというと・・・ぶっちゃけこちら側ではもう何も出来る事が無いんですよね(;´Д`)
いや、今日は朝イチからツイてなかったわけなんですが、なんていうかもう厄日だな・・・
どうすればよかったんでしょうね?・・・
もしかするとあのまま放っておいたらアップデートされていた可能性も微レ存かもしれませんが、もしそうだったら「アップデートできません」表示が出てる時点でダメじゃんって話ですし、それよりも「アップデートできません」って言っておきながら先に元のファームを消してるってのも今時どうなん?って気もしなくはないんよなぁ・・・
何が理由でアップデートを蹴られたのかはわかりませんが、適合性チェックをしてからアップデート実行(現状ファームのイレース→書き込み)って順番じゃね?って思ったりして、何十年前の更新方法だよって気もするわけなんですが、ぶっちゃけもう手元でどうこうすることもできないので完全にお手上げになっています。
とりあえずのまとめ
一応、国内正規品になるので国内代理店の焦点工房さんの方にメールで問い合わせを投げました。
こんなんもうどうにもならんし、実際に結構活用しているアイテムでもあるので修理してもらうしかないよなぁとは思うんですが、修理代で1万オーバーとかってなったら、こちらとしては何も間違っていないのになってしまったわけで、気持ち的には釈然としないだろうなぁなんて思いながら、とりあえず連絡が来てからどうなるかですね。
レンズ類を所有していても修理なんてことはほぼないですし、折角の機会でもあるので進展があれば追記していこうかなと思います。
追記:捨てます(多分)
昨日の時点ではメーカーに確認をするとの事だったのですが、今日の夕方に焦点工房さんから問い合わせメールの返信がありました。
内容的には以下の通り。
- 修理費用は国外往復送料込み¥15,000(税込)
- 納期は2ヶ月程度の見込み
最終的に実物を見ての判断ということになるらしいんですが、2ヶ月ってライカをドイツに送って修理するくらいの時間なんですが、Megadapって香港やんね?
往復船便だと思うので時間がかかるのは分かるんだけど、流石に納期かかりすぎじゃね?って気持ちがねぇ・・・
あと、¥15,000の修理費なんですが、アリエクでVILTROXのE-Z AFマウントアダプターを購入すればその修理費用以下で買えてしまうんですよね(´・ω・`)
基板のバージョン違いがあるようですが、最安だと1万以下〜1.4万くらいで購入できてしまいますし、どのみち何かあった時にメーカー送りになるんだったらアリエクで買っても一緒じゃね?って気もしてたり・・・(;´Д`A
それにあと¥9,000くらい足せばETZ21 PROの中古が買えちゃったりするって考えると、なんか2ヶ月も待って修理するのもどうなんかなぁって気がするんですよね・・・
それに、「今までと同じやり方でアップデーを実行したのにファームを吹っ飛ばされた」という気持があるので、いくらアップデートが自己責任とはいえ、釈然としない部分もあるわけです。
バッテリーが少なくてとかだったら仕方ないけど、ほぼ満タンで「アップデートできませんでした」という謎な状態で電源を切るしかなかったわけですし、その流れを考えると1.5万円出してETZ21 PROを修理したり中古を買ったりしたところで、何故そうなったのかという原因がわからないことにはアップデート方法が同じ以上、また同じことになるんじゃね?って思ってしまうんですよね・・・
正直、不便ではあるけど昔のPCに繋いでアップデートする方式の方がまだ安心感はあったかなぁと思うので、接続部分がガバガバっぽくてもその方式でアップデートを行うVILTROXの方がまだ個人的には安心できるきがするな・・・と。
別に焦点工房さんの対応がどうこうってのはないんですが、どのみち使い捨てって感覚になってしまうマウントアダプターなんだったら、そこまで高額なものじゃなくてそれなりに動くものの方がいいかもしれないという気になってきましたね。
ただ、アリエクだと在庫あるようで在庫がないなんてこともあるので、納期を最優先するんだったら来週からのAmazonスマイルセールで割引があるんだったらVILTROXのE-Zマウントアダプターを購入する方がAmazon発送なら速攻で届くしそれもありかなぁとは思うんだけど、結局中古でETZ21 PROを買うのと変わらないくらいの価格は必要になるのでね・・・
やっぱり電子マウントアダプターってリスキーやね・・・
TECHARTのTZM-01の時もカメラ側のファームウェアに対応できずに1年近く放置されてたり、今回の件もそうだけどやっぱり電子マウントアダプターってリスキーだなぁって思いましたね。
そのマウントで存在しないレンズを使うことができる利便性がある反面、アダプターに何かあったりメーカーが放置したりするとどうすることもできなくなりますし、その癖地味に金額が高いし・・・って考えたら、アリエクで買えるVILTROXのE-Zマウントアダプターの価格ぐらいが割り切れる価格かなぁと言う気がしますね。
TZM-01なんて4万ちょっとしてたのに新型が出たら1年間放置でしたしね。
そもそも日本と文化が違って長く使う感じじゃないから、日本の感覚で行こうとするとダメなのかもしれませんね・・・
幸いなことに自分の場合はこういったリスクもありそうだし、意外とα6700がいい感じだったのでEマウント機を購入たので、マウントアダプターがなくてもレンズを使うことができますが、マウントアダプターありきでEマウントのレンズだけを購入して使っていた人にとってはある種の地獄でしかない状況になりそうですね・・・
正直もう電子マウントアダプターはいいかなぁなんて気もしてる
そんなわけで、ちょっと電子マウントアダプターに否定的になってきてるんですが、なんだかんだZ9にタムロン50-400mmをつけて撮影したり、他にも色々とEマウントレンズをZマウントにつけて撮影してきたのでめっちゃ便利なアイテムだと言うのは分かるんですよ。
ただ、自分の場合はリスクを背負ってまで無理してEマウントのレンズをZで使う必要もないのかなぁなんて気もしなくはないんですよね。
上で書いたようにα7CRで撮ればいいわけですし、高速連写が必要って時にはどうしようもないですけど、レンズ自体は問題なく活用できるわけですし。
まぁ、マウントアダプター前提でZマウントのマクロレンズを手放した点とZ50IIで18-300mmが使えなくなるというデメリットはあるけど、ぶっちゃけ使い続ける限りそのリスクも加味されるので、EマウントはEマウント機で、ZマウントはZマウント機でというシンプルな形に戻す方がいいのかもしれないなぁと思ったりして。
気持ち的には電子マウントアダプターを使い続けてZ50IIのレンズ幅を広げたいなというのはあるものの、これ以上金を払ってリスクを背負い込みたくないという気持ちもあるので、なんかもう自分はわざわざ買ってまで使わなくてもいいかなぁなんて気持ちになってます。
VILTROXさんとかが何かの間違いで使ってていいよって感じでポンと送ってくれたりしたら喜んで使わせてもらうんですが、そんなことはないでしょうしw
それに今はマウントアダプターに費用をかけるならZマウント用のVILTROX 14mm F4 AIRとかの足しにする方がいいんじゃないかという気がしてます。
いっそレンズを下取りに出してアレコレするか・・・
結局、マウントアダプターがなくなってしまった状態なので、マウントアダプターというファクターを除いて現状を考えた場合、TAMRON 18-300mm(APS-C用)は完全に浮いちゃうわけなんですよね・・・
それに合わせてタムロン28-200mmをセットでマップカメラに下取りに出せば、タムロン25-200mmが差額¥30,340で買えちゃうわけです。(10/22現在の価格で3%チケットを加算した計算)
少し前の立山の記事で旅行用なら広角ズームと24-240mmくらいがいいかなぁって書いたんですが、純正の24-240mmって最短撮影距離が50cmと致命的に長い(NIKKOR Z 24-200mmもそのくらいの最短撮影距離で手放した)ので、景色を撮るにはいいけど、それ以外の部分で結構苦労すると思うんですよね。
そうなると、ワイド側が1mm狭いとはいえ、25-200mmになれば28mmよりも結構広くなるので、足りない部分を補うために持っていた24-50mmを持って行区必要がなくなるのでめっちゃ便利になるんですよ・・・
それにマウントアダプターを購入する分の費用を考え他場合、アリエク換算で1.7万、アマゾン換算で1万くらいの追い金で買えてしまうという考え方もできる謎理論が成立するので、ぶっちゃけこの方法が一番自分の運用的にマッチしていて利便性が上がっていいのかもしれないなぁなんて思ったりしてます。
流石にZ50IIで18−300mmが使えないのは結構厳しかったりするけど、コンパクトに収めて距離を稼ぎたいならOMを使うという方法もあるし、なんなら余裕がある時にZマウント版の18-300mmを選ぶ方が補正もちゃんとかかりそうだしいいのかもしれないなぁなんて・・・
そもそも余裕がある時なんてねーだろってのは言わない約束で(;´д`)
まとめ
追記の方が元の文章よりも多いというね(;´Д`A
仮にマウントアダプターが絶対に必要だとして、2ヶ月も待って修理する人とかいるんやろか?って思いました。
あと8千円くらい足せばマップカメラで中古良品のETZ21 PROが買えるわけですし・・・
ま、その中古で買ったものも同様の現象で文鎮化する可能性もゼロではないので試す気はさらさらありませんけど。
しかし、1年で3.5万のマウントアダプターがゴミになっちゃうのと、買い替えを決めたわけじゃないけど7ヶ月と4ヶ月でレンズを手放して6万の差額(購入額ー下取り額)で考えると、確実にレンズの方が勿体無いはずなのに、手元に新しいレンズになって戻ってくるだけで気分的にはあんまり勿体無い感がないというか、割り切れる部分があるんですよね。(その感覚自体がもうおかしいのかもしれないけど)
それに対して、実質的には捨てるしかないマウントアダプターの方がガッカリ感が半端ないなぁと思います。
わざわざフリマサイトに修理前提品で出してやり取りするのも面倒くさいし、基板をなんかしてMF専用マウントアダプターにしようかなぁ・・・
という事で、まぁありがちな感じのある意味では最悪の、別の意味ではちょっと吹っ切れる感じの結末になりましたが、別に電子マウントアダプター自体がダメってわけではないですし、単純に自分が電子マウントアダプターの類と相性が悪いだけなのかもしれませんしね(;´Д`A
ただまぁ、こういったリスクもあるよというバッドケースとして知っておいていただければと思います。

