ついついポチってしまった・・・
AmazonのスマイルSALEでなんやかんや考えていたものの、結局は何も踏ん切りがつかなくて買い物をしなかったわけなんですが、まさかの楽天お買い物マラソンでポチってしまいました。
買ったのはタイトルでも書いているようにFiiOのJT1 Blackです。

実売価格は約¥13,000なんですが、¥1,000引きクーポンと色々とポチポチやったりして貯めていた楽天ポイントを使ったお陰で十分に許容範囲の価格で購入できました。
K7を買ってなかったらこいつは買ってなかったと思う・・・(´・ω・`)
Fiio JT1 Blackの主な特徴
FiiO JT1 Blackはリケーブル可能な「音質に妥協をしない充実のヘッドホン」をコンセプトにしつつ、より多くの人に手軽に高音質を体験して頂くことを目的としたヘッドホンとの事で、価格的にはエントリークラスのヘッドホンとなっています。
また、ハイレゾ対応、比較的低めのインピーダンスとなっているので、DAPやコンパクトなヘッドホンアンプで使用するのにも最適な組み合わせとなっています。
Fiioの公式サイトからの特徴を引用するとこんな感じ。
- 素材に工夫を凝らした軽量ドライバーにより、繊細かつ重厚なサウンドを再生
- 驚異的な音楽表現を実現する厳選された高性能部品
- USB DAC内蔵ヘッドホンアンプとの組み合わせにも最適
- ボイスチャットも楽しめる着脱式ヘッドホンケーブル
- 自動的に快適な装着感を実現するヘッドバンド
- シンプルで実用的かつ魅力的なデザイン

Fiio JT1 Blackには50mm径のダイナミックドライバー1基の構成ですが、『高温熱可塑性プラスチック(PEK)、ポリウレタン(PU)、アルミ箔複合ポリマーを使用した振動板を採用しています。軽量かつ剛性を保つドライバーは素早い動きに追従し細部にわたり繊細な再生を行います。さらに真鍮製ガスケットが歪みの少ない伸びのある周波数特性を支えています。』との事。
FiiO JT1 Blackのスペック
カタログスペックとしては以下の通りとなっています。
形式 | 密閉型ヘッドホン |
ドライバー | ダイナミックドライバー1基 |
振動板 | PEK+PU+アルミ箔複合ポリマー振動板 |
再生周波数帯域 | 15Hz-40kHz |
インピーダンス | 32Ω |
感度 | 103dB/Vrms (@1kHz) |
ケーブル素材 | OFC(無酸素銅) |
ケーブル長 | 約150cm |
ヘッドホン側端子 | 3.5mm TRSプラグ(左右デュアル) |
プレーヤー側端子 | 3.5mm TRRSプラグ |
重量(片側) | 約355g(ケーブル含まず |
付属品 | 3.5mm マイク付属ケーブル 3.5mm to 6.35mm変換アダプター 収納バッグ 取扱説明書 保証書 |
市場価格(2025年2月6日現在) | ¥13,000前後 |
標準で付属しているケーブルはマイク付きのケーブルになります。
Hyper XのゲーミングヘッドセットであるCloud Revolver Sを今まで使っていたので、結構マイクが邪魔に感じることが多かったんですよね。
しかし、JT1はケーブルについているので口元で邪魔になることがありません。
集音性が良ければめっちゃ便利かも(とはいえ私は使うことがないんですが・・・(;´Д`)
パッケージ内容と開封
パッケージは底面に入っているベロを引き出してパカッと開く方式。

開いた状態では筒状の袋に入ったTJ1が現れます。
真ん中の三角形の下駄は固定用のガイドになっているだけなので、JT1を取り出してこのガイドを取り出せば裏側から他の付属品が入った収納バッグが現れます。
下に敷いている黒いものが収納バッグです。

自宅で使用するのであれば使う機会はないと思いますが、意外としょぼい感じの袋じゃなくて実用性がありそうでした。
そしてJT1本体とヘッドホンケーブルに6.3mmの変換プラグ。
そして小さいのが保証書。
写真を見ると分かるんですが、このJT1はアームが伸びるタイプのヘッドホンではありません。
収納バッグが付いていますが、サイズを見れば分かるように持ち運び前提ではなく使わない時の収納用。
ヘッドホン自体はコンパクトに折り畳むことはできません。
またロール軸が無いのでハウジングが角度を付けた回転をする事はありません。
「屋外使用目的で、使わない時はコンパクトにして持ち歩きたい」という使い方には向いていませんが、その他の部分に関しては使用時には全く気になりませんでした。
その辺りは後で記載していきます。
ヘッドホンケーブルはこんな感じでコンパクトにまとめられていました。ケーブル帯が標準装備なのは嬉しいです。

そして端子部分にはカバーがされているのはK7と同様。
なんかこういったことに対して高級感を感じてしまうのが昭和世代(´・ω・`)
ヘッドホン側のケーブルにはLとRを間違わないように端子の溝の部分に青と赤の色付けがされています。

因みにLが青でRが赤です。
FiiO JT1 Blackの外観
なんとなくハウジングの外側の模様の部分はモールドだと勝手に思っていたんですが、パンチングホールのように穴が開いています。

穴が開いてるからと言って音が駄々洩れってことはありません。
イヤーパッド内部はこんな感じ。

内側部分はメッシュになっています。
イヤーパッド自体は一般的な感じなんですが、めっちゃもちもちしてます。

SONYのMDR-MV1のような低反発素材のような感じともCloud Revolver Sのような固めとも違ってもっちもち。
修理予定のAH-D5000のイヤーパッドよりももちもちしていて、この部分だけだったらうちのヘッドホンでは一番高級感のある柔らかさかも・・・
そしてヘッドバンド部分はユニット部分から2本のガイドワイヤーで繋がっています。

装着するとこれが上下にスライドして固定される形。
アームを伸ばしてガチャガチャと位置を決めるタイプではないので、微妙な位置調整も全然楽ですね。
サクッと使ってみた感想
エージングも何もしていないのとケーブルも付属のものでバランス接続でもないので鳴らしているうちやリケーブルをしたら音の傾向は変わると思いますが、ざっくりとした感想を書いておこうと思います。
装着感
上でも書いていますが、アームの調整が必要ないので位置決めはめっちゃ楽でした。
そしてもちもちのイヤーパッドですが、かなり柔らかくて形状が変わるので、耳を収納して頭にしっかりと密着します。
密着はするけど側圧が強いというわけではないので、長時間使っていても頭が痛くなるという事はなさそうです。
夏場のくっそ暑いところだと蒸れる可能性が高いですが、フィット感はマジで半端ないです。
マイク付きケーブル
USBユニットをつけていないCloud Revolver Sのケーブルが短すぎてちょっと使いにくかったんですが、1.5mになるとちょうどいい感じになりますね。
ゲーミングチェアで後ろに持たれても引っ張られるような窮屈感がなくていいです。
また、ケーブルに配置されたマイクが右側の喉元当たりの位置に来るので、意外と位置調整とかを気にしなくてもいいのかもしれません。
音漏れ具合
FiiO K7に繋いで音楽を再生した場合、自分としては11時くらいのボリューム位置でちょうどいい感じになります。
11時半くらいの位置だと自分としてはちょっと大きめだけど、めっちゃ迫力が出る音という感じ。
左右のイヤーパッドをくっつけてどれくらいの音が聞こえるかというのを試してみましたが、11時のボリュームだと音は結構聞こえます。
まぁ夜の静かな室内で試しているので、音漏れがわかりやすいというのはあるんですが・・・(;´Д`)
一方、10時半くらいの位置にすると20cmくらいで10時で15cmあたりまでなら聞こえるという感じでした。
正直どれくらい気になるかってのは個人差があると思うんですが、満員電車なんかの密集状態じゃなかったら音漏れは電車の騒音で相殺されそうな気がします。
音質と音場
エージングで変わっていくと思うんですが開封直後の感想です。
まだ馴染んでないのでちょっと固めかなぁという印象はあるんですが、全体的にしっかりと音は出ているのでアニソンだろうがロックだろうが歌謡曲だろうがジャンルは選ばない感じ。
ただ、中高域・低域は結構強く出ているので、曲によってというか、両方が出てくる場所なんかだとボーカルがちょっと遠く感じるかもしれませんが、必要以上に低音が強調されているという感じではないので聞いていて違和感という感じはしませんでした。
SONYのULT WEARのULTボタンを使った重低音なんかは自分には違和感しか感じなかったんですが、JT1の低音はストレートに来る感じなので、なんかすんなりと受け入れられて邪魔だという感じがないからかもしれません。
まぁこの辺りは楽曲のつくりにもよると思いますしね。
高音は少ないというより鳴らし切れていない感じがするのでドライバーが馴染んできたら印象が変わってくるんじゃないかと思います。
音場に関しては最近はEAH-AZ100のような音場広めのやつを使ってるから狭いという感じしかしませんでした(;´Д`)
ただ、聞き比べてみると開放型のMDR-MV1と比べると狭いですが、Cloud Revolver Sよりは広く感じました。
追記:バランスケーブルに変えるとかなり化けます
Amazonで安く売られているヘッドホン用のバランスケーブルを購入してみました。

スマイルSALEの時は¥2,000切ってたけど仕方がない。
とりあえずかなり安価なケーブルですが、十分に効果があると思います。
ケーブル自体は結構柔らかめ。

なのでかなり取り回しは楽になります。
まず、音場が左右に大きく広がりました。
そして低域と中高域が強めに出てボーカルが遠く感じていた曲を聴いてみると、明確にボーカルが寄ってきました。
その反面、付属ケーブルでは低域=中高域という感じだった出方が低域<中高域に変わったので、低域が好きな人にはちょっと物足りなくなるかもしれません。
ただ、元々の低域がちょっと多めだったと考えると、自分的には割合としてはいい感じに変わったのかなと思います。
ボーカルを聴きたい人だったらこっちの方が合うかなとは思うんですが、11時くらいのボリューム位置にすると低域もガツッと出てくるのでそこまで気にする必要はないのかも・・・
ただ、中高域が強くなったことによって、標準のケーブルでの感想で書いていた高音側の鳴らしきれていないという部分が表面化してきます。
低域部分で誤魔化されていた部分が明確になってしまうので、中高域の楽器でも刺さってるのが分かります。
何気にその粗さをかんじる鳴らし方ってのが80年代あたりの洋楽なんかとはめっちゃマッチしてたりします。
ケニー・ロギンスとかデュラン・デュラン、シンディ・ローパーなんかめっちゃいいんだけど、ボリュームを11時にして聞くヒューイ・ルイス&ザ・ニュースのThe Power of Loveはたまらん。
標準ケーブルの方が好みという人もおおそうですが、個人的には音場も広がってボーカルが聴きやすくなってると感じて使いやすいと思ったので、バランスケーブルのままJT1を慣らしていこうかなと思います。
まとめ
現状で全く支障のない感じの曲をかけて聴いてみると結構いい感じです。
馴染ませないと正しい判断は出来ないと思うんですが、1万ちょっとでここまでいい感じで鳴らせるのであれば、中途半端なものを買うんだったらJT1で十分かもしれないなと感じました。
低音モリモリな曲が好きな人だったら使い始めから結構ハマるヘッドホンかもしれません。
ヘッドホン本体自体の性能もそうなんですが、音質に妥協せずに高音質を手軽に多くの人に楽しんでもらいたいというコンセプトはリケーブルも含めてだと思うので、色々なケーブルを試してみてお気に入りの音を探してみるのもいいんじゃないでしょうか。
安いバランスケーブルに変えるだけでもガラッと印象が変わるので、結構楽しめると思いますよ。