長らく使ってきていたDENONAH-D5000ですが、使用されている人工皮革がボロボロになりすぎてしまったので交換する事にしました。
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イヤーパッド自体はmimimamoを使う事で何とか騙し騙し使っていたんですが、流石にヘッドバンドも限界突破してしまって着脱するたびに禿隠しの黒い粉のようにポロポロと人工皮革の破片が頭に付いてしまうので、暫くは使わずに放置していたんですよね・・・
ただ、取り外したmimimamoの内側がカスまみれで大惨事な事になってしまうのもあって、FiiOのK7を買った事もあっていい機会なので修理しようと思ったわけです。
とりあえずバラしていきます
イヤーパッド自体は捻れば外れるという事は分かっていたんですが、以前は全然外れませんでした(;´Д`)
隙間からヘラ的なものを突っ込むのが定石なんでしょうけど、以前よりも更に劣化が進んで簡単に外れるようになってました。
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とりあえず、イヤーパッドに入っている爪のついた白いパーツはヘッドホンと新しいイヤーパッドを取り付けるために必要なパーツなので、捨てたりしないようにしましょう。
イヤーパッド裏面に謎の茶色いものが付いてるなぁと思っていたんですが、どうやらハウジング側の丸いドーナツ状のスポンジが原因っぽいです。
というか、このスポンジ自体も低反発クッションばりの状態になってるんですが、どう考えても元からこんな状態ではないと思うのでかなり加水分解が進んでこうなっているのかなぁ・・・
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本当ならこのスポンジも交換した方がいいんでしょうが、どういった素材か分かんないのでそのまま使う事にしました。
一応イヤーパッドの装着部分は無水エタノールで軽く拭いていってます。
ヘッドバンドの交換
ヘッドバンド部分ですが、既に補修部品も無いという事なので、カーバー的なアイテムを使うかレザーなどを使って自作する形になります。
カバー的なアイテムだと長さの問題もありますが、イヤーパッドと同様に劣化した破片が裏面に多数こびりつく形になると思うので、今回は余っている革を使う事にします。
ヘッドバンドの取り外しはドライバーと繋がっているカバーをしているネジ2本と内部でヘッドバンド内のプレートを固定しているネジを外せばヘッドバンドだけを取り外せます。
カバー部分は裏面に貼られた両面テープでヘッドバンドを固定しているので剥がしにくいかもしれません。
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そしてどうもこうもならないのでハサミで切って内部のパーツを取り出します。
自分で修理をする場合には薄手で柔らかいレザーを使う方がいいんですが、手持ちで持ってるのが牛とか馬の厚手のものばかりだったので、以前にNikon Zfc用のグリップをカスタマイズする時に使った貼るレザーを使いました。
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このシートって裏面に粘着材が付いているので貼り付けるのはいいんですが、この糊のお陰で柔らかさが低減されてるんですよね・・・
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なので、糊を剥がしていきます。
ガムテープとかちょっと粘着力が強めのテープを貼り付けて剥がせばある程度は剥がす事が出来ます。
そして残ったやつは無水エタノールを掛けてヘラで擦って剥がしていきました。
正直、糊の付いていないこういった生地も持っておく方が便利だなと思いました(;´Д`)
で、糊を剥がしてからサイズだけ合わせて四角く切り出し。
元々の部材を巻き込む形にして縫い合わせていきました。
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硬いレザーではないので目打ちはせずにそのまま普通の裁縫針と糸で縫っていきました。
縫う時の注意点としては芯となる金属のプレートを後から差し込むので、ほんの少しだけゆとりを持たせておく事でしょうか。
そしてプレートとハウジングを元通りにネジで組み直していきます。
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流石にオリジナルのヘッドバンドほどではありませんが、普通に頭に装着するくらいなら全然問題は無いかなぁという感じがします。
イヤーパッドの交換
そしてイヤーパッド。
元々FOSTEXが発売している機種と兄弟機という話は有名なので、FOSTEXのTH610用交換イヤーパッド(EX-EP-61)を注文しました。
中国製の互換品とかもあったりしますが、内部パーツを移植しなければいけなかったり、音が大きく変わったりという話が多かったりするので、値段はそれなりにするけどこれを注文したわけです。
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お取り寄せになってたりするようですが、自分の場合は8日くらいで到着しました。
メーカー側の在庫によってはもう少しかかる可能性もあります。
袋から出してみるとこんな感じだったなぁという手触りと感触。
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オリジナルのやつはもう押さえるだけで破片が出るのでどうしようもないです。
で、ヘッドホンとの取り付けは冒頭の分解で取り外したイヤーパッドに入っている子のパーツを使います。
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これをこんな感じで裏からはめ込むんですが・・・めっちゃムズイ。
どこかを持ち上げて1/8くらい差し込んだら、このパーツをたわませたり、指をパーツの下から入れて持ち上げたカバーに差し込んでいくという感じがやりやすいかと。
あと、厚みのある後ろ側の部分を先に入れておくとやりやすかったです。
という事で、アタッチメントパーツを差し込んだ状態がこちら。
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バリバリになったオリジナルしか見てないのでめっちゃきれいに見えます。
これをハウジングの溝に合わせてはめ込んだら、時計回りに回転させて固定します。
イヤーパッドの位置がずれていても、そのまま時計回りで回していけば大丈夫。
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最終的に縫い目が前側に来れば元通り。
無事に復活できました
シャッター優先で撮ってしまってたのでえらい粗い画像に・・・(;´Д`)
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ヘッドバンド部分を裏から見るとやっぱり粗が目立ちますが、装着してしまえば何の違和感もないので問題なし。
という事で、しばらく使えていなかったAH-D5000が無事に復活しました。
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そういえば右側のハウジング(写真では左側)がある時ポロっと取れてしまって(確か折れてたはず)仕方なくネジを通してワッシャとナットで固定してたのを分解していた時に思い出しました。
色々なイヤホンとかヘッドホンとかは独身の頃から使ったりしてきましたけど、改めて聞いてみたらこの相方にプレゼントしてもらったAH-D5000の音が基準になってるんだなぁと改めて感じました。
イヤーパッドもいつまで購入できるかわからなかったりもしますが、最終的にどうにもならなくなるまでしっかりと使い続けていこうと思います。