はじめに
長かったら1ヶ月くらいはかかるかも・・・って話だったFE 50mm F2.8 Macroですが、月曜日にレンズの入荷があったようで、ソニーのオンラインストアで在庫が復活しました。
そしてそのまま発送予定日も翌日に前倒しされることになって1週間も経たずに手元に届きました。
最新のレンズなんかだったら入荷の順番待ちなんかが多数あったりするんでしょうが、そこまで人気があるわけでもないのもあるのか、早めに手元に届いてよかったです。
FE 50mm F2.8 Macroを買おうと思った理由
理由を単純化するのであれば「欲しかったから」で終わってしまうんですが、実は色々と理由があったりします。
箇条書きにすると大体以下のような感じ。
- フルサイズ対応で普段使いに丁度いい焦点距離とサイズ感、マクロ・スナップのどちらにも使いやすい事。
- フォーカスレンジリミッターやフォーカスロックボタンがあって使いやすい事。
- 防塵・防滴に配慮した設計である事。
- それなりにクーポンやポイントがあった事。
といった点が大きかったと思います。
上の記事でも書きましたが、自分が現在持っているマクロレンズとしてはFE 100mmマクロGMとマイクロフォーサーズの60mmマクロの2本。
マイクロフォーサーズは35mm換算だと120mmとFE 100mmよりも焦点距離が長くなるので、1本だけで出た時にはマクロ域以外の撮影がめっちゃやりにくかったりします。
かつてZマウントを使っていた時にNIKKOR Z MC 50mm F2.8があるので50mmの単焦点は中古のAF-S 50mm F1.8 Gでいいやと思えるくらいに便利だったんですよね。
割と万能なマクロレンズ
マクロレンズというとどうしても「寄って大きく撮る」といったイメージがあると思うんですが、別にそれだけが全てではないんですよ。
接写からちゃんと無限遠までピントが合うようになっているので、別にレンズ一本でマクロ撮影からストリートスナップまでで使っても全然構わないわけです。
望遠ズーム
価格も安くて高倍率なのもあってOM SYSTEMの30mm F3.5マクロを注文してみたものの、オリンパス時代のままなので防塵・防滴には対応していなかったりするんですよ。
まぁOMの30mmマクロはOM PENなんかでも使いやすそうだし構わないんですが、小雨の降る中でも使うということを考えた場合、3年ワイドも掛けれるFE 50mm F2.8 Macroはちょうどいいよなぁ・・・って思ったので、実際に触りに行ってみたら思った以上に便利だったので・・・ってかそりゃ別マウントで使ってて便利だって思ってたんだから便利なのは当たり前やんって話なんですけどね。
スペックと他レンズとの比較
FE 50mm F2.8 Macroのスペックと一緒にEマウント用の手持ちのマクロ撮影が可能なレンズと過去に持っていたレンズを表にまとめてみました。
| E 30mm F3.5 Macro | FE 50mm F2.8 Macro | FE 100mm F2.8 Macro GM OSS | タムロン 25-200mm (A075) | |
| 焦点距離 | 35mm版換算45mm | 50mm | 100mm | 25-200mm |
| 絞り羽根枚数 | 7(円形絞り) | 7(円形絞り) | 11(円形絞り) | 9(円形絞り) |
| 解放絞り | F3.5 | F2.8 | F2.8 | F2.8-5.6 |
| 最小絞り | F22 | F16 | F22 | F16-32 |
| 最短撮影距離(m) | 0.095 | 0.16 | 0.26 | 0.16-0.8 |
| 最大撮影倍率(倍) | 1 | 1 | 1.4 | 0.53-0.26 0.59(焦点距離35-50mm時/FW Ver.3以降) |
| フィルター径(mm) | 49 | 55 | 67 | 67 |
| 手ブレ補正 | 非搭載 | 非搭載 | 搭載 | 非搭載 |
| 外形寸法 最大径x長さ(mm) | 62.0 x 55.5 | 70.8 x 71 | 81.4 x 147.9 | 76.2 x 121.5 |
| 重さ(約) | 138g | 236g | 646g | 575g |
| 実売価格 | ¥29,700 | ¥58,410 | ¥179,550 | ¥115,830 |
最大撮影倍率が1.4倍と高くてテレコン対応なFE 100mm F2.8 Macro GM OSSはある種異端な感じですがかなり大きいのがわかると思います。
タムロンの25-200mm F2.8-5.6 Di III VXD G2はファームウェアVer.3になってからレンズ1本で済ませたい時には最適で、マクロレンズとして考えた場合にも25-70mmでハーフマクロ以上の倍率で撮影が可能なので、ズーム可能なマクロとしても便利ではあるものの、やっぱり12cmを超える長さがあるので、マクロレンズとして持ち出す場面にはあまり向いてないかなぁ・・・と。
因みにタムロンの90mmマクロは125mm以上の長さがあるので言わずもがな持ち出しにくかったりします。
そうなってきた時に選択肢としてはAPS-C用の30mm F3.5と50mm F2.8の2択になるわけですが、30mmはAPS-C用なので45mmの焦点距離になる・・・ってのはいいんですが、最初からクロップされた状態なので、ちょっと足りないという場面だけクロップという方法が使えないわけです。
ということで、前述の記事でも書いたように普段使いに持ち歩きやすいマクロレンズを選ぶという話になると、FE 50mm F2.8 Macro以外の選択肢がないという現実になるわけです。
流石にE 30mmとFE 50mmの両マクロレンズは発売から結構経っているので、最近の機種と比べるとAFの速度とかは物足りない部分はあるんでしょうけど、用途的に速写が必要なわけでもなければ使ってもスナップ辺りまでなので問題ないレベルなのかなぁ・・・という感じはします。
開封と外観
パッケージはいつものオレンジ箱ですが、フードなんかの付属品があるわけでもないので開封するとめっちゃシンプルです。

外観自体はぱっと見だとそんなに特徴的ではないので、名称を隠してしまえば分からなくなるレベル。

ですが、本体側面にはフォーカスモードスイッチ、フォーカスホールドボタンとフォーカスレンジリミッタースイッチがあるのでマクロ撮影ではめっちゃ便利です。

フォーカスレンジリミッターは全域となるFULL、♾️ー0.3m、0.3mー0.16mで切り替えられるようになっいてので、撮影する場面に応じて切り替えれば行って戻ってで悩ましいことも減るので便利。
上でAF速度が物足りないって書いたんですが、割と時代なりのヴィーッって感じのAFなので、どちらかというと一眼レフ時代に近い動作と言えばいいのかな・・・
今時のギュンギュン動くのと比べると音もそれなりに大きいし動きももっさりした感じに思う人の方が多いかもしれません。
とはいえ、フォーカスホールドもあるし、リミッターもある、割とMFでの微調整も多いので完全にフルAFでピント合わせをするのでなければ、0.16-0.3mの最短近辺で撮影する事が多いならあんまりAF速度は気にしないかもなぁ・・・って感じ。
通常のスナップなんかで使う場合ならちょっとレトロなレンズって思っておけばなんら気にならないかもしれません。
ただまぁこれが足回りが強化されて現代的になるのであれば買い換えますけどw
フードをつけるかはお好みで
このレンズは55mmのフィルターを装着できるんですが、実は前玉はかなり奥まった状態になっています。
なので、これだけ奥まっているのであれば別にフードをつけなくても通常撮影時に光が邪魔になることも少ないんじゃないかなぁとは思うので、レンズフードはお好みで。

ただ、奥まっているとはいっても絶対に汚れないわけではないし、なんなら奥にある分だけ何かの際に掃除しにくいという面もあるので、フィルターだけは装着しておく方がいいと思います。

因みにレンズフードはお好みでとは言ったものの、純正での用意がされていないので装着するのであればサードパーティーのものになります。
フィルターと同じ55mmのねじ込みフードが使えますが、外周に62mmのネジ山があるのでそちらのサイズを推奨しておきます。

62mmの方だとこんな感じで以前NIKKOR Z MC 50mm F2.8でも使っていたハクバのメタルレンズフードが装着可能でフードまでの先端が固定されます。
後述しますが鏡筒が前に伸びてくるので、55mmのフィルターサイズだとさらにねじ込んだフードの分だけ前に伸びる形になるので、実際の撮影の時には邪魔になる可能性があるかもしれませんしね。
伸びてくる鏡筒部分には距離と倍率の表示があるので、マクロで使うなら便利だと思いますが、AFに任せるならあってもなくても・・・って感じになるのでよほどでないと気にしなくてもいいかも。

メタルレンズフードをつけても厳密にはちょっとフードよりも出る形にはなるんですが、以前のNIKKOR Z MC 50mm F2.8も綺麗に隠れていたわけではないので・・・

まぁ大体フードの少し先が先端って覚えておけばなんら問題はないと思います。
カメラに装着した感じ
カメラに装着するとこんな感じで結構シンプルだしまぁコンパクトかな。

フードがなければもっとコンパクトな感じになるんでしょうが、なんとなくこういったマクロレンズの伸びてくる感じが好きではないのでフードで隠しておきたいというのもあったり・・・
まぁこのメタルレンズフードだとレンズの外周ともフィットしている感じなので見た目的にも別にいいんじゃないかなと思います。
とりあえずの試し撮り
とりあえず装着したので手近なもので試し撮り。

MFにして最短撮影距離で撮影。
基本的にピーキングもONにしているので割とピント合わせはしやすいです。
風がない室内なのでなんの苦労もなくピント合わせができますね。

長い焦点距離のレンズと違って物理的にも近くで撮影できるし軽いのでハンドリングもいい感じです。
最短撮影距離で撮ったMG Hi-νガンダム Ver.Kaの顔。

F7.1まで絞ってます。
ちょっと引いて。

静かな場所だとAFの動作音がめっちゃ気になります。
ピント合わせに関してはAFが速くないので気に入らないって方もいるのは間違い無いんですが、AF-Cでピントを合わせ続けるような事がなければ爆速AFである必要はないですし、抜けた時に爆速だとどうにもならない場所まで行ってしまうのに対してこの遅さだと咄嗟にDMFで止めてやればなんとかなるレベルなので逆に自分的には使いやすいかなと思いました。
DMFで微調整したらフォーカスロックボタンを押してやればガッチリ固定できるのでいい感じなんですが、風がある外だと話は違ってきそうですけどね・・・
実写
という事で、実際に持ち出して外で撮影してみました。

特に何も考えずにフォーカスレンジリミッターを0.3-0.16mに設定してクリエイティブルック:VVでAF任せで撮ってみました。
基本的に記述がない限りは全てフォーカスレンジを0.3-0.16mに設定して撮影しています。
ちょっとだけ引いて撮ったフヨウの花。

もう終わりかけなのかほぼ閉じてました。
レンズを少し開いた花の中に向けて最短撮影距離まで寄るとこんな感じになります。

強い風でなければ色々と気にしなくてもいいかなぁという感じですね。
一気に気温が下がって最高で21℃、朝の段階だと16〜17℃くらいで歩きやすかったのでちょっと足を延ばしてみたんですが、公園の隅に彼岸花系の白いのが咲いていました。

開放だと薄すぎるのでF4.0に絞ってます。
ちょっと時間との戦いが半端なかったのであんまり落ち着いて撮れなかったんですが、OROを強くしとけばよかった・・・(´・ω・`)

こっちはF5.6。
まぁ花全体として見ると大きな部類なので、ちょっと引いて撮る形になっています。
同じF5.6でもまだ小さい方の花だったら最短近くまで寄れるので背景もかなりボケてくれます。

因みにF2.8の開放でほぼ最短まで寄ってとるとこんな感じになります。

こういったピンポイントを切り取るのも好きなんですが、最近は周囲も多少わかるようにした方がいいのかなぁなんて思ったりもするので、白い花びらがある程度ボケないくらいまで絞った方がいいのかもなぁなんて思ったりもしてます。
まぁ判別できるようなら全然開放でいいじゃんっていうか、基本的に開放でいいっていう気持ちは変わってないんですけどね。


青空がいい感じなのでローアングルから。
最後の2枚は絞り開放での通常域撮影。
フォーカスリミットスイッチはFULLに設定しています。

適当にテーブル〜左のイスあたりにピントを合わせながら左方向に歩きながら撮影しています。
クリエイティブルックがVVのままだったのでちょっと色味が濃いんですが、写りそのものは全然問題ないかなと。
AFが遅いって書いてますが、多少ゆっくり目の歩き方だったらこれくらいは撮れるので、ゆっくり歩く人が多い現代だったら全く何の心配もないAF速度かもしれません。
川面に映った遊歩道の映り込みを撮ってみました。

ほぼ凪なので綺麗に映り込んでました。
これが100mmマクロや換算120mmのマクロじゃ本当に一部を切り取るだけになるので、やっぱり50mmだと使いやすいと感じました。
どういった人に向いているのか
マクロレンズって50mmを持ってたら100mmが欲しくなるし、100mmを持ってたらコンパクトで扱いやすい50mmが欲しくなるんですよ・・・
別にどっちが先とかどっちがいいってのは好みの問題や普段撮影する時の被写体との距離感で変わってくるので一概にはいえないんですが、一応それぞれのメリットデメリット的なものを書いておこうかと思います。
FE 50mm F2.8 Macroのメリットとどういった人に向いているか
- レンズ1本で出掛けたい人(マクロも撮りたいけど通常域も撮りたい人)にちょうどいい焦点距離
- なるべく軽量コンパクトに済ませたい人
- 被写体との距離が短い(感覚的に被写体にベタベタに寄れる)場面での撮影が多い人
- 等倍マクロが欲しい人
FE 50mm F2.8 Macroのデメリット
- AFの速度が遅い
- AFの駆動音が大きい
FE 100mm F2.8 Macro GM OSSのメリットとどういう人に向いているか
- AF動作が速い
- レンズ内手ブレを搭載
- 単体で1.4倍のマクロ撮影が可能
- 1.4倍、2倍のテレコンが使える
- GMレンズらしくボケも写りも綺麗
- とにかく高倍率のマクロ撮影(テレコンで最大2.8倍)がしたい人
- 被写体と少し距離がある(寄れてもベタベタまで寄れない)場所での撮影が多い人
- 可搬性よりも写りを優先する人
FE 100mm F2.8 Macro GM OSSのデメリット
- 100mmなので更に手ブレがシビア
- 外でのテレコン運用は三脚がないと厳しい
- レンズが大きくて重い
- 15万を超える実売価格
といったところでしょうか。
ここの最初にも書いたんですが、マクロ撮影が楽しくなると結局どっちも欲しくなっちゃったりするので、2本持っておいて使い分けるってのが一番いいかもしれません。
まぁテレコンを使う必要がなければタムキューなんかでもいいわけですしね。
割と自分の中でガチで撮りに行く時なんかだったら100mmマクロと他のズームレンズを持っていきますが、そこまで気合を入れて撮ろうって感じではないというか、極力荷物を減らしたいって場合だったら50mmマクロに何かしらの便利ズームでいいかなと思います。
レンズ1本で済ませるならタムロン25-200mm G2が無双状態なのでそれでもいいんですが、やっぱりハーフマクロなのでしっかりとマクロを楽しむというかトリミングを極力小さくしたいという事なら純粋なマクロレンズの方が向いてますからね・・・
まとめ
Eマウントに完全移行してからずっと100mm以上のマクロレンズしかない状態で、結構マイクロフォーサーズでハーフマクロなレンズが多かったのもあってそこまでめっちゃ不便という感はなかったんですが、やっぱり単体で等倍マクロが使えてそのままスナップにも便利な50mmを久しぶりに使いましたが、やっぱり便利ですね。
まぁ100mmがあれば他にズームレンズを持っておけばいいじゃんって思われるかもしれませんが、通勤のお供に持ち出すのにわざわざレンズを2本持って出るのも邪魔なので、できれば1本で出たい身としては用途は同じマクロ向けであっても全く別物って認識なんですよ。
なので、自分的にはAFが多少遅かろうが写り的には全く問題ないしFE 50mm F2.8 Macroは買ってよかったと思います。
ほぼキャッシュバック対象になることもないでしょうし、気になって試してみていいなと思ったら『買いたい時が買い時』で即決できるレンズだと思うので、FE 50mm F1.8を買おうと思っている時の対抗馬として考慮してもらえたらいいんじゃないかなと思います。

