この記事は過去に行っていたライカM10のカスタマイズに関する記事を、当時の進行度合いに合わせた細切れ状態からある程度にまとめて再編集したものになりますので、内容としては当時のままになります。
ライカM10用レザーケースの自作
どうでもいい事ですが、以前貼り替えた革を貼り替えました。
前の時は仕上がりが少し気になる部分もあったので、今回は前の時よりもかなりマシになったと思います。
前から見る限りじゃあまりアラは見えくなったんじゃないでしょうか。
さてさて、今回はレザーケースを作ってみようかなと思います。
純正のは持ってるけど、バッテリーの取り出しが面倒なので底面が開く奴にしようかなと思っています。
当然、ちゃんと買った方が仕上げも見た目も綺麗ですが、買ったら4万以上はするので、それなら作ってみようの精神でやってみようと思います。
しかし、スキルが全然ないので人のサイトを見たところで思ったようにはいきませんね・・・(;´Д`)
とりあえず、ライカM10のサイズと形状に合わせて革に印をつけながら切り出していきます。
少し薄い革なので、重ね張り前提で土台部分を作っていきます。
土台ができたので型付け。
水にぬらした皮をM10に貼り付けで馴染ませます。
M10にラップを巻いて、その上からケースを被せて更にラップ。
乾きは良くないかもしれないけど、ベースの型さえ付いたらいいからええんやって思いながら作業してます。
何事もトライ&エラーです。
で、1晩置いといたのがこれ。
ある程度型が付いてます。
底面がヨレてるけど、そこは嵩増ししていくので直るかなという安易な考えでいってます。
次の工程はちゃんと乾燥させてから。
色々と試行錯誤しながらやっていくので、今回はいつも以上にのんびりとやっていきますよ。
そんなこんなで形を付けたかケースの土台が乾燥しました。
乾燥したのはいいけど、実際にM10を付けてみると、バッテリーなんかの開口部分が大きすぎたので少しカットして縫製し直しました。
で、一応2枚目の革を底面に貼ってちゃんと固定できるのを確認。
前面もグリップ用として中材を貼り付けました。
・・・でも、底面に3枚目を重ねたところでそんなに固くならない事に気づきました。
柔らかいホースレザーだから何枚重ねても無理かもしれないですね。
それ以前に側面レザーも大量に重ねるとか狂気やろって事で、ネットで色々調べてみて、革を硬くする硬化剤があったので早速注文。
続きはカタメールが届いてから再開しようと思います
ベースを硬化させて作業を再開
革の硬化剤であるカタメールが届きました。
革のトコ面(裏側)に塗る事で革を硬くしてくれます。
で、底面と側面部分にカタメールを塗って硬化したのがこれ。
ネジ穴部分には塗布していないのでかなり色が変わっているのが分かるかと思います。
へにゃっとなっていた開口部分でも形状を保てるくらいの硬さになりました。
柔らかい馬革でも十分な硬さなので、元の素材によっては硬すぎて切削しにくくなるかもしれませんね。
カタメールだけだと送料が掛かるので、前から気になっていた手縫いに便利そうなレーシングポニーも一緒に購入。
下のレバーを動かすと口が開閉します。
こんな感じで縫う物を挟めるので、あっちこっちに針や物が動かないので便利ですね。
とりあえず側面によく入ったりしてる水道周りの広告マグネットでも貼っておけば針も保持できて便利かもしれないね。
さて、カタメールが乾いたので、底面の固定ネジが隠れる高さまで厚底化を行いました。
今の状態でも底面パネルを外してこれを付ければちゃんとM10は動作します。
写真に右寄りに丸いポッチが付いていますが、ネオジム磁石を埋め込んでいます。
本体の底カバーの有無はこの部分で判断しているので、磁石があれば底カバーが着いていると認識してくれます。
あとは側面というか正面とかのレザーを貼っていかないといけませんが、また時間のある時に進めようと思います。
カタメールで固まった本体に、外側になる革を貼っていきました。
前の記事から一気に進んだように見えますけど、カタメールの作業は土日にやってたので革を貼って乾燥させるのに3日ほど置いてます。
写真はまだ貼って行ってる段階の物ですが、最終的にはこの上側の革を切って始点の革とピッタリ合うように貼り付けました。
そして昨日、余分な部分をザックリと切り取って、前面だけ菱目打ち&縫い合わせをしました。
やり方的に正しいかどうかは別として、一応形になっていってます。
自分の縫い方やエッジ部分の処理が下手糞なので綺麗な感じじゃないですが、その辺りの体裁が取れたら普通に見えるかも。
まだ耳の部分を切り欠きしていないのでカメラを取り付けることができませんけど、ちょっと仕事も一段落したので、また毎日少しずつ進めていこうかなと思います。
昨夜は縫える部分は全て目打ちをして縫い上げ、余分な部分のカットまで出来ました。
という事で、ライカM10をセット。
全然断面の処理とかしてないのでガッタガタですけど(´・ω・`)
背面
縫い目より皮がかなり出てるのはベースと本体との間に取った遊びがあまりにも大きかったからです。
この辺りが綺麗に処理出来ていたら気持ちいいだろうなぁ・・・
底面のアクセススロットはこんな感じです。
バッテリーとメディアが簡単に取り出せます。
とりあえず断面のコバ処理とか吊り環を付けた時のクリアランス調整とか行えば一応は完成なんですが、見た目があれなのでもうちょっとだけ手を加えてみようかなぁ・・・
ライカM10用レザーケースが完成しました
M10用のレザーケースが完成しました。
ボトムプレートを外した状態で取り付けます。
前回の状態がこれ
アクセントになる様にデコレーション用レザーを貼り付けただけですが、意外とまともな感じに見えます。
裏面
正直、貼らなくても良かったような気もする(´・ω・`)
もうちょっと大きな状態で残ってたら裏面全体に貼ってしまいたかったんですけど、はぎれで作ってるから仕方ない・・・
こういった部分の処理をどうするかは経験がものをいうんでしょうね。
底面のスロット部分が開閉式で、SDカードとバッテリーの交換が簡単に行えます。
この部分は思っていた以上にいい感じに出来たんじゃないかなと思います。
底面カバーを閉じるとこんな感じで普通に撮影状態になります。
一方、底面スロット部分のカバーを開くと警告が出ます。
とまぁこんな感じです。
かかった費用はカタメール、ネオジム磁石、本体用レザーを合わせて2500円くらい。
ハギレとネオジム磁石だけだったら1400円くらいなので、かなりお安く仕上がりました。
元々がちゃんと出来るのかのテストみたいなものだったので、ちゃんと使えるものが出来たと考えると、上出来って感じなんでしょうが、背面側のサイズ感や反り具合など、もっとカッチリと作らないとダメだなぁっていう、いい勉強になりました。
馬革のはぎれ詰め合わせの革がまだまだ残ってるので、もうちょっと何か作ってみようかなぁなんて当時は思っていましたが、意外と面倒臭いのと、菱目打ちや縫製の練習をもっとした方がいいんだろうなと記事をまとめていて改めて思っています。