なんか店頭で購入前に試してみた時からSIGMA 16mm DC DNってやたら寄れる気がしたんですよね。
そこで、TTArtisan 17mm F1.4とSUMMILUX 15mm F1.7とで撮り比べてみました。
各レンズの大きさの違いはこんな感じで、SUMMILUX 15mmとSIGMA 16mmでは倍ほど長さが違います。
TTArtisan 17mmとでは4cmくらいの差でしょうか
まず、各レンズの最短撮影距離は以下の通りとなっています。
レンズ | SIGMA 16mm DC DN | TTArtisan 17mm F1.4C ASPH | LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 ASPH. |
最短撮影距離 | 25cm | 20cm | 20cm |
この最短撮影距離ってやつですが、レンズの先端からではなくてセンサー基準面からの距離になります。
これがセンサー基準面の表示。
今見返してみたら写真では分かりにくいんですが、「●ー」とか「ー●」、「ー」みたいな感じでここがセンサーの位置ですよってな表示がカメラのペンタ部横あたりに表示されていると思います。(M型ライカではそんな表示はなかったような気もするけど)
これを踏まえて、実際に撮影して比べてみました。
(因みに国内のレンズならメーカーの仕様を見ればどれだけ大きく写せるかってのが載ってるので、ある程度は予想できますけど、中華レンズの場合は不明瞭な部分が多いので撮り比べてみようかと思った次第です)
LUMIX G100でAF-S 1点でAFが合う距離を実際の最短として撮影しました。
MFのTTArtisan 17mmはピーキングが来てる状態を最短としています。
※上からの写真はiPhoneで撮ったんですが、真上からじゃなくて、ついついカメラの天面が正面に来るように撮っちゃってました。 そのため、数値は文章とは違う数値に見えると思いますが、文章の方が合ってます。 それと、カメラと被写体が水平ではないので実際の最短撮影距離とは若干の誤差が出てるとは思います。
SIGMA 16mm DC DN
のっけから最短撮影距離ってなんやねん案件。25cmを切って20cmくらいになってます。
レンズが長いのもあって、基準面からレンズ先端までの距離があるので、レンズ先端から行くと一番寄れてますね。
『めっちゃ寄れる』ってのは気のせいじゃなかったという事ですね。
実際の写真でもかなり寄れてます。
TTartisan 17mm F1.4C ASPH
最短撮影距離とされている20cmで撮ろうとすると全くピントが合いませんでした。
なので、ピーキングを利かせながらピントが合うところまでカメラを少しずつ下げていきます。
ようやくピーキングが出ました。
結局、ピントがあったのは24cm・・・
中華レンズだから指標が甘いのかはわかりませんが、このレンズで意外と寄れないと感じたのは間違いではなかったっぽいです。
写真はこんな感じ。
LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 ASPH.
大体18cmなので一番寄れてます。
ただ、レンズが短いので、16mmほどは寄れてない感じになってしまいます。
焦点距離で考えたらTTArtisan 17mmが写真としては一番寄れる感じになるのかと思ったけど、全然違う結果になりましたね。
でも、なんかやたらと寄れる気がするとか、あまり寄れないなぁってのは気のせいではなかったって事が確認できました。
個人的にコンデジ代わりに持ち歩いてる常用カメラとしては花を撮ったりとかご飯を撮ったりとかもするので、どうしても寄れるのに越したことはないんですよね。
まぁ自分のように変にオールマイティーに使おうとしなければ、最短撮影距離なんてそこまで拘るものでもないとは思うので、別にTTArtisanの17mmがダメってわけではありませんよ。
TTArtisan 17mmは使って面白いレンズですしね。