LUMIX S1を手放してNIKON Z5に買い替えたのが去年の11月2日だったので、7ヶ月程が過ぎていました。
Z5が予想外に自分に合っていたので、連写が使えるZ6IIを追加で購入したわけです。
Z6IIはまだ使い始めて3ヶ月も経ってないわけですが、基本的な部分は変わらないので、そこら辺も含めて感想を書いてみようと思います。
ミラーレスをNIKON Z5に買い換えました。
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Nikon Z6IIを買いました!
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Nikon Z5は今でも最強のフルサイズエントリー機
ま、何を持って最強なのかは動画メインかスチルメインかの用途によっても違ってくるとは思いますが、大きなポイントとして以下の3点があります。
1.価格が安い
2.ボディ内手ブレ補正内蔵
3.ショートフランジバックによるマウントアダプターの豊富さ
これらの点についてちょっと説明します。
価格が安い
ニコンのZ5が発売されたのが2020年の夏ですが、これ以降でフルサイズのエントリーモデルに当たる機種はどのメーカーからも発売されていません。(※LUMIX S5がZ5以降に発売されていますが、あれはエントリー機って扱いではないと思ってます)
2022年6月3日現在、実売価格は約14万。これよりも安いフルサイズ機はEOS RP(10万7千円くらい)しかありません。
EOS RPのメリットとしては圧倒的ともいえるような低価格さがあります。
キャッシュバックを含めたら10万を切る価格で新品が買えてしまうという手の出しやすさがあってEOS R5などの予備機や新規購入者が増えてランキング1位になったりしてりますが、第2ポイントでその優位性が少し微妙になってきます。
円安などの絡みもあって値上げが続いているので、フルサイズで同様の価格帯で今後発売されるのかは微妙な気もします。
2023/11/10追記
2023年11月10日現在、カメラの価格は値上がり傾向にありますが、本体価格で10万円台で購入できるフルサイズはNikon Z5、Canon EOS RP、SONY α7C、LUIMX S5、シグマfpとなっています。(fpはEVFとか足すなら高くなるけど)
レンズキットになると、EOS RPが16~18万、Z5が20万くらい、S5とfpが21~22万、α7Cが23万といった感じでしょうか。
EOS RPとZ5以外は後継機が出て価格が落ちたという感じなので、元々エントリーラインとして出していたというものとは少し事情が違うとは思いますが、選択肢は増えた感じがします。
ただ、スナップ的な使い方ならどの機種でも問題ないと思いますが、長めの望遠レンズを使うのであれば一眼タイプの機種の方がホールドしやすいのと、ボディ内手ぶれ補正があるのでZ5かS5を選択する方が無難だとは思います。
将来的に色々なオールドレンズを使いたいのであればマウントアダプターを入手しやすいZ5の方がいいと思います。
ボディ内手ブレ補正の搭載
Z5にはボディ内手ブレ補正が搭載されています。
手振れ補正の搭載されていないレンズでもマウントアダプターで装着したレンズでも手振れ補正が使えます。
一方のEOS RPはボディ内手ブレ補正などは搭載されていません。
RFやEFレンズに手ブレ補正が搭載されていれば大丈夫でしょうけど、オールドレンズや中国製レンズを使う場合などには手ブレ補正が使えません。
2400万画素クラスなのでそこまで細かい事を気にする必要はないとは思いますが、暗いレンズやスローシャッターの時には結構気を使わないといけないので、Z5のように気楽に撮るのはちょっと難しいかも知れません。
1/15とか1/8くらいのスローシャッターなら普通に手持ちで撮れるし。
こればっかりは後から追加できるものではないので、これからフルサイズ機を買おうとしている方は次のポイントも含めて考えて下さい。
ショートフランジバックによるマウントアダプターの豊富さ
ニコンのZマウントは16mmというミラーレスでも一番短いフランジバックとなっています。
その為、ソニーE(18mm)、ライカL・キヤノンRF・m4/3(20mm)のレンズも理論上は使用可能なんですよね。
理論上はというのは信号の関係でマウント変換をしても電子制御が出来ない可能性もあるのでキヤノンRFレンズーニコンZボディなんてマウントアダプターは出てないと思うんですが、他社レンズの母艦としても重宝されたソニーEマウントのレンズが使用できるのはニコンZマウントだけなんですよね。(0.3mmのマウントアダプターが作れるならFUJIのXマウントでも使えるけど)
なので、E-Zマウント電子接点付きアダプターを使用すればEマウントで使えるものは何でも使えます。
自分の場合は98%ぐらい写真特化なのでこの3点を考えたらZ5はめっちゃ使い勝手のいいマウントアダプター用の母艦でありつつも普通に使い勝手のいいカメラなんですよね。
暗所に弱いのは過去の話
発売当初、暗所AFが弱いとかめっちゃ言われてて、自分もそれを鵜呑みにしていた部分がありました。
でも、実際に購入して使ってみた感じは確かに暗所になるとフォーカスが少し遅く感じる場面もありますが、基本的にはめっちゃ遅いって事も無いんですよね(21年4月末頃のファームウェアで暗所AFが強化された)
ま、24-200mmの200mm(f6.3)とかで使うと遅く感じる場面もありますけど、暗所で野生動物を追っかけるとかなら別ですけど、普通に市街地の夜間撮影とかなら全く問題ないです。
それとISO12500くらいならノイズが気にならないレベルなので、夜でも普通にISO感度を上げて使えます。
Zレンズにハズレなし
良く「Zレンズにハズレなし」と言われますが、本当にハズレは無いなと思います。あくまでも自分が使ってみての感想ですし、細かい点まで拘る人には物足りない部分があるかとは思いますが、自分には十分な性能だと思ってます。
LUMIX S1を使っていた時、あまりにも大きいレンズが多かった事と望遠側が弱かった事もあって追加のレンズを買う事はほぼありませんでしたが、マイクロフォーサーズでほぼ全領域をカバーしていたのもあって、ちゃんと持ち出して使えるフルサイズが欲しいと思ってZ5と24-200mmのレンズキットを買いました。
後は母艦にするためにMマウントアダプターとマクロのNIKKOR Z MC 50mm F2.8を買ったわけですが、NIKKOR Z 24-200mm f4-6.3 VRがあまりにも良すぎたんですよ。
今までのズームレンズだったら確実にどこかが微妙な写りになる部分があったのに、どの焦点域で撮ってもカッチリ写るので、f値が暗い以外は単焦点レンズを何本も持ってるのと変わらないくらいの写りをしてくれました。
で、気が付いたらNIKKOR Z 14-30mm f4 S、NIKKOR Z 28mm F2.8 SE、NIKKOR Z 40mm F2、NIKKOR Z 100-400mm f4.5-5.6 VR Sが増え、Z6IIも増え、FTZ IIやZ TELECONVERTER TC-2.0xも増えていきました。
なかなかのハイスピードでレンズを購入していってるなぁと自分でも思っているくらいなので、傍から見たらすごい勢いに見えるだろうなって思います。
中にはSレンズじゃないからイマイチなんだろうと思われる方もいらっしゃるようですが、Sレンズじゃなくても十分な性能なので、もっと低価格路線も拡充して欲しいなって思うんですよね・・・・
因みにZレンズは解像感寄りのカリカリな方だから良く写るって評価なんでしょうけど、柔らかい描写がいいのであればFTZIIでAF-Sレンズを使用すればちゃんとAFが効くのでそっちの選択もアリかなとは思います。
古いレンズでもそれなりに解像感が上がるので、昔とは違った印象になるレンズは多いと思いますよ。
Nikon Z5って実際どうなん?
Z5はエントリー機でありながらもエントリー機以上のスペックを持っています。
そもそも、エントリーモデルという言葉はメーカーが初めて使う入門用というような意味合いで、まずはこの機種で練習してくださいというような感じで購入しやすい価格に抑えるために機能を制限したり、コストカットを行っている製品だと思っています。
カメラに限らず、「やってみようと思って買ってみたけど続かなかったわ・・・」って経験はだれしもあるんじゃないでしょうか。
その時に少しでも負担が減らせるように各業界のメーカーが投入しているアイテムをエントリーモデルと呼んでいるだけで、それに対する製品の作りこみとか機能とかはメーカーの考え方次第でもあるわけです。
で、件のNikon Z5はニコンのフルサイズデジカメのエントリー機という位置づけになっていますが、実際に使ってみるとこれ一台あれば長く使えるカメラだったりします。
Z5の上の扱いになっている連写モデルのZ6IIとの比較を書いていきます。
Nikon Z5とNikon Z6IIの違いを表にしてみた
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Z6IIを買ってからZ5との比較をしてみましたが、背面液晶の画素を除いたらボディサイズだけでなくてEVFもZ6II/Z7IIと全く同じ。
なのでEVFの綺麗さはエントリーのそれではないのでめっちゃ見易いです。
AFポイントもZ6IIと同じ273点なので撮影するのには十分なAFポイントがあります。
Z7IIだともっと多いですし、他の機種だともっと多いものも当然のようにありますが、タッチAFをするなら多くてもいいんでしょうけど、ファインダーを覗きながらジョイスティックで移動とかやろうと思ったら明らかに多いと不便だったりするんですよね。
なので、自分的にはこれぐらいのAFポイントがあれば十分だと感じています。
そんな上位機種と同じボディなお陰で、Z5で使えるオプションやサードパーティーのマウント類なんかは全て上位機種のZ6IIやZ7IIでも使えるので無駄にしなくていいメリットもありますし、基本的な操作方法も全く同じなのでごちゃごちゃ考えなくても同じように使えるという利点もあります。
ボディも結構コンパクトな部類だと思うので、毎日持ち歩いても苦にはならないレベルの大きさ・重さです。
マウント径が大きいのでレンズもちょっと口径はおおきいですが、比較的コンパクトや軽量なレンズも多いので普段使いには丁度いいカメラだと思います。
また、豊富なピクチャーコントロール全てに対して個別で調整が出来るので、自分好みの画作りがしやすいし、各ボタンのカスタマイズも合わせれば自分の扱いやすい設定に出来るという点も気に入っています。
ユーザー設定としてU1~U3までがモードダイヤルに登録できます。
カスタマイズしたボタン設定も記憶してくれるので、U1に動体撮影用としてAF-C、エリアAF、正面のFn1ボタンに追尾AFなどの設定を登録しておいてもダイヤルをAにした時には絞り優先でFn1はプレビューボタンにするなんて事も出来ます。
もしかしたら他のカメラでもそうなのかもしれませんが、今まであんまりユーザー設定登録とかを使う事も無かったので地味に色々と撮影環境に合わせて登録しておけるのはめっちゃ便利だなと思いました。
ウィークポイントとしては画像処理エンジンがEXPEED6単体な事と連写速度の遅さ。
ウィークポイントになるのかどうかは分かりませんが表面照射型センサーという点が挙げられます。
そこで自分が追加購入したのがZ5の弱点部分を粗方カバーしたかのようなZ6IIです。
デュアルEXPEED6で拡張高速連写で最大14コマ/秒の撮影が可能な事、更に裏面照射型で光を取り込みやすいので、Z5の-2~19EV(ローライトAF時:-3~19EV)に対して-4.5~19EV(ローライトAF時:-6~19EV)と暗所にかなり強くなっています。
ただ、新品だと本体のみで26万くらいしてるのでZ5とは10慢くらいの価格差があるんですよね・・・・
自分の場合はZ5が通勤のお供カメラとしても許容範囲だった事もあってマイクロフォーサーズを全て手放した資金でZ6IIとCFexpressカードを購入しましたが、動体撮影とか連写とかを求めることが無いのであればZ5+24-200mmが同じような価格で買えるのでその方がいいと思います。
動体撮影と書いてますが、航空ショーのように速い動きの物を撮るとか連写速度が必要な撮影を主体とするのでなければ、Z5でも撮影は出来ますし、暗所でもf2.8やf1.8なんかの明るいレンズを使えばZ5でも問題は無い事を付け加えておきます。
因みに通勤の時はZ6IIを持ち出すことが多いんですが、連写する機会もめっちゃ暗所に行く事も無いのでZ5で出掛けても困った事は無かったりします(´・ω・`)
Z9を購入した事でZ5を手放しましたが、今でもZ5はフルサイズミラーレスの入門機としては最適だと思っています。2400万画素クラスで連写も必要ないのであればそれなりにコンパクトで軽量だし、Zマウントのキットレンズは優秀なので、当面はレンズ1本でも大丈夫なくらいです。
不満点
フルサイズ1眼レフのPENTAX K-1やミラーレスだけど大型ボディのLUMIX S1のように「重くて持ち歩きたくない」というある種致命的な不満点はありません。(S1を持ってた時にいずれLeica SL2でも買おうとか思ってましたが、確実に持ち歩かない未来しか見えなかったので諦めたし)
Z5単体で考えると上で書いたように連写が弱いってのはありますが、本当に大きなデメリットとか不満点があるわけじゃないんですよね・・・
こまめに電源OFFをすれば普通に使うなら1日くらいバッテリーが持ちそうなくらいだからPD対応のモバイルバッテリーがあれば原則的には予備電池はいらないかもしれないし。
強いて上げるとしたらもうちょっとAFを強化して欲しいなとは思います。
動物瞳AFが犬猫オンリーなのと、正面だったら瞳を掴むけど、そこそこ寄らないと掴んでくれなかった(24-200の200mmテレ端だと掴んでくれなかった)ので、寄れない時でも瞳AFがキッチリ効くようになったらいいなぁって思うんですよね。
ま、最近は野良に遭遇する機会が非常に少ないのであまり試せてないんですが。
これからの要望
不満点ではないんですが、出来ればニコンさんにやって貰えたら嬉しいなと思う要望を書いてみようかと。
メーカーに直接言わないと実現しないという話もあるけど、自分のブログだから好きかって言えるというのもあるんですよw
なので、実現してくれたらめっちゃ嬉しいと思う事を書いていきます。
・28mm/40mmと同じような価格帯、サイズで35mm/50mm/85mmのF1.8かF2を展開してほしい。
・高価格化の影響と日本自体の衰退もあってそうそうカメラを買い替えれる層ばかりではなくなってしまったので、ファームウェアの更新で長く使えるカメラにしてほしい。
・ファームウェア用のメモリをケチらずに大容量の物を搭載してほしい。
新レンズ対応だけのセキュリティアップデートみたいな感じじゃなくて、上位機種に追加されたもので対応可能なものは取り入れていくようなアップデートを希望してて、ファームウェアで対応可能なレベルであればメーカー側にもある程度のメリットはあると思うんですけどね。(新機種が売れないって言われそうだけど、長く売り続ける事でコストダウンにもなるだろうし、エントリー機を買う層が上位機種を買う割合を考えたら、長くサポートしてくれるいいメーカーっていうイメージアップとかで案外メリットがありそうな気もするけど)
正直、カメラをバンバン発売されるよりもいろんなバリエーションのレンズを出してもらう方がユーザーとしては嬉しいと思うんだけどどうなんでしょうね?
・動物AFを犬・猫だけではなくZ9のように犬・猫・鳥・乗り物にも対応させて欲しい(センサーの読み出しが遅いってんなら仕方ないけど、7月発売のエントリー機でもあるEOS R10でも行けるのならZ6IIやZ7IIでもいけるんじゃね?って思うんだけど・・・)
まとめ
なんだかんだと書き殴ってきましたが、十分に楽しんで使えてますし、初心者の方でも中級以上の方でも十分に使いやすい機種なのでこれから始めてフルサイズミラーレスを購入しようという人にもZマウントを買おうか悩んでて高速連写が必要ないのであればZ5で十分だと思います。
もし連写が必要ならZ6II、トリミングを良くするのならZ7IIという感じで選んでいいんじゃないかと。
余裕があるならZ9が欲しい所ですが、正直大きくて重いのでZ9と同等の小型機が出てきたら買おうかな・・・・
その前に財政難を改善しないといけませんけどね(´・ω・`)
結局、思い切ってZ9を入手したわけですが、PENTAX K-1やLUMIX S1よりも本体が重いのに意外と重さを感じなくて、バランスがいい感じです。「重いから別のカメラでいいや」って気持ちもなく使って楽しいカメラです。