Nikon カメラ・写真

Nikon Z6IIを1年間使ってみての感想

2023-03-30

ふと気が付いたらNikon Z6IIを買ってからもう1年を過ぎてました。

その後にZ30やZ9なんかも行ってしまっていて、うちのブログ的にはちょっと影が薄くなってますが、実際に1年間使っての感想や今後の事を書いてみたいと思います。

 

バランスがよく、長く使える機種

ずっとNikon Z5がフルサイズミラーレス初心者におススメのカメラだと言ってきました。

ニコンのフルサイズはZ5でもZ6IIでもボディ内手ブレ補正が入っているので、手ぶれ補正のないレンズやオールドレンズでも手ぶれ補正が効きますし、普段使いであればZ5で全然問題ないと思います。

ただ、その上というか、ステップアップしていこうと思うとZ5では厳しい面が出てきます。

単純に分かりやすい部分でいうと連写速度。

Z5は連写が4.5コマしか出来ないので、動きの速い物を撮る場合には全く足りません。

対するZ6IIは14.5コマで、かなりガチでもない限りは困らないレベルの高速連写が出来るようになっています。

流石に連写速度を考えたらZ6IIではCF Express TypeBを使う方がいいと思いますが。

また、あまり言われることが少ない部分ではあるんですが、AFの追従性も違います。

ここに関してはZ5とZ6IIだからというわけでもないので、後でちょっと書いてみます。

 

流石にZ9を持った後にZ6IIの動体性能を見るとランクなりだなと感じますが、ガチガチの撮影には厳しいかもしれませんが、動態撮影に慣れていない自分でもそれなりに撮れる性能なので安心してください。

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因みにこの時に広角用でZ5を持っていきましたが、連写しても・・・orzでした。

 

正直、連写が必要でないのであればピクチャーコントロールやその他の部分はほぼ同じですし、使ってみて特に気にするような点は無いと思います。

本体サイズも変わらないし、30gの重さが増えるだけで連写速度が跳ね上がるわけです。

ただ、上でも書いたように動体撮影はほぼしないという事であればZ5であろうがZ6IIであろうが体感としてはほぼ変わりません。

なので、入門用としてZ5でも問題ないと思いますが、将来的に長く使うのであればZ6IIをお勧めしたいと思います。

Z6IIIがでるとかいろいろ言われていますが、中古だと20万を切ってきてますし、Z5との価格差がかなり縮まってきていますしね。

 

今だとZ6IIがエントリー機だと思う

今まではEOS RPやEOS R、そしてNikon Z5がそこまで高価ではないフルサイズの入門機という扱いになっていました。

その中でも『全部乗せ』なZ5をおススメとしてきたわけですが、各社軒並み値上げをしてしまい、連写速度も上がったことを考えると金額的にもZ6IIがエントリー機という扱いでもいいんじゃないかなと思います。

普段使いにも動体撮影にも対応できますし、不満点もありますが「そんなもん」だと思えば気にならないレベルだったりします。

ただ、Z9に行ってしまった後から見ると、やっぱりランクなりの性能だなと感じる部分は多いです。

とはいえ、オールマイティーに使えるバランス機としての性能はかなりいいので、今からZ5を買おうと思っているのであればZ6IIも候補に入れてもいいんじゃないかと思います。

 

AF追従性の事

今時は被写体検出の種類なんかが比較の差になってきてますし、エントリー扱いの機種でも上位機種譲りのAFを搭載した機種が(特に他メーカーで)増えてきました。

上でもちょっと書きましたが、カタログスペックの罠というかなんというか・・・まぁ考えれば分かる話ではあるんですが、AF性能って色々あるわけです。

例えば被写体を検出して瞳を認識するとかピント合わせの速度とか。

で、こういった部分は良く書かれていますが、あまり表に出ない部分としてはAFの追従性があります。

ぶっちゃけ、エントリー機種にフラッグシップのような追従性を搭載するわけがないんですよ。

そんなことしたらフラッグシップの意味がなくなるし。

なので、AFの追従性に関してはカメラのランク差があると思ってください。

今時だったら速度がそんなに早くないものや手前に来るようなものだとそれなりに追従してくれると思いますが、そこそこ速い移動や横に高速移動する系だとAFエリアの追従が遅れたりします。

「そんなことしなくてもAFエリアを前面にすりゃいいじゃん」って思うかもしれませんが、カメラが確実に被写体を検出して認識してくれればいいですが、そうでなければ結局は液晶タッチなんかでターゲット指定の必要性が出てきます。

仮に認識したとしてもエントリー機がガチ追従してくれる事は残念ながらほぼ不可能かと。

なので、被写体検出の種類が増えたりAF性能が上がったという新機種でも、動態に対してAFが追従してくれるかは別問題なので期待しすぎると残念な気持ちになる可能性もあります。

こういった部分は実際に使ってみないとわからないし、家電量販店なんかで動体チェックなんてほぼ不可能だと思うのであまり期待しすぎないようにしてるほうがいいかもしれません。

ターゲットが外れにくい普通の動き物だったらエントリー機でも十分かもしれませんが、飛行機とかサーキットとかだと厳しいんじゃないかな。

 

因みに、色々新機種を出しているキヤノンさんだと長く使うつもりならちょっとお高めだけどEOS R6IIにしておく方がいいかと思います。

今だとキヤノンのR8が出て、軽さもあって現世代のエントリー機という位置づけになってます。

EOS R6IIと比べると13万くらいの差があるようですが、背面の操作系とか手ぶれ補正の有無、AFの事を考慮したらR8を買うなら確実にR6IIを買う方が長く使えるのは間違いないと思います。

RFレンズの大多数がIS付きとはいえ、明るい単焦点とか安いレンズには入っていないのが多いですしね。

 

残念な点もある

実際に使ってみると色々といい部分が多くて、上の機種と比べない限りは不満点はそこまで多くないんですが、唯一といっていいくらいに大きな残念ポイントがあります。

それはアップデートが無い事。

Z9に搭載されているEXPEED7はEXPEED6の10倍の性能だといわれています。

Z6IIとZ7IIはそのEXPEED6を2基搭載しているので、他機種よりも色々と出来るはずなんですよね。

単純計算で2倍なんて事がないのは分かってはいるけど、連写辺りにしか恩恵がないのはなんかこう釈然としない。

もうちょっと色々と出来るんじゃね?って思ったりもするんだけど、そういった要素も全くないし、被写体検出の種類が増えるわけでもなく、このままひっそりとレンズ対応でファーム更新があるくらいでZ6IIIが出てしまいそうな気がします(´・ω・`)

いや、ホントもうちょっと色々と出来ればかなり化けると思うんですけどね・・・

 

色々と書いたけどまとめ

Z8が音沙汰もないので何とも言えませんが、Z5を買ってZマウントを揃え始めた場合、高画素機ではなく順当にステップアップするのであればZ6IIになると思います。

ただ、Z8は50万コース&Z5よりもボディが大きくなるようですし、Z6IIIも価格アップは間違いないでしょう。

もしそこまでのものを求めていないのであれば、中古で最初からZ6IIという選択肢もありなんじゃないかなと思います。

Z9とかハイエンドを使ってしまうと見劣りはしてしまいますが、いまでもZ6IIは普通に使うには十分なスペックを持ってますし、手ぶれ補正のないレンズを使うための母艦として気軽に持ち出すにはいいサイズ感でもあります。

自分の場合はいざって時にはZ9があるし、Z6IIIがトンデモ進化で発売されたりしたら買い替えを考えるかもしれませんが、Z9を脅かすかどうかって事を考えたら、これからもZ6IIを使っていくだろうなと思います。

 


 

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