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Nikon カメラ・写真

Nikon Z6IIを2年間使用した感想

気が付けば早いもので、2022年3月25日にNikon Z6IIを手にしてから2年が経過しました。

春辺りにZ6IIIが発表されそうという噂が出てますが、実際にZ6IIを使用していてどうなのかとか、中古でZ6IIという選択肢はどうなのかといった事にも触れていきたいと思います。

Nikon Z6II
Nikon Z6IIを1年間使ってみての感想

ふと気が付いたらNikon Z6IIを買ってからもう1年を過ぎてました。 その後にZ30やZ9なんかも行ってしまっていて ...

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因みに1年目の感想は上の記事になります。

 

Nikon Z6IIを使って感じる点

最新ではないけど必要な機能は用意されている

Nikon Z6IIには人物、犬、猫の顔や瞳を検出する瞳AFや顔検出AF、動物AFが搭載されていますが、今時の乗り物や飛行機、鳥などといった被写体検出機能は搭載されていません。

最新の機種と比べると搭載されていない機能として大きなものは

・プリキャプチャー機能

・被写体検出の種類の多さ

といったところです。

これらの機能があれば完全にカメラ任せのAFに出来るので、慣れていない人には確実に楽にはなりますが、Z6IIでもターゲット追尾AFを使うなどすれば動体撮影もちゃんと撮れるんですよね。

まぁ慣れが必要にはなってきますが、それは度のカメラでも一緒だし。

AFが鳥や飛行機を認識してピント合わせをしてくれるにしても、フレームに被写体を収めるのは自分次第なので、カメラ任せだから大丈夫って事も無かったりはします。

同様に、実際に普段使いのカメラとして使っていると、プリキャプチャーを使う事はほぼありませんし、被写体検出の種類についても通常の生活圏内で遭遇するであろう犬・猫はAFが効くので、めっちゃ困るって事もないんですよね・・・(;´Д`)

ホント、鳥や飛行機を撮ってみたいとかって時に少し面倒かなってくらいでしょうかね。

本体には5軸5段の手ぶれ補正も搭載されていますし、14コマ/秒の連写も使えるので、普通に使う分には実はあまり不便に感じる部分は無いです。

普通にスナップとか風景写真がメインであれば余計にZ6IIでも問題はないかなと思います。

ただ、プリキャプチャーが必要な場面や動体撮影で上手くいかなかったりした時には「最新のカメラだったらなぁ・・・」なんていう思いは出てくるとは思います。

 

用途と他機種の併用によっては何の不満もない

自分がZ6IIを持ち出す場合というのは通勤中に色々な写真を撮ったりする事がメインで、休日に持ち出すとしても花を撮ったりストリートスナップといった事が多いです。

後は新しく買ったりしたレンズのテストとかね。

なので、自分のような使い方であればZ6IIでも何の問題もないんですよね。

ただ、野良猫なんかの認識精度をもっと上げたいとか鳥を撮るとか、動き物を撮るのであれば、プリキャプチャーや被写体認識の種類の多さが強い武器にはなってきます。

正直、これらの機能に関してはファームウェアアップデートで追加されることはないと思われます。

(実際のところ、Ver1.60でEVFのサイズ倍率や動画の赤枠表示が追加されましたが、機能拡張というほどのものではないですし、その後はバグ修正がメインな感じになっているので、今後はメンテナンスアップデートのみになりそうな気がします。)

自分の使い方としてはプリキャプチャーよりも被写体検出の種類を強化してほしいと思っていましたが、Zfでは使い勝手の面で少々難があるので、レンズのバリエーションも増やせることもあってSONY α6700を導入したわけです。

実際にはα6700はZ6IIの代わりというよりもZ30で足りない部分を強化という感じなので、それはさておきなんですが、Z9との併用をしていくうちにZ6IIのままでいいやと思うようになりました。

上で書いたように必要な機能は載ってますし、サブ機として使うのであれば全く不満はないかなと思います。

飛行機や車などの動体撮影をしたいとか上で書いたような鳥を撮りたいってのであれば、Z6IIでは厳しいと感じる部分もありますが、慣れでカバーできる部分も多いですしね。

唯一の不満点があるとすれば、液晶がチルトな事でしょうか。

花とかを撮ってる時に縦位置のローアングルや角度によってはチルト液晶だと確認が出来ないので、バリアングルだったらいいのになと思う事がある事くらいでしょうか。

実際、チルトとバリアングルは一概にどっちがいいというのはありませんが、自分の使い方だとバリアングルの方が有難いと感じることが多いだけなので、人によっては全然気にならない点なのかもしれません。

 

Z6IIは使いやすくてバランスがいい機種

現状では他社と比較して同世代のニコンのスタンダード機となると、スペック的にはZfになるのではないかと思います。

Zfが出る時に、Z6IIを下取りに出したら12万くらいで買い替えが出来る感じだったので悩んだ事はあったんですが、Zfcを使っているからこそ感じる使いにくさがZfcと同じZfには存在しているので買い替えるのをやめたという経緯があります。

Zfと比べてボディのZ6IIの大きな利点としては以下の通りです。

  1. 片手で扱いやすいグリップ
  2. スティック操作が出来る
  3. フロントに機能割り当て可能なFnボタンが2つある
  4. CF Express Type-BとSDカード

ZfではZfcと違い、ISO感度ダイヤルにカスタム項目があるのでISOオートのようなことが出来るのかもしれませんが、Zfcではその辺りが煩雑だったんですよね・・・

その部分は良くなってるなと思うんですが、普段使いにすると片手でほぼ全てが完結できるのはめっちゃ便利なんですよ。

雨が降っていて傘を差しながらとかだと特に。

自分はフロントFnボタンには画像の再生とピントの拡大を割り当てています。

ピントの拡大なんか右下の+、-ボタンで出来るだろ?って思われるかもしれませんが、片手であの位置に親指を持って行くのは結構面倒なんですよ。

同様にボタンでAFポイントを移動させなくてもスティックでいい感じに移動させられるし。

何よりフロントダイヤルがZfcよりもZfの方が使いにくく感じたので、自分には合わないなと感じたんです。

スペック的に抜けてるのでZfは羊の皮を被ったヤツになってますが、普段使いのカメラとしての使いやすさとしてはZ6IIの方が向いていると感じています。

この辺りはZ30とZfcも同様で、気軽に使うならZ30等の現行スタイルの方が楽だなと思っています。

ZfやZfcはクラシックスタイルでカメラを操作しながら撮影体験を楽しむ方というカメラな気がします。

 

普段使いのフルサイズとしてはZ6IIのサイズが限界だと思う

当ブログの管理人は毎日色んなカメラを持ち出して仕事の通勤中に気分転換に写真を撮っています。

普通のリュックにレンズを付けたカメラや弁当なんかを入れて持ち歩く分にはZ6IIクラス(Z5やZ7IIとかもね)のボディがリミットかなと感じています。

たまに家電量販店なんかでZ8を触ってみたりしますが、やっぱり大きいなと感じるんですよね。

Z6IIIのボディが噂通りならばZ6IIとZ8の中間の大きさという事なので、5ミリ程度のサイズアップで済むのかもしれませんが、小さいに越した事は無いんです。

趣味で週末にどこかにシッカリと撮影に持ち出すのであれば苦にならないかもしれませんが、小型レンズを付けて普段から持ち歩くような生活をするのであれば、地味にデカいボディは邪魔になりますからね。

数値上ではたった数センチの事ですが、タブレットを入れるとそちら側が固定される形になりますし、その他の絡みを考えたら一回り大きい鞄に変えなきゃいけなくなってきたりする場合もあります。

カメラリュックの場合、一回りの違いが結構な違いになることが多いので、リュック自体の重さがそれなりに変わってきます。

Z6IIのサイズ感ならFTZ II経由でNIKKOR-Q Auto 135mm f/2.8を付けていても、リュックの上気室にレンズを上向きに入れれば、なんとか収める事が出来ます。

カメラが厚くなって高さも増した場合だとリュックの上部分がパツパツな感じになってくるかもしれません。

あんまりパツパツになると、リュックを電車内で胸側に持った場合にめっちゃ邪魔になってくるので、嫌なんですよ。

許容範囲とかは人によって変わってくるとは思いますが、あくまでも自分の場合は普段のリュックや鞄に入れられるくらいで、毎日持ち歩いても苦に感じないZ6IIのサイズが限界なと思っています。

 

2400万画素でも十分

自分の使い方的にその日の気分で色々なレンズを取り換えて持ち出すので、ガッツリとトリミングをする事も多かったりしますが、主にSNSかブログにアップする程度なので、2400万画素でも十分かなと思っています。

実際にブログで使用している画像サイズは長辺が960pxなので、なかなかガッツリとトリミングしても等倍よりも小さな拡大率な事が殆どの為、ほぼ気になりませんね。

プリントをする前提ならあまりトリミングはしない方がいいと思いますが、1枚の容量とかを考えると2400万画素くらいが一番バランスがいいと思います。

因みに4500万画素のZ9の方がトリミング耐性が高いので、トリミングをしても綺麗なのは綺麗なんですが、データとして保存する場合のサイズとかを考えたら、普段使いなら2400万画素でも十分だと思います。

 

Nikon Z6IIを今から買っても大丈夫?

今では似たような価格帯にZfがいるのと、Z6IIIがもうすぐ出るかもしれないので、いまZ6IIという選択肢はどうなのかという事を書いてみようと思います。

Z6IIはどんな人に向いているのか

Z6IIが向いている人

  • 動体撮影がメインではない人(今時のカメラと比べたら煩雑さがあるだけで撮れないわけではない)
  • 普段使いのカメラが欲しい人
  • ボタンカスタムで自分の操作設定を多く割り当てたい人
  • 片手でちゃちゃっと写真を撮ったりしたい人

Z6IIが向いていない人

  • 動体撮影の割合が多い人(対象の被写体検出が搭載されている方が楽)
  • 最新の機種が欲しい人
  • 被写体検出の種類が多い方がいい人
  • プリキャプチャー機能が使いたい人

向いている人を書こうと思ったけど、バランス機って大きな特徴が無いので大体の事はこなせるけど尖った部分が無いんですよね。

なので、実際のところは「万人向けの機種」だったりします。

流石に非搭載の機能についてはどうしようもないので他社のカメラやZf、Z6III辺りがターゲットになってくると思いますが、動態撮影自体はZ6IIでもターゲットAFで追えるので、新機能が必要ないのであれば選択肢になるのではないかと思います。

実際にZfをフィールドで使った事が無いので、動きの速いものを追った時にどれだけAFが追従してくれるのかは分かりませんが、同じ画像処理エンジンを使っていてもフラッグシップと下位機種では追従性が違ったりするので、Z9やZ8と同じExpeed7だから鳥や飛行機などの動きの早いものに対してAFがガッツリ食い付いてくれるかは何とも分かりません。

店頭でもあまり試せるものでもないですしね・・・

 

価格的にはZfの方がお得だけど・・・

大体なんでもこなしてくれるZ6IIですが、新品で買おうと思ったらZfと大差がないのが現実です。

Zfは性能的にはZ6IIの上位互換という感じになっていますが、ZfやZfcはあくまでも「カメラの操作を楽しみながら撮影するためのカメラ」で、撮影自体に重点を置いた場合はZ6IIの方が扱いやすくなっている機能が色々とあります。

ユーザー設定モードがある

Z6IIにはダイヤルにU1~U3のユーザーセッティングモードがあります。

現行スタイルのボディにはU1~U3(Z50はU1~U2)が搭載されていて、セッティングした状態をメニューから登録しておけば、その部分にダイヤルを合わせるだけで設定が呼び出せます。

動体向けの設定をU2、ホワイトバランスを含めた特定のカスタムピクチャーコントロールを設定して登録しておく事も出来るので、地味にこのモードに登録しておくと設定を弄らなくて済むという利便性があったりします。

ZfやZfcにはないのでこれは大きなポイントです。

Zfの場合はExpeed7機で撮影設定A-Dで設定登録が出来るので、もしかするとそれでユーザーセッティングモードと同等の事ができる可能性はありますが、iメニューから切り替えるよりもダイヤル回す方が早かったりするので・・・

 

設定が直感的に行える

ZfcやZfには露出補正ダイヤルがありますが、ファインダーを覗いているとダイヤルで補正するのが面倒なので、ほぼ「C」に設定していて、前ダイヤルか後ダイヤルで補正を掛けることが多いです。

また、ZfやZfcの場合、面倒くさいのでISOオートでカメラ任せにしようと思っても、設定画面での読み解き方が少々複雑な事になっているので、完全に撮る事だけに集中したいのであればZfよりもZ6IIの方が向いているかなと思います。

 

片手でオペレーションが可能

Z6IIにはしっかりとした手に馴染むグリップがついているので、右手だけで楽にホールドできます。

そしてフロントにFn1、Fn2のカスタム可能なボタンがついているので、設定を変更すれば右手だけでの運用が可能になります。

基本的にニコン機は左上に再生ボタンと削除ボタンが用意されているので、撮影後のプレビュー以外で確認をしようとすると左手操作が必要になります。

しかし、Fn1に再生を割り当てておけば右手だけで再生が出来ます。

ZfやZfcにもフロントにFn1ボタンがありますが、再生だけで完結してしまうので、Fn2に違う機能を割り当てられればiメニューや設定から操作をしなければいけないものや、構えたままだと押しにくい拡大ピーキングなんかを割り当てておけば、ちょっとゴチャッとした部分のフォーカス確認なんかが容易になります。

似て異なるものではありますが、ZfcとZ30やZ6IIを比べると、Z30やZ6IIは右手でほぼ完結できますが、Zfcはほぼ両手運用なことが多いです。

因みに削除はちゃんと確認してから行うので、左上でも構わなかったりします。

 

Z6IIIと比べるのは価格次第

まだ噂レベルなので価格なんかもわかっていませんが、Expeed7なのは確実。

色々と機能や動画的なスペックが上がっているでしょうが、写真主体だとExpeed7が最大の違いでしょう。

他社が軒並み本体価格を上げているので、EOS R6IIあたりと同等の約35万円くらいが妥当なラインかなという気がします。

実際に出てみないと分かりませんが、被写体認識の為に+10万をだせるかどうかというところですかね・・・

AFの追従性に明確な差があるのであれば話は違うかもしれませんが、動態撮影の頻度が高くないのであれば35万出すんだったらZ6IIにしてNIKKOR Z 28-75mm f/2.8かタムロンの 28-75mm f/2.8 G2でも付けておく方がいいような気がします。

なんか1周回って金銭感覚がまともに戻ってきた気がするw

 

Z6IIを2年間使った感想のまとめ

正直なところ、Z9と併用する事で割り切れている部分もありますが、普段使いのカメラとして考えた場合、Z6IIに対してはかなり満足しているんだと思います

「満足しているんだと思います」っていう書き方が凄く曖昧な感じがするかもしれません。

今までのパターンだったらZ6IIを下取りに出して、多少の使いにくさがあってもZfに買い替えたり、フルサイズはZ9だけにしてZ6IIを下取りしてレンズを買うとかって感じになってたと思うんですが、そういった事をせずにZ6IIを使い続けているって事は、大きな不満が無いからだと思います。

絶対に必要な機能が足りていないのであれば手放すかもしれませんが、普通に使えちゃうし、出てくる写真も別に不満があるわけでもないので、寧ろ買い替える必要性があまりないなと思いました。

Z6IIIが出てExpeed7になるなら買い替えかなぁって思っていた時期もありましたが、今はもう買い替えなくていいかなという方向に気持ちが落ち着いています。

結局、Z6IIじゃないとダメっていう尖った部分は無いけど、いざという時に使える連写や携帯性のいいサイズ感なんかで考えると、写真を撮るための道具としては十分なんだろうなという実感はあります。

ということで、Z6IIを使い始めてから2年が経ちましたが、Z6IIじゃもう限界だなと感じることは全くありませんし、普段使いのカメラとしては今でもZ6IIで十分かなと感じています。

そういった意味では2年前にZ6IIを買って、Z5からZ6IIにシフトチェンジをして良かったんだろうなと思っています。

長々と書き綴りましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

 


 

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tomo

■兵庫県在住 ■デジタル・フィルム問わず、カメラを持って街中をウロウロして撮影した写真を公開しています。時々カメラ以外の記事も公開中。 コメントなどありましたらお気軽にどうぞ。 当サイトはアフィリエイト広告で収益を得ています。 アフィリエイトやサイトの詳細はプロフィールページでご確認いただけます プライバシーポリシー・免責事項 お問い合わせはこちら