今回はちょっといつもと違う系統です。
「フィルムだと現像されるまで何が写ってるかわからないじゃないですか」ってよく言われるんですが、フィルムじゃなくてもそんなことは可能なんですよね。
という事で、今朝はNikon Z30に自作の見栄え用外付けファインダーを付けて、モニターを裏返して持ち出してみました。
元々、このファインダーはライカM10とかにつけるなんちゃって仕様の35mmファインダーなので、精度とかは全然考えてませんでした。
外付けファインダーを作る(完成)
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それを実際に使おうとするとどうなるかというと、カメラのセンターとファインダーのセンターが合ってないので、誤差が発生します。
ま、本来はある程度の距離で合致するように作るもんですけど、本当に見た目だけのものだったので、全く調整をしていません。
なので、ファインダーのセンターに合わせると、実際の中央はかなり下の方という事になりました。
まぁなんとなくの位置は分かったので、最短に近い位置で何枚か適当に撮影しては確認というのを繰り返して言って詰めた結果・・・
大体OKかなぁ
2.8で撮ってるけど、もう少し絞れば問題ない感じにはなりそうです。
とは言うても、ピントがどこに行ってるのかもわからないので、フィルムカメラ以上に情報が無さすぎて困りますね。
被写体付近にピントが行ってればいいけど、外してるともう意味不明になりますw
なので、多少はズレても問題ないような少し離れてのスナップの方がいいですね。
26mm(Z30だから39mm)なのでスナップにも合うし。
意外と横位置はそこまでズレてないので、左右はそれなりに合ってます。
まぁ35mmのファインダーに39mmだから一回り小さく入れておけば問題ないし。
で、ちょいちょい歩きながら適当に撮影。
水平が出ていないので、気になる人には気持ち悪い写真。
だけどまぁコンテストに出すわけでもないし、自分が楽しんで撮ってりゃいいんですよね。
で、最終的に時間が無くなってきてノーファインダーで路地とかを撮ろうと思ったら、五十肩の痛みであんまり腕を捻れなくて、全然違う角度を撮ってましたw
そしたら自転車で走る人が写ってたりして、こういったイレギュラーもまぁ面白いよね。
市販のちゃんとした外付けファインダーならカメラのセンターとちゃんと合致する(1m以上とかの制限はあるけど)でしょうし、「何が写ってるか分からない」っていうのは別にフィルムカメラじゃなくても出来たりします。
外付けの工学ファインダーではピント合わせは不可能なので、MFレンズでは無理ですけどね。
今回は曇天だったので、少し強めに色を出したかったのでVividに設定して撮ってましたが、フィルムのような感じが好みだったらピクチャーコントロールをノスタルジーとかそういった系に設定しておけば、フィルムカメラ風な感じには仕上げる事は出来ます。
なんならデジタル一眼レフだったらモニターをOFFにしてモードをマニュアルにしとけばフィルムカメラと同じになりますし。
フィルムカメラを中古で買ったけど、フィルムが高くて継続していくのがしんどいって人も多いようなのですが、現状だとそうなっても仕方ないかなぁとは思います。
でも、デジタルだったら仮にPCを持っていなくても、SDカードを買い足せばいいし(64GBで¥2,000くらい)、気に入った写真をプリントしておけば、今時ならプリントした写真から焼き増しも出来ますからね。
別にデジカメ推しってわけではないんですが、トータルコストで考えるとデジカメの方がいいのかなぁっておもうわけです。
メカニカルなフィルムカメラだと一生使えるとはいえ、フィルムの価格は上がる一方だし、カメラ本体が中古で2万くらいで買えたとしても、フィルム1本の価格、現像、プリントを含めて¥3,000とした場合、一か月に1本で年間¥36,000、フィルムが増えればどんどん増えていくわけで、それを考えたら中古のデジタルを買った方が練習もしやすい(撮って消してできる)し、月に2本のフィルムを使うつもりならば、10万クラスのエントリークラスのレンズキットを買っても同等の価格で使えば使うほどプラスになるというね・・・
プリントするにしても全部をプリントしておく必要もないし。
ま、フィルムは銀とか使ってるし、材料費の高騰と言われてるけど、今の時代だと環境にも悪いので、色々とあるのかもしれません。
ペンタックスのフィルムカメラプロジェクトではカメラだけでなくフィルムの方も何とかしたいって感じだったようなので、フィルムに銀を使用せず、現像液も専用になったとしても、環境的に問題がないもであれば現行のフィルム環境を刷新できるんじゃないかなと。
そういった事が実現できればフィルムカメラを取り巻く状況は激変すると思うので、フィルムの価格が¥1,000を切る(普段使いするなら¥500は切ってほしいかな)くらいで安定すれば、またフィルムカメラを始める人も増えるんじゃないかなとは思うんですけどね。
ということで、フィルムじゃなくてもどう写ってるのかわからない写真の楽しみ方はいくらでもあるよってお話でした。