昨日、Eマウントの広角レンズであるSONY E 11mm F1.8を購入したという記事の中でチラッと書きましたが、E 11mm F1.8と一緒にSONYのモニターヘッドホン『MDR-MV1』を購入しました。
購入するに至った流れに関しては下のE 11mm F1.8を購入した時の記事で書いてるので今回は割愛しますが、なぜヘッドホンを購入するにあたってMDR-MV1に決めたのかという理由を書いてみようかと思います。
現在使用している家用ヘッドホンが限界だった
自宅で使っていたのはDENONのオーバーイヤーヘッドホンのAH-D5000です。
ウッドハウジングを使用した密閉型ヘッドホンで、ユニットがフレームから脱落するという不具合もあったりしたんですが、補修して使っていました。
再生周波数は5~45kHzなので、ハイレゾ音源でも十分に再生できる能力を持ちつつ、聞き疲れしにくくて、自分としては今でも十分に音は綺麗なのでずっと使っていきたいなと思っているんですが、イヤーパッドとヘッドバンドカバーが合皮の宿命でかなりボロボロになっています。
装着するとぱらぱらと屑が出て悲惨な状態なので、どうにもならないです。
ヘッドバンド部分は適当に何とかできそうだけど、イヤーパッドは流石に純正もありませんし、EOM元という話のFOSTEXでも対応品や後継機で使えるものも軒並みお取り寄せ状態なのですでに製造自体が終わってるのかもしれないんですよね・・・
安い中国製のやつだと装着感とかが結構変わるようですし、イチかバチかで買うには地味にいい値段ですしね。
イヤーパッドに関してはmimimamoなんかで覆ってしまえば応急処置は出来るんですけど、外した時にmimimamoの中が剥がれ落ちた屑だらけになってしまうので、それはそれで面倒というのもあったりするわけです。
まぁ、AH-D5000の方は別に何かしらの対策を考えるとして、いっそ家用としてヘッドホンを買い替えるのもアリかなと思っていたんですよね。
そして、NW-ZX707を購入する時にソニーストアで視聴してみてかなりバランスが良かったMDR-MV1にしようと思いました。
いままで開放型のヘッドホンは購入した事がないんですが、音の広がりとかが本当に良かったので、一目惚れならぬ一聴惚れってやつですね。
他のメーカーでも同じような価格帯になると色々選択肢があると思うんですが、SONY同士の組み合わせだと、凄く相性がよかったりもするんですよ。
以前、寝る時用に使っていたものの、頻繁に充電するのが面倒で使わなくなっていたSONYのWI-C310という安いやつをZX707に繋いでみたら、意外にもいい音がしてちょっとびっくりしたくらいです。
MDR-MV1の簡単なスペック
再生周波数 | 5~80kHz |
タイプ | 開放型 |
ドライバーユニットのサイズ | 40mm |
インピーダンス | 24Ω |
重さ | 約223g(ケーブル含まず) |
ケーブル | 着脱式 |
今まで使っていたAH-D5000が密閉型だったのに対して、今回のMDR-MV1は開放型ヘッドホンとなっています。
ヘッドホン内部の反射音を低減することで正確な音場再現が可能になっています。
ケーブルが直出しではなくねじ込み固定式の着脱可能なものになっているので、リケーブルも容易に行えるようになっています。
MDR-MV1 スタジオモニターヘッドホンの各部を見てみる
パッケージはそんなにごちゃごちゃと書かれておらず、シンプルな感じになってます。
付属品などはこんな感じ。
ヘッドホン本体と取説、ヘッドホンに固定するケーブル(6.3mmステレオ標準プラグ)と3.5mmの機器で使うための変換アダプターとなっています。
ハウジング部分はこれでもかというレベルでパンチ穴が開いています。
側面もスリットが入っているので、持った感じは滅茶苦茶軽いです。
この軽さなら外でも使えそうだけど、外で使うととんでもない事になるのでやめましょう。
ケーブルの着脱は左側ユニットにあるこのネジ式の接続端子でおこないます。
付属のケーブルの接続端子(写真中央)をしっかりとヘッドホンに差し込んでから、ぐりぐりとダイヤ状のローレットを捻じって固定します。
ヘッドホンに固定は出来ないけど、他の機種用に出ている4.4mmのバランスケーブルは利用可能なので、そちらを別途購入すればバランス化も可能。
店頭に在庫が無かったのでお取り寄せになりましたが、一緒に購入しておきました。
NW-ZX707にMDR-MV1を接続して軽く視聴してみた
そんなわけで、3.5mmのヘッドホン端子に接続しての視聴です。
ヘッドホン端子のハイゲインはONにしています。
モニターヘッドホンといっても完全なフラットではない感じで、AH-D5000と同じくリスニングにもいいバランスのヘッドホンになってるなと思いました。
女性ボーカルや男性ボーカル、古いゲームサウンドミュージックのような電子音のようなものまで一通り試してみましたが、苦手なジャンルが無い感じでオールマイティーにいい音で鳴らしてくれました。
低音が少し強めに調整されているのか、少しだけ低音が強い感もありますが、中音や高音が埋もれてしまってるわけではないので、低音から高音まできちんと鳴らすための調整という感じだと思います。
モニターヘッドホンという位置づけなので、主にクリエイター向けとされていますが、十分にリスニング専用として使っても満足できるヘッドホンになってると思いました。
NW-ZX300からNW-ZX707に変えた時に、この曲ってこんな部分にブレスが入ってたのかとか、細かい部分が凄く分かりやすくなったんですが、MV1で聞くと音の位置がいつもの感じとは微妙に違っていて、音のキレなんかも良くなってる感じがします。
じっくりと何時間も聞き比べたわけではないのでプラシーボ効果があるかもしれないけど、聴きやすさは上がってますね。
WF-1000XM4で聞くよりも十分に広がりを感じました。
360RA音源は持ってないので、用意してじっくりと聴いてみたいですね。
唯一の難点は音漏れ・・・いや漏れってレベルじゃねぇ
繰り返しになりますが、基本的にイヤホンにしてもヘッドホンにしても今までは密閉型ばかりを買ってきていたので、開放型は今回が初めてでした。
実際にMDR-MV1を使ってみると、音漏れっていう言葉すら烏滸がましいレベルで、フルオープンなのでダダ洩れ。
ヘッドホンを外すとビックリするレベルで丸聞こえなので、隣の音がよく聞こえるマンションだとか、身内にあまりカミングアウトしていないジャンルとかを聞くのはやめておいた方がいいかもしれません。
実はAH-D5000でもかなり音は漏れてるよなって思ってましたが、MDR-MV1と比べたら全然気にならないレベルだったのかもしれないと感じました。
まとめ
そんなわけで、ソニーのスタジオモニターヘッドホン『MDR-MV1』のファーストインプレッションでした。
個人的にはかなりいい感じで、音漏れさえ気にしなくていいのであれば、十分に家で音楽に浸るためのヘッドホンとして役に立ってくれると感じました。
もし、MDR-MV1が気になって、どこか店頭で視聴してみよう!と思われた方は、100%周りに音が漏れているという事を認識して、視聴する曲をある程度選ぶようにしてくださいね(^_^;
MDR-MV1をソニーストアで購入 |