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LENS NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR Nikon カメラ・写真

NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR【レビュー】

折角買って色々と試してみたので、自分なりの視点でレビューをしてみようかなと思います。

NIKKOR Z DX 12-28mmはZマウント純正レンズで唯一のDX用広角ズームレンズ

ニコンがZマウントのAPS-Cセンサー搭載機(DX機)用の広角ズームレンズとして、2023年5月19日に発売、その後2023年10月27日にZ30の広角ズームキットとしてセット販売がされるようになったレンズです。

NIKKOR Z DX 12-28mmの本体画像

APS-Cサイズで12-28mm(フルサイズ換算で18-42mm)という超広角から準標準域までをカバーできる便利なレンズです。

唯一のDX広角ズームと書いていますが、実はZマウントのDXサイズの純正レンズというのは選択肢が1つしかないんですよね。

・NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR

・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

・NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR

・NIKKOR Z DX 24mm f/1.7

という感じで、焦点距離自体はかなりカバーできるんですが、単焦点が24/1.7しかないわけです。

ニコン的にはフルサイズのやつを使えばええやんって感じなのかもしれませんが、単焦点の1.8でもSラインで高価だったりするので、リーズナブルなDX用の単焦点も増やして行って欲しいところですね。

現状だとその辺りの部分はサードパーティー製のマニュアルフォーカスレンズを使用するしかありません。(AFもあるけどファームアップデートで動かなくなる可能性もあるので…)

 

NIKKOR Z DX 12-28mmの基本的なスペック

基本的なスペックは以下の通りです。

焦点距離12-28mm(フルサイズ換算で18-42mm)
レンズ構成11群12枚(EDレンズ1枚、非球面レンズ1枚)
ピント合わせインターナルフォーカス方式
手ぶれ補正ボイスコイルモーターによるレンズシフト方式
補正効果:4.5段
VRモード:NORMAL/SPORT
三脚使用時ブレ補正:有り
最短撮影距離0.19m(ズーム全域)
最大撮影倍率0.21倍(焦点距離28mm)
絞り羽根枚数7枚(円形絞り)
最大絞りf/3.5(焦点距離12mm)、f/5.6(焦点距離28mm)
最小絞りf/16(焦点距離12mm)、f/25(焦点距離28mm)
フィルターサイズ67mm
寸法約72mm(最大径)x63.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)
質量約205g
付属品レンズキャップ67mm(LC-67B)、裏ぶた(LF-N1)

インターナルフォーカス方式でズームしても伸びたり縮んだりという事がないので、動画でジンバル運用をする場合でも、ズーミングで微妙にバランスが変わってしまうなんて事がありません。

また、レンズの重さは205gと見た目の割に軽量で、Z30に装着しても610gと、Z6IIより100g近く軽いので、持ち出していてもかなり軽く感じます。

ズーム全域で最短撮影距離が19cmというかなり小回りの効くレンズになっていて、28mmでもグッと寄れるようになっています。

唯一の難点とするとフードが別売で、実売で約¥4,000する事でしょうか。

逆光耐性は良好なので、フードがなくてもそこまで影響はないんですが、万が一の落下や寄りすぎて前玉に花や葉っぱが当たったりといったことを考えるとフードとフィルターは付けた方が安心かもしれません。

というのも、口径が大きく、前玉が結構すぐにあるので、裸運用で落下させると前玉が逝ってしまう可能性がかなり高そうだと感じました。

NIKKOR Z DX 12-28mmのフロントグリル

フィルターとフードで二重クッションにしておけば安心感が劇UPしますからね。

また、結構寄れるのでフードがあれば距離感を掴みやすいかと思います。

純正のフードが高いと感じるのであれば、互換フードが半額くらいで購入できるので、そちらを選ぶのもありかと思います。

JJC LH-HB112 NIKON HB-112互換レンズフード(NIKKOR Z DX 12-28mm用)
JJCのNIKKOR Z DX 12-28mm用互換レンズフードを買いました

NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VRを購入したわけですが、このレンズにはレンズフードが ...

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NIKKOR Z DX 12-28mmをZ30に装着した外観

Z30に取り付けるとこんな感じで、マウントの外周からそのままズドンと前に伸びている感じになります。

NIKON Z30+NIKKOR Z DX 12-28mm Z30に装着した画像

上でも買いていますが、寸胴感があるけどかなり軽く感じます。

ハンドストラップで持っていても全然気にならないレベル。

 

純正じゃないけどフードをつけるとこんな感じです。

NIKON Z30+NIKKOR Z DX 12-28mm と互換レンズフードをつけた画像

レンズ自体の太さがあるので、フードを逆付けにすると写真のフード上下の長いところが横に来ることになるので、グリップの内側に指を入れることがほぼ不可能になります。

なので、ハンドストラップでカメラを手持ち運用する時にはフードは写真のように通常方向で取り付けておく方がいいと思います。

 

パワーズームが地味に便利

カメラ本体の設定でパワーズームのボタン操作をONにすると、本体の拡大(+)/縮小(ー)ボタンでズームイン/ズームアウトが行えるようになります。

ズームリングを使用しなくてもズームができるので、動画撮影時に安定して撮影ができます。

NIKON Z30+NIKKOR Z DX 12-28mm パワーズームの画像

 

もちろんワイヤレスリモコンのML-L7の上部にある(ー)、(+)ボタンでのズームもできます。

NIKON Z30+NIKKOR Z DX 12-28mm ML-L7リモコンでのパワーズーム操作

カメラ本体の設定でボタンでのズーム速度を調整できますが、レンズ本体のズームリングを回せば設定速度に関係なくズーミングが行えます。

この辺りの動きは普通のズームレンズを使っているのと変わらない感じで扱えるので、ボタンズームを使わなければあまりパワーズームだということを意識することなく使用することができます。

 

NIKKOR Z DX 12-28mmは使い勝手がとてもいい画角

12-28mmというと、かなり広角寄りなイメージを持たれるかもしれませんが、実はかなり使い勝手がいいんです。

いままでのキットレンズといえばNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.4-6.3 VRで、フルサイズに換算すると24-75mmという所謂標準レンズになるわけですが、16mmではちょっと狭いし、野良猫なんかを撮るには50mmでは足りない場面が多かったりします(50mmで撮ってトリミングというケースが地味に多かったりする)

猫を撮るのはちょっと不足しますが、テーブルフォトやスナップには使いやすいので多用していました。

そして、自分がよく使っていた焦点距離を考えると25~30mm辺りとテレ端、ワイド端という感じでした。

そう考えると、このNIKKOR Z DX 12-28mmっていうレンズはメインで使っていた辺りの25~28mm、16mmをカバーした上で16mmでは撮れなかった超広角領域が撮れるレンズということになるわけです。

50mmの焦点距離に関しては諦めるしかないわけですが、そもそも50mmでも足りないケースが多いと考えれば割り切っても問題ないかと。

NIKON Z30+NIKKOR Z DX 12-28mm 12mmで大鳥居を撮ってみた

12mmの焦点距離だと、かなり近い位置からでも大きなものをしっかりとフレームに入れることができます。

 

ズーム全域で19cmまで寄ることが出来るので、テレ端となる28mmでもこんな感じで被写体にグッと寄ることができます。

NIKON Z30+NIKKOR Z DX 12-28mm プランターの花

当然ながらスナップなんかも普通にできるので、動画用途だけじゃなくてストリートスナップにもとても便利なレンズです。

 

最短撮影距離

最短撮影距離19cmでの撮影。

焦点距離12mmで撮影するとこんな感じになります。

NIKON Z30+NIKKOR Z DX 12-28mm 最短撮影距離撮影(12mm)

 

ズーミングで焦点距離を28mmにするとこんな感じになります。

NIKON Z30+NIKKOR Z DX 12-28mm 最短撮影距離撮影(28mm)

流石にマクロのように寄って撮るってのは無理だけど、被写体までの距離が短い状態でも寄って引いてが出来るので、フィギュアなんかを撮ったりとかするのはかなり便利だと思います。

 

テーブルフォトにも最適

焦点距離22mm、F5で撮った写真です。

NIKON Z30+NIKKOR Z DX 12-28mm トンカツ

手前から2枚目の肉の左寄りのうっすら赤いあたりにフォーカスを持って行ってました。

結構寄れるのでズームレンズのF5ですが、後ろの方もそれなりにボケてると思います。

後ろの方が判断つかないくらい溶けてしまうようなボケは無理ですが、大体何があるってのが分かるような感じにするならとてもいい感じになります。

広すぎると寄らないと余計なものが多く入ってしまいますが、標準域付近をカバーできるので普段使いならかなり便利に使えると思います。

 

Nikon Z30とNIKKOR Z DX 12-28mmで撮影した写真

Z30とNIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VRで撮った写真を載せています。

NIKON Z30+NIKKOR Z DX 12-28mm 赤い実

 

NIKON Z30+NIKKOR Z DX 12-28mm ソテツのようなトゲトゲの葉っぱ

 

NIKON Z30+NIKKOR Z DX 12-28mm 三重塔

 

NIKON Z30+NIKKOR Z DX 12-28mm 尼崎城

 

NIKON Z30+NIKKOR Z DX 12-28mm エノコログサ

 

NIKON Z30+NIKKOR Z DX 12-28mm 通路

 

NIKON Z30+NIKKOR Z DX 12-28mm 公園の遊具

 

まとめ

なんだかんだで後回しにしてきていましたが、自分にとっては『もっと早く買っておけば良かった』というレンズでした。

今まではDX機でそこそこちゃんとした撮影に行く時はZ DX 16-50mmとZ DX 50-250mmという組み合わせでしたが、今後はZ DX 12-28mmとZ DX 50-250mmでいいかなと感じました。

上でも書いたように30-49mmまではあまり使わないので、12-28mmと50mmから先があれば自分には十分だと思います。

 

NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VRは公式を見ても動画用途においての優れた部分を前面に出してアピールしていて、Vlogや動画向けのレンズだと思われがちなレンズかもしれませんが、実は写真撮影をメインにしている人にとっても写りが良くて十分に活用できるレンズです。

とはいえ、やはり焦点距離によって自分に向き不向きというのはあると思うので、判断基準はよく使う焦点距離でしょうかね。

既にZ30やZfcなどのDX機を持っていて、キットレンズのNIKKOR Z DX 16-50mmでよく使う焦点距離が30mm以下という人ならば、かなり満足できて12mmという普段とは違う画角を楽しめると思います。

逆に30~50mmの焦点距離をよく使っている人だと、広角を撮る時には使うけどそれ以外はあまり使わない『あくまでも広角撮影用のレンズ』となってしまう可能性があるので、広角撮影用にはPERGEARの12mm F2のような安いレンズを追加するのも選択肢の一つだと思います。

ただ、折角なら新しいことにチャレンジしてみるのも面白いと思うので、Z DX 12-28mmを買ってVlogを始めてみるのもいいかもしれません。

Vlogを撮ったからって別に他人に公開する必要はありませんしね。

旅の思い出に写真のついでに動画を撮るのも面白いですよ。

 


 

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tomo

■兵庫県在住 ■デジタル・フィルム問わず、カメラを持って街中をウロウロして撮影した写真を公開しています。時々カメラ以外の記事も公開中。 コメントなどありましたらお気軽にどうぞ。 当サイトはアフィリエイト広告で収益を得ています。 アフィリエイトやサイトの詳細はプロフィールページでご確認いただけます プライバシーポリシー・免責事項 プライバシーと Cookie の設定 お問い合わせはこちら