3月中旬にTE-W1に対応予定となっていたAVIOT SOUND MEが4月9日の深夜にアップデートされてTE-W1に対応しました。
ただ、現在のところはAndroid版だけが更新されているので、iOS版はタイミング的に水曜あたりに更新されるのではないかと思われます。
という事で、ウォークマン NW-ZX707にAVIOT SOUND MEをインストールして試してみたのでザックリと書いてみようと思います。
AVIOT TE-W1事態のレビューは以下の記事でご覧いただけます。
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まずはファームウェアが更新される
AVIOT SOUND MEとTE-W1を接続すると、真っ先にTE-W1本体のファームウェア更新が行われます。
ファームウェアの更新はワイヤレスでおこなわれるんですが、そんなに時間が掛かりませんでした。
耳に装着したままでファームウェアが転送され、アップデート後に再起動されるまで待っておけばそのまま再接続されました。
別にケースに入れておく必要もありませんでしたが、バッテリー残量が60%以上ないとアップデートが出来ないようなので、事前に充電しておく方がいいかと思われます。
SONYのWF-1000XM4だとファームウェアアップデートだけで10分くらい掛かったと思うので、かなり手軽でしたね。
設定可能な項目は意外と少ない
TE-W1を接続したAVIOT SOUND MEの画面がこちらになります。
機種名とバッテリー残量が表示されています。
製品画像ですが、黒と赤の2カラーがあるので写真の下ポッチで切り替えが可能だったりします。
そのままスクロールしていくと、ノイキャン、ノイキャンOFF、外音取込がタップで切り替えできます。
さらにその下にサウンドモード設定とデフォルトではオフになっている3Dオーディオのボタンがあります。
ここで弄るとしたら3DオーディオをONにしておくくらいでしょうか。
3Dスペーシアルオーディオ
タップして3Dスペーシアル オーディオが黒文字になればONになっています。
3Dオーディオの曲ないわ・・・って思ったんですが、360 Reality Audioとは違い、通常の曲を擬似的に3Dオーディオのような感じにしてくれます。
元々がNW-ZX707のDSEE UltimateをONにしているのでハイレゾ相当にアップスケーリングされているんですが、それでもMP3の128kbpsなんかで保存している曲なんかだとかなり平たい感じに聞こえます。
しかしこの3Dスペーシアルオーディオをオンにすれば、平たくまとまった音が分離されて、前後左右にに幅が出るような感じになるので、今までの曲がリマスターされたかのような感じに聞こえたりします。
また、同じボリュームでも3Dスペーシアル オーディオがONの時の方が大きく聞こえるので、DAPをハイゲインにした時のような感じにちょっと似ています。
曲に入っている低音の掠れみたいなノイジーな部分も聞き取りやすくなってくるので、この辺りは曲によって好みが分かれるかもしれませんので、ONにするかOFFにするかは好みで決める方がいいかもしれません。
ステレオサウンドを擬似的に7.1chにするような妙な感じの音の分かれ方ではないので、個人的には3DスペーシアルオーディオはONでいいかなって気がします。
サウンドモード設定もめっちゃシンプル
サウンドモード設定をタップして表示される画面は御覧の通りです。
ノイズキャンセリングと外音取込の強度を選択できるくらい。
標準ではOFFになっていますが、風雑音抑制モードという風切り音低減機能が設定できます。
AVIOTのアプリはイコライザー設定とかが記録されないとか色々と出来がよろしくないという書き込みをあちこちで見ていたので、逆にこれだけシンプルに必要な機能だけに絞り込んでいるのはいいんじゃないかなと思いました。
風雑音抑制モードはONにすべき
TE-W1を付けて歩いていると、仕事帰りなんかの結構風が強い時だと風のノイズがかなり入ってきてたんですよね。
なので、風雑音抑制モードをONにしました。
ノイキャンのアルゴリズムを最適化すると書いてあるのが気になる(上のノイキャン設定がグレーアウトする)ところですが、これで風切り音が軽減されるならいいのかなと思います。
因みにこれは室内で書いているので風切り音は無いんですが、ハンディファンをTE-W1に向けて風を当ててみると、風雑音抑制モードがオフの時はヒューという感じの風切り音がしていましたが、オンにすると風切り音だけが綺麗に消えました。
ビル街とか夜道とか風が吹いているとかなり雑音が気になっていたので、これはマジで有難いです。
最初に書いた時にソフトのバグで風雑音抑制モードの設定がONにしても画面を切り替えるとOFFに戻ってしまうと書いたんですが、ウォークマンを再起動させたらONのまま保存されるようになりました。お詫びして訂正いたします。
風雑音抑制モードのON/OFFでの電車内での音の違い
電車に乗っていると、走行音が大きいのでどうしても無音という事にはならないんですが、風雑音抑制モードがOFFの状態だとガタンガタン・・・ガタンガタン・・・という感じの低音側が聞こえてきます。
一方、風雑音抑制モードをONにすると、聞こえてくるのが低音から高音寄りのノイズに変わります。
カタンカタン・・・カタンカタン・・・という低音部分をカットしたような音が入ってくる感じで、ノイズとしての量が変わるという感じではないです。
TE-W1で設定可能なものは上の項目が全て
メイン画面の右上にある鉛筆状のアイコンをタップしても言語設定とイヤホンのアップデート、AVIOTのリンクに飛ぶ程度なので、設定できる部分は上記で書いた機能的なものを設定するだけのものになっています。
他の機種ではありそうなイコライザー設定や、タップ操作のカスタマイズといった機能変更もできませんが、イコライザー設定はウォークマン側ですればいいし、操作も基本的なタッチ操作しかしないので、設定できなくても困らないかなと(;´Д`A
まぁソフト側に過剰な機能を盛り込んで破綻することを思えば、触れる部分はシンプルである方がイヤホンがおかしくなった時の原因も掴みやすいかなとは思います。
TE-W1を1ヶ月ちょっと使っての感想
購入時のレビューで「ろくに慣らしも終わってないのに、低音も中高音もめっちゃ綺麗で、高音も刺さらないレベルでちゃんと鳴らしてくれる」と書いていたんですが、通勤時に毎日2時間くらいなので約50時間くらい鳴らした結果、よりいい感じに鳴るように変わりました。
鳴っていると思っていた高音は細かいところが表現できるようになってきて、音の広がりが出てきた感じ。
低音も厚みが増した感じがするけど、ボーカルが埋もれる事はないので、いい感じに迫力が増してきている感じです。
アプリが対応した事で使い勝手も上がったので、ようやく本領発揮ってところでしょうかね。
TE-W1とWF-1000XM4を比較してみると・・・
TE-W1自体は価格的な部分を考慮すれば確実にお買い得な機種だと思いますが、ノイキャンの強さ的なものでいくとWF-1000XM4の方が優れているなと思いました。
当初はそこまで差は無いかなと思っていましたが、風切り音カットを有効にしてもWF-1000XM4の方が強風でもかなり静かだし、電車内でも2割増しくらい効果が高いかなと思います。
WF-1000XM4は元々が倍の価格帯で売られていた商品なので効果が高くても当然なんですが、現在だと2万円台前半で売られていたりするので、そんなに大きな価格差ではなくなっています。
ノイキャンの効果だけを考慮するのであればWF-1000XM4の方がいいかなとは思いますが、TE-W1の音の響き方とか、通常の楽曲でも3Dオーディオのような再現をしてくれる機能とかを考えると、どっちがどうというのは難しいかなぁ・・・っていう感じですね。