はじめに
今日は病院に行った後に買い物とかPCパーツを見に行ったりするために梅田に出ていたわけですが、そういえば大炎上していたLUMIX S9が発売されていたなということで、カメラ屋に行って触ってきました。
ボディは思った以上にコンパクトで、LeicaのD-LUXシリーズやLUMIX GF-9を彷彿とさせるようなすっきりとしたスタイル。
フロントに引っ掛かりがないのに背面側のサムレストがガッチリしているので意外と持ちやすかったです。
で、なんやかんや触ったりなんだしているうちに、ちょっと逡巡。
お昼を食べて色々と用事を済ませた後に再びカメラ屋へ行って、LUMIX S9を買ってきました。
LUMIX S1を手放した時にレンズも何もかも全て一緒に手放していたので、高倍率レンズキットにしました。
購入したのはLUMIX S9 シルバーモデル
カラーはシルバーをチョイスしました。
シルバーと言っても従来の安っぽい感じのシルバーではなくてガンメタルのようなちょっと濃いめのシルバーでした。
ブラック一色も精悍な感じだけど、個人的にLマウントのレンズをそんなに購入することもないと思うので、マウントアダプター運用も考えてシルバーを選びました。
ただ、エクステリア張替えを考えているのであれば、色によってはシルバーよりもブラックの方があっている感じ(赤は浮いた感じになってしまう)なので、購入される時はエクステリアの張り替えをするかなども考えて選ぶようにしてください。
バッテリーはDMW-BLK22で、LUMIX S5シリーズと同じバッテリーとなっています。
コンパクトなボディなのでバッテリーが小型化されるかと思いましたが、これなら十分でしょうし、消費電力の大きいEVFが無い分だけ実際にはS5よりもバッテリーのもちはいいんじゃないでしょうか。
本体の各部分を確認
本体背面
本体背面はこんな感じで凄くシンプルな感じですね。
小さいけどサムレストが付いているので、LUMIX S 28-200mmを付けても全然もちにくいという感じはしませんでした。
基本的な操作には必要最低限のボタンがついています。
上部のいい位置に「LUT」ボタンが用意されていて、リアルタイムでLUTを切り替える事ができます。
よくあるAE-L/AF-LがLUTボタンに置き換えられた感じでしょうが、普段あまりAE-L/AF-Lを使わないのであれば気にならないかと。
デフォルトでサンプルLUT1~3の3種類のLUTがカメラに登録されています。
オリジナルのLUTは、スマホアプリの『LUMIX Lab』で自分好みに調整した写真を書き出す時に「LUTを作成」というのが出てくるので、簡単に作成する事ができますし、クリエイターの作ったLUTやLUMIXが用意したLUTもLUMIX Labからダウンロードしてカメラに転送する事が出来ます。
LUMIX Labで調整可能な項目は、ライト、カラー、HSL、トーンカーブ、明暗別色補正、ディティール、効果、トリミング/回転となっており、Lightroomの調整に近い感じです。
Nikon Z6IIIで追加される「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」がこういった感じなんでしょう。
本体上面
トップもめっちゃシンプルで、露出補正ボタンとフロントダイヤル、シャッターと動画のボタン、モードダイヤルしかありません。
ISO感度ダイヤルなどもなくて操作系は普通のデジカメと同様なので、デジカメを使った事がある人なら直ぐに取っ付ける形になっています。
モードダイヤルの文字はライカのような刻印ではなく、ブラックもシルバーもプリント。
ただ、シルバーの方は文字が黒ではなくてグレーなので、角度によっては文字が全く見えないかもしれません。
写真では見易い位置から撮影していますが、角度と光の強さによってはかなり薄く見えます。
あとはホットシューならぬ『冷たい靴』と言われたコールドシュー。
フラッシュが~云々言われたりしてましたが、フラッシュ使うような撮影ならS5IIとかでいいんじゃね?って思うんですけどね・・・
個人的にはホットシューであろうがコールドシューであろうが困らないかな。
出来ればライカのSBOOIのような50mmの外付けビューファインダーを何処かが安価で出してくれたら嬉しいんですけどね。
ちょっと残念なのは端子の位置
接続端子の位置は残念ながらグリップ側に配置されていて、カバーを開いてUSB-CとHDMI端子にアクセスするようになっています。
おそらく他に持っていく場所がなかったんでしょうが、バッテリーが少なくなってUSB給電をしながら写真を撮ろうとするとちょっと面倒くさいことになるかもしれません。
反対側のバリアングルのヒンジ上になる部分(背面写真のS9ロゴの左)には外部マイク端子がありました。
動画でグリップやジンバルに載せて使うのであればグリップ側でも関係ないんですけど・・・
それだけバッテリーの持ちがいいのかもしれませんが、念のために予備バッテリーを用意しておく方がいいかもしれません。
因みに外部マイク端子はNikon Z30で使う用に買っていたZennheizerのMKE200も普通に使えました。
どれくらい小さいのかNikon Z30と比較
LUMIX S9が小さい、小さいと言われていますが、どれくらい小さいかをNikon Z30と比較してみたいと思います。
ざっくりと並べてみるとこんな感じ。
遠近感があるのでS9の方が小さく見えるかもしれないので真上から撮ってみます。
上から撮ってみるとこんな感じで、意外とNikon Z30と大差ない横幅だったりします。
流石にグリップを無視したボディの厚みだとLUMIX S9の方が厚くなっていますが、ボディ内手ぶれ補正を搭載している事とフルサイズセンサーを搭載している事を考えたら十分なんじゃないでしょうか。
ちなみに、Z30と同様に3つのユーザーモードが設定可能なんですが、上で書いていたようにダイヤルの文字がめっちゃ見難いというのがお分かりいただけるかと。
正面から見るとZ30の方がわずかに低いです。
ただ、厳密に考えなければそんなに気にならないくらいの違いかもしれません。
繰り返す感じになってしまいますが、フルサイズでボディ内手ぶれ補正も搭載していてNikon Z30と変わらないサイズだったら小さい小さいと言われるのが分かるんじゃないでしょうか。
LUMIX S9を買った理由
リアルタイムLUTで自分好みの絵作りが楽しめる
自分がLUMIX S9を買った最大の理由はリアルタイムLUTでした。
Nikon Zシリーズや他の機種でもピクチャーコントロールやクリエイティブルックなんかを色々といじってましたが、やっぱりいじれる場所が少ないんですよね・・・
流石にニコンが同じような機能をZ6IIIで出してきたとはいえ、フレキシブルカラーピクチャーコントロールがすぐに他の機種に搭載されるわけではないでしょうし、わざわざその為に26万くらい足して買い換えるのもなぁ・・・ってのがありました。
26万出すならNikon Zfを買い足すという考えもあったんですが、ユーザーモードがないとか諸々を考えた時に不便かなぁと思っちゃったんですよね。(Z6IIのボディで中身がZfって感じだったらそっちだったんですけどね)
結局、LUMIX S9の方が自分がやりたい事が簡単にできるのと、見た目も気に入ったというのも大きいと思います。
そして、LUMIX S9はそのうち買っちゃうんだろうなと思ったんですよね・・・(;´Д`)
値段的にもアリじゃね?になってしまった
値段を聞くのはタダなので、ボディのみの価格(マウントアダプター運用)とレンズキットの値段(Lマウントレンズを持っていないので)を聞いてみたわけですが、流石にどうにもならんわなって感じでした。(そらそうや)
そんな時、うちの相方の「Z30を下取りにだしたらいいんとちゃうん?」という言葉を聞いて下取り価格をちょっと査定してもらいました。
まぁ色々と考えたんですが、タイミング的にもいいのかなぁという事で、Nikon Z30のレンズキットを下取りに出すことにしました。
クロップなしの4Kが長回しができるのが強みでしたが、そんなに長回しもしないしなぁ・・・というか、今は動画もほぼ撮ってないしなってのもありましたし、差額で考えたら28-200mmがほぼタダなので、思い切ってもいいんじゃないかなぁって思いました。
広角寄りの20−60mm F3.5-5.6キットではなく28-200mmにした理由は、見てみたらレンズの大きさがそんなに変わらなかったから。
縮長で比べると28-200mmのフードをつける位置ぐらいまでが20-60mmの長さだったので、広角の20mmは大きいけど、それならオールマイティーに使えるレンズの方がいいのかなと思ったわけです。
流石にF4-7.1だから暗いレンズにはなるんですが、自分の活動時間を考えたら十分かなと思ったんですよ。
レンズはまぁマウントアダプターがあればある程度はなんとかなるでしょうしね。
意外にコンパクトなLUMIX S 28-200mm F4-7.1 MACRO O.I.S
意外とコンパクトなのは上で書きましたが、最短撮影距離が28mm時に14cm、200mm時に65cmとめっちゃ寄れます。
しかも0.5倍のハーフマクロになっているので、意外と使い勝手が良かったりします。
最近は軽いレンズばっかり持っているので重く感じますが、重さは413gしかないのでかなり軽め。
ただ、S9につけるとグリップがないので重く感じますが(;´Д`A
因みに、カメラの設定でハイブリッドズームをONにすると、画像サイズXS(250万画素)の時に焦点距離を625mm、S(600万画素)の時に焦点距離を396mmに、M(1200万画素)の時に280mmまで焦点距離を伸ばす事ができます。
EマウントのSONY E 18-135mm F3.5-5.6 OSSと比べてみてもこんな感じの小ささ。
レンズ単体で見ると、200mmまでカバーしているとは思えないサイズ感です。
しかしながら、LUMIX S9につけるとこんなサイズ感になりますw
本体よりレンズの方が重く感じるので、これを使う時はグリップがある方がいいんじゃないかなぁ。
流石にこれはどうにもならないので、キャンペーンでもらえる26mm F8が来たらそれをつけるか、マウントアダプターで他のレンズをメインでもいいかもしれません。
さいごに
そんなこんなで、LUMIX S9を購入したわけですが、なんやらかんやら付けてもらいました。
予備バッテリーとLUMIXのハンドストラップ。
あとは七工匠のLM-Lマウントアダプター。
何もかも下取りに出していたから、これでなんとか色々とできるようになります。
サービスされてるからまた買う時には行かにゃあかんね。
ヘリコイドなんかはついていないので最短撮影距離が短くなることはないけど、普通に使えれば十分。
MマウントにさえなればあとはニコンFとかM42とかもいけますからね。
ただ、形状的にマウントアダプターを重ねると、指では外しにくくなるかもしれませんが、なんとでもなるでしょ。
早速TTArtisanの28mm F5.6を付けてみました。
流石に何年も触っていないので設定とかも調べてやらないといけないけど、慣れればいい感じで使えそうな気がします。
EVFが無いのも慣れてるしね。
という事で、無い無いと言いながらLUMIX S9を買ったという報告でした。
お陰でレンズ関係を購入するのはかなり先になりそうですけど、色々と楽しめそうなのでまぁそこら辺はいいかな。
明日は大雨らしいので、色々と設定を詰めていこうかなと思います。