昔このブログのどこかで書いた事があるんですが、キヤノンはハイエンドで搭載した機種をすぐにローエンドにまで下ろしてきてそこからブラッシュアップ&更に新機能を搭載したハイエンドを出す。
一方のニコンはローエンドで試してハイエンドにって感じだったのが、Z9では孤高の存在になってしまってちょっとなぁってところもあるんです。
色々とあるんですけど、ちょっと勝手にニコンへの要望的なものとかを書いてみようかなと。
ここに書いたところで何ともならないんだろうけどね。
一番上しか選べない問題
確かにZ9を買えば普段撮りたいと思っているものはほぼAFで認識するので、めっちゃ楽にはなると思うんです。
しかし、店頭でZ9に100-400mmはおろか、24-200mmなんかを付けただけでも明らかに「重い」と思ってしまうので、どうかんがえても普段持ち歩く気がしないんじゃないかって思ってしまうんです(´・ω・`)
ガッチガチのガチな人や動画配信で収入を得ている方なら買うのに躊躇しないのかもしれませんが、アマチュア路線で行ってるとZ9の価格ってめっちゃ高いんですよ(値段据え置きだからまだ安い方だけど)
それに本体重量が実使用時で1340gなので、どんなレンズを付けようとも最低1.5kgを切ることはありません。
普通に使おうと思ったら約2kg弱の重さをずっと持ち続けることになるわけです。
そして今現在、一番問題なのはZ9を買えるかどうかという選択肢しかない事だと思います。
ぶっちゃけ、Z9の他の機能は必要なくても被写体検出だけが欲しいって層はめっちゃ多いんじゃないかなと。
だから噂されているZ8を待っている人もいるでしょうし、出たら飛ぶように売れるとは思いますが、本当にそうなのかな?って思う部分もあるんですよね。
EOS R7やR10はEOS R3譲りのAF性能を持っていても追従性とかで差がついています。
そういった点を考慮すれば、AF速度云々はどうにもならんとしても、新機種でなくてもデュアルEXPEED6のZ 7IIやZ 6IIにはZ9と同じ9種類とはいかなくても、犬猫以外の動物認識とか一部の乗り物認識とかをファームウェアで下ろせるんじゃないかなって気がするんですよね。
AFが追い付かなくても認識してくれるだけで全然使い勝手は変わるので。
正直これが出来るようになるだけでもZ7IIやZ6IIが購入対象になるって層はいるんじゃないかと思うんです。
昔と違ってカメラの値段も上がってるだけに、仮に新機種が出ても今使っているカメラを下取りに出しても20万の追い金なんて普通になってきてるんですよね。
それでもし被写体認識が増えましたってくらいで大きな差が無かったりしたら、実際に買い替える層がどれだけいるのかという事を考えたら悩ましいところですし、20万出すならEOS R7を買ってRF 100-400mmとかを買う方が現実的に使い勝手はいいんじゃないかって思ったりもしますし。
そんな感じで買い替え自体も気軽にできない事態になってきてる事を考えると、新機種との2年分くらいの明確な差は開けつつも既存機種へのフィードバックもしっかりしてほしいなと思います。
ぶっちゃけ良さが分からない
まぁこれはニコンに限ったことではないんですが、正直なところ店頭で実機を試したところで何の役にも立たんのですよ。
実際に持ってみた感想とか、レンズの画角・重さ、簡単な使い勝手は分かるんですが、いざ実際に購入して使ってみると思った感じと違ったっていうのはめっちゃ出てきます。
それならカメラのレンタルなんかで借りればいいんでしょうけど、Z9の場合は1週間で3.5万とかなかなかな価格なんですよね。
正直、海のものとも山のものともわからないというか、重いだろうなというか、重いってわかってる&多分持ち歩くのがつらいっていうネガティブなイメージがあるのに3.5万も出して借りたくはないです(´・ω・`)
じゃぁ買うなって言われそうだけど、選択肢がないんだもん。
ほぼ実用に困らないレベルで揃えてしまった以上、また1からマウント変更して値上げの激しいキヤノンへ乗り換えるとかってのはちょっと現実的じゃないわけです。
放っておいても売れてるし、そういった事をやる必要はないって思われてるのかもしれませんが、スペックや機能説明を見ても「あー・・・凄いねぇ」って思うくらいでそこに踏み込めない部分もあるので、実際にフィールドで使うことで「重くても選びたいメリット」ってのが大きければそっちに移行する層も居るんじゃないかと思ったりもしてます。
気軽にホイホイ買えるような金額ではないだけに、しっかりと吟味したいなと思うんですよ。
そういった点ではパナソニックは結構頑張っていて、S1やS1Rの時もそうですが、GH6なんかでもカメラ屋でセミナーをよくやってて、1日使ってみて実際によさを伝えようとしてるんですよね。
流石にMFTに戻るのもなぁっていうのもあってGH6を購入するつもりはありませんけど、実際に使ってみてあの分厚いボディも動画性能も良さが分かったので、『プロ向け』っていう括りだからやらないのかもしれませんが、ハイアマチュア層も取り込めるかもしれないんだし、今後はZ9なんかのハイエンド機もフィールドセミナー的なことをやってほしいなと思うわけです。
高くて写るは当たり前
実はキヤノンのRFマウントで一番羨ましいのは現実的な価格で購入できる望遠レンズが多い事だったりします。
ド直球に言うとRF 600mmと800mmのf11なんですが、RF 100-400mm f5.6-8も美味しいんですよね。
しかも全部1.4/2倍のエクステンダー(テレコン)が使えるし。
RF 800mmなんてf11とはいえ12万くらいです。
2倍のテレコンを付ければF22になるとはいえ1600mmの超・超望遠が使えるのはめっちゃ羨ましいです。
RF 100-400mmなんて635gしかなくて、NIKKOR Z 24-200mmよりも50g重いだけ。
やってらんねぇw
うちの相方が普段使いで望遠が必要な時に100-400mmを持って行ってますが、方やこちらは1.35kgヘビーウェイト。
今はタムロンの70-300mmがあるのでガチでなければそちらで問題ないんですが、相方がf値が暗くてもそこまで困ってないのを見てると、マジでこういった系のレンズをニコンも出してくれないかなぁって思います。
まとめ
キヤノンのレンズとかAFとかが羨ましいって書いてますが、ニコンのホワイトバランスA1とか、色々と気に入っている部分が多いし、機種が変わると操作形態が変わったりするキヤノンの機種はちょっと馴染み切れないので乗り換えるつもりはありません。
円安の影響もあるけど、既に普通の新規層がカメラを始めてみようっていう価格じゃなくなってきてるんですよね・・・
そらキットレンズ以外はなかなか買えないし。悪循環で市場がどんどん小さくなっていってるのもわかる気がします。
単価を上げることで利益を出すのが手っ取り早い方法ですが、先細りになる方法でもあるので、ファームウェアで何とかできるものは何とかして、既存ユーザーをこれから先にも自社製品に繋げていくっていうスタイルも必要な時代になってるんじゃないかと思うんです。
ま、ただの愚痴みたいなもんですけどね。