流石にもうNikon Z9で今年の買い物は打ち止めだと思っていたんですが、将来的な事やその他のいろいろな事を考えて行動した結果、NIKKOR Z 28-75mm F2.8がやってきました。
色々とあったりはするんですが、その辺りの経緯を書いていこうかなと思います。
Nikon Z5 24-200mmレンズキットを手放しました
去年の11月初めに、Nikon Z5の24-200mmレンズキットを買ってから異常な速度でZマウントの撮影環境が構築されていったわけですが、やっぱりF2.8通しのズームレンズが欲しいなと考えた時に、これ以上ない袖を振る事は出来ないので、何かを手放すしかないわけです。
Nikon Z9をメインに据えて考えた場合、サブとしては連写も効いて高感度耐性もあるZ6II、気軽に持ち出せるZ30を残す方がいいだろうなと思ったんですよね。
Nikon Z5そのものに大きな不満点があるわけではないんですが、Nikon Z5で出来る事はZ6IIでも出来てしまうので、それならZ5をNIKKOR Z 28-75mm f/2.8に置き換える方がいいかと考えました。
そして、最初は本体だけを手放して24-200mmは残しておくつもりでいたんですが、めっちゃ色々と考えた末にレンズキット一式として手放すことにしたんです。
NIKKOR Z 24-200mmはいいレンズなんだけど寄れないのが・・・
今持っている標準域のズームレンズは実は24-200mm F4-6.3だけだったりします。
24-200mmって普段使いとしては問題ないんですが、色々とやろうとするとやっぱり【寄れない】というのが地味に効いてくるんですよね。
NIKKOR Z 24-200mmの最短がワイド端で50cm、ズームする毎にもっと長くなるので、小さな被写体を撮る時にズームしていくと被写体からどんどん離れないといけないという使い勝手の悪さがありました。
その点、NIKKOR Z 28-75mmだと最短距離は以下の通りです。
0.19m(焦点距離28mm)、0.22m(焦点距離35mm)、0.3m(焦点距離50mm)、0.39m(焦点距離75mm)
焦点距離が28mmと35mmだと、NIKKOR Z 24-200mmと比べて30cmくらい寄れます。
50mmと75mmでも20cmくらい寄れるので、使い勝手としては圧倒的に上。
そして24-200mmの望遠よりだと暗いのでどうしても撮りにくいものも出てくるんですが、28-75mmはF2.8通しの明るいレンズなのでウィークポイントをカバーできるわけです。
とはいえ、寄って撮るという事をせずに、旅行の思い出を残す感じで使うのであれば、NIKKOR Z 24-200mmなら持っていくレンズは1本で済むので、いまでもいいレンズだと思ってます。
なんならレンズだけは残そうって最後まで思ってましたからね。
レンズを手放した理由は他のレンズが色々増えたから
そんな最後まで残そうと思っていたNIKKOR Z 24-200mmをレンズごと手放してしまった理由というのは、皮肉なことに他にも色々とレンズが増えたからという事だったりします。
NIKKOR Z 28-75mm f/2.8の方をメインにするだろうなと考えた場合、75mmよりも長い焦点距離が必要だからという理由でNIKKOR Z 24-200mmを選ぶか?と考えたら、絶対に選ばないだろうなと思うんですよ。
同じような重さのTAMRON 70-300mmを持っていく方が確実に撮影の幅が広がるわけで、仮にNIKKOR Z 24-200mmを残しておいたとしても、手ぶれ補正が搭載されている事を考えてZ30の望遠用っていう使い方くらいになりそうという感じの選択肢しか残りませんでした。
でも、Z30をメインで使う場面でも50mmまではコンパクトなNIKKOR Z DX 16-50mmを使うだろうし、焦点距離的な事を考えるならNIKKOR Z 24-200mmよりもNIKKOR Z DX 50-250mmの方が焦点距離も伸びるし、いっそレンズキットで手放してDX用の50-250mmを追加しようという気になりました。
Nikon Z5 24-200mmのキットと28-75mmだとそこそこの下取り差額があったので、NIKKOR Z DX 50-250mmの中古美品も一緒に入手できたわけです。
利便性を取るか撮影体験を取るか
正直なところ、NIKKOR Z 24-200mmを手放したのが正解かどうかは分かりません。
ただ、手持ちレンズのラインナップが増えてきて焦点域が被ってくると取捨選択は必然になってきますし、F2.8通しを買ったらそれがメインになっていくのは間違いないことなので、上で書いたようにその上の焦点域用なら24-200mmよりも70-300mmの方を持っていくでしょう。
レンズ交換の手間を省くのであれば確実に24-200mmの方が便利だとは思いますが、やっぱりいい感じで撮りたいなって思うと2本体制になっていくのは仕方のない事なので、この辺りは自分の撮影スタイルと相談という事になると思います。
もし少ないレンズというかやっぱり値段が上がってきてるので交換レンズにそんなにお金を出せないって方には24-200mmと薄型単焦点レンズの28mmか40mmを1本入れておけば寄れない事に関してのカバーはできるので、おススメなレンズである事には変わりないと思っています。
特にフルサイズのZマウントの入門用レンズとしては最適な選択肢だと思います。
NIKKOR Z 28-75mm F2.8のファーストインプレッション
早速Nikon Z9に取り付けてみました。
気持ちNIKKOR Z 24-200mmよりも長い程度で、そこまでの差はありません。
しかしながら『寄れる』という点では別次元。
28mmの最短撮影がこんな感じ。
適当なのがなかったのでガンダムでどこまで寄れるのか試してみました。
センサーからの最短撮影距離が19cmなのに対してレンズの長さが12cmあるので、フランジバックの16mmを入れるとレンズ先端から5.4cmまで寄れるという事になるわけで、NIKKOR Z 24-200mmがとにかく寄れないという事を知っていると、異次元レベルで寄れるレンズになっています。
AFが合掌したグリーンの表示でしか判断していないので、ピントがきちんと合ってるのかは確認できてませんがこんな感じ。
で、75mm時の最短撮影距離がこれくらい。
これでも十分に近いですね。
70mmあたりで大きく撮りたいけど寄れない事も多かったので、ここまで寄れるようになると今まで24-200mmで苦労していた部分が無くなりますね。
53mm F2.8なので、今まで室内撮影だとISO感度を上げたりしなきゃいけなかった部分を抑えめに出来るので、その辺りは楽になりますね。
NIKKOR Z DX 50-250mm F4.5-6.3 VR
Nikon Z30の望遠レンズとして、たまに使用していたNIKKOR Z 24-200mmの代わりに購入したNIKKOR Z DX 50-250mm F4.5-6.3 VRです。
沈胴式なのもあって持ち運び時には結構コンパクトになってます。
で、Z30に付けた状態でもそこまで大きくないんですよね。
・・・・いや、大きいんですが、Nikon Z30がガッチリとしたグリップを装備しているので、これくらいのレンズだったら全然気にならない感じです。
上の写真は沈胴状態なので、使用時には少しレンズが繰り出してきます。
一応テレ端まで伸ばしてみましたけど、フルサイズ換算で375mmまでカバー出来ると考えると、圧倒的なコンパクトさと手軽がいいですね。
この状態でもNikon Z6IIにNIKKOR Z MC 50mmのセットよりも軽いので、Z30で出掛ける時には一緒に持って出てもいいかなと思います。
そんなこんなでずっと欲しかったレンズを入手して今年の買い物は終了だと思います。