広島旅行の2日目、昨日は思いっきり宮島を楽しんだわけですが、今日は呉にやってきました。
広島駅から電車で約50分なので、結構離れている感じはあります。
やってきたのは海上自衛隊、呉地方総監部。
今年は呉地方隊の創立70周年記念として、毎週土曜日と日曜日に呉地方総監部第1庁舎ならびに艦艇の一般公開を行っています。
午前中は呉地方総監部第一庁舎の公開、午後からは艦艇の公開というスケジュールになっています。
(詳しくは海上自衛隊 呉地方隊のWebサイトをご確認ください)
ホテルで朝食を食べて少しゆっくり目に来たので、2回目の見学時間に合わせての到着になりました。
バスで来られる場合は呉駅前の呉阪急ホテルでバスの一日乗車券が販売されているので、そちらで購入して駅前のロータリーからバスに乗る方が早いかと思います。
ただ、呉地方総監部までは駅から直ぐのゆめタウンから歩いて15分もあれば到着するので、タイミングによっては歩く方が早いかもしれません。
どーんと聳える総監部第一庁舎。
レンガと御影石を組み合わせた作りになっています。
自衛官の方も離されていたんですが、飽きの来ない作りという通りに1階と2階の窓の形状が違っていたり、入り口の柱の形、天井のドームなど、ぼーっとしてずーっと見ていられるデザインになっています。
平成28年に日本遺産登録されているそうです。
上の写真ではギリギリ写っていませんが、上の写真の右下辺りにバミリのようなマークがあります。
丁度その位置から写真を撮るとこんな感じになります。
手前の松の上の方がちょっとモサッとなっていますが、この松の木は碇をイメージしているそうです。
上の枝が横に広がっていない状態だったらいい感じの碇方になりますね。
松の木の裏側から第一庁舎を14mmで写すとこんな感じ。
普通に何もせずに小一時間くらいなら眺めていられますな。
庁舎の入り口から内部を撮影。
堅牢そうな作りだけじゃなくてとても綺麗な内装ですね。
第一庁舎の裏側。
いい感じに庭園感がありますね。
この裏側には地下へと続く階段があります。
太平洋戦争末期に群の重要施設や軍需工場などを爆撃から守るために地下施設が多くつくられたそうです。
それらを結ぶ通路が呉地方総監部の地下に張り巡らされていて、これはその時の地下通路への入り口のようです。
そして鎮守府裏の崖を利用して作られた電話総合交換所跡。
とても分厚いコンクリート壁で覆われていて、甲耐弾式構造という250kg爆弾または中口径砲弾の直撃に耐える事を想定して設計されたようです。
ライトが点いていますが、かなり薄暗い場所でした。
およそ45分間の見学時間でしたが、こういった戦争の痕跡が無ければ呉総監部は普通に歴史的建造物といってもおかしくない作りでした。
70周年記念だから一般公開をしている可能性はあるので、来年以降も一般公開が行われるのかは分からないので、土日に呉に行く機会があれば、観光先に組み込んでみてはいかがでしょうか?
呉総監部を見学した後はバスの時間が合わなかったので、ゆめタウンまで歩いて戻って昼食を食べました。
いやー・・・自分的には食べられると思っていたんですけどね・・・予想外にお腹が空いていなかったのと水分摂取が足りていなかったのもあって、完食できませんでした(´・ω・`)
美味しかったんだけどね・・・・やっぱりマメな水分補給と休憩は必要ですね。
お昼ご飯を食べた後は大きな潜水艦『あきしお』がドーンと鎮座しているてつのくじら館へ向かいました。
丁度赤い車の後部奥辺りが入り口になります。
てつのくじら館は海上自衛隊の呉資料館で、入館は無料。
海上自衛隊の歴史や掃海艇の活動や活躍、潜水艦の体験などが行えます。
不発弾処理や内戦がある国なんかの地雷処理問題はたまにテレビなどで取り上げられることはありますが、機雷処理ってあんまり馴染みが無いんですよね。
ガンダムでギャンがテキサスコロニー付近で宇宙機雷をバラまいていたとかそんなイメージはあったりするんですが、機雷と言っても様々な種類があるんですね。
そういった機雷を除去していくのが掃海艇の基本的な作業内容になります。
海からだけではなく、ヘリコプターを利用しての掃海任務も行われます。
掃海はフロートを使用して展開期の位置確認を行ったりしますが、結構フロートには色々な顔などが書かれています。
アシカかオットセイか分かりませんが可愛らしいですね。
しかし、機雷の種類によっては実際に爆発させて除去するので、爆発のダメージを受けてしまう事も多々あるようです。
底面が重いっきり凹んでました。
潜水艦内の生活を知る事が出来るエリアでは、実際のベッドに寝転んだりも出来ました。
狭いんだけど、まだ落ち着く感じの狭さ。
これ以上高さが無くなると閉塞感が半端なくなりそうでした。
そこからは内部撮影禁止になっている『あきしお』の中に実際に入って見学する事が出来ます。
潜望鏡を覗いて実際の海の様子を見る事も出来ましたよ。
外に出てみると、今まで潜望鏡で見ていた景色がどこからのものなのかが分かります。
護衛艦の内部通路も狭かったりしますが、潜水艦の中はそれ以上に狭くて、実際に搭乗されている自衛官の方々は大変だなと思いました。
てつのくじら館を出た後は隣の大和ミュージアムへ。
広島は渡れそうな場所に意外と横断歩道が無かったりするので、地下道や歩道橋を使う事が多くなります。
写真の右奥の方にてつのくじら館と大和ミュージアムを繋ぐ横断歩道があるので、両方行くのであればそちらを使う方がいいと思います。
普通に何もなく大和ミュージアムの文字パネルだけを撮りましたが、左側には記念写真を撮る時に使うアイテムが用意されていました。
はっちゃけたい方はアイテムを使って記念写真を是非撮ってもらいたいところ。
大和ミュージアムといえばこの1/10サイズの戦艦大和でしょう。
大きすぎて写真を撮るのも一苦労。
大和ミュージアムでは旧海軍や工廠とともに成長した呉の街の歴史を知る事が出来ます。
写真は戦艦「金剛」に搭載されていた「ヤーロー式ボイラー」の展示。
それまでのボイラーの燃料は石炭でしたが、ヤーロー式ボイラーは重油と石炭を同時に燃焼させることがて来たそうです。
めっちゃデカいよね・・・
移動中はどこからでも見る事が出来る大和。
1/10でも26.3mもあるので存在感は本当に凄いです。
時間によってはかなり逆光になりますが、このエスカレーター手前辺りの微妙な位置が一番いいアングルかもしれない。
こういった展示のほかに船を作る技術を違った形で体感できるコーナーや呉港を一望できる展望テラスなどがあります。
なんだかんだとウロウロして疲れたので、喫茶店に入ってちょっと休憩。
夕方の呉湾艦船クルーズの集合時間少し前まで休憩しました。
という事で次回は呉編の後編として艦船クルーズの事を書いていこうと思います。
1日目の宮島の記事は以下のリンクからご覧いただけます。