はじめに書きますが買っちゃダメなヤツでした
昨日の記事でPCI express Gen3 X1のスロットに差し込むUSB3.2 Gen2のインターフェースカードを買ったと書きました。
この時はまぁ仮にUSB3.2 Gen1でもまぁ妥協するかって感じで書いていたんですが、実際に使ってみたらとんでもないクソアイテムでした。
普段あまりこき下ろしたりはしない方なんですが、これは歯に衣着せずいうよ。
マジでゴミ。
下の記事を見ていただければわかるんですが、同じAmazonで買った商品で三脚用の延長ポールがありました。
卒業証書を入れるような筒に入っていたんですが、開けるなり砂がジャーっと出てきて、ポール内部も砂まみれ。
しかも三脚穴がねじ切れていないという状態でした。
普通の人なら即返品なんでしょうが、何とかする派なので掃除してねじ切ってちゃんと使いました。
しかし、今回は初めてAmazonで返品リクエストをしたくらいにクソゴミでした。
何がどうってのを説明するついでに、絶対買っちゃダメなアイテムがどれなのかのリンクを一番下に貼っておきます。
検索に説明など完全コピペの同等品がわんさか出てくるので、それらは買わないようにしてください。
見た目はまともっぽいんですけどね・・・
製品名どころかちゃんとしたメーカー名もなくて『PCIe to USB3.2 Gen2 USBカード』という名称で販売されています。
検索するとどう見ても同じものでAmazon発送のものと中国から発送のものが出てくるんですが、写真も説明も丸々同じなのですぐにわかると思います。
まず届いたパッケージがこちら。
I/Fカードが静電袋に入ってちょっきしくらいの箱に入っていますが説明書はありません。
繰り返しますが説明書はありません。ぺら紙1枚すら入っていません。
最低限説明の記載がある玄人志向以上のチャレンジングアイテム。
そもそも製品名も品番もないのでWebで調べようもなけりゃドライバーも存在するかもわからない。
この時点で「あ、地雷踏んだ」と思いました。
一見するとまともそうに見えます。
Amazonの説明には1つのType-CとType-Aが10Gbpsで、その他3つが10Gpsを共有って書いてあります。
・・・うん、意味が分からん。
内部側は恐らくヘッダピンとSATA電源なんでしょうけど、商品ページにも配線云々は何も書いてないしぺら紙すらないのでマジで意味不明。
もしかすると電源刺す必要があるのかもしれないけど、変に吹っ飛ばすのも嫌なので刺しません。
ポート数はType-Cが2つにType-Aが3つ。
説明通りならType-Cの1つが10Gbpsのはずなんですけどね・・・
最初差し込んだ時には認識しませんでしたw
上の写真で2番目のType-Cポートにケーブルを繋いでいたんですが全然認識せず。
ポートを変えてみても認識しなかったのでPCを落としてスロットを変えてみたら認識しました。
なのでSSDを繋いでCrystalDiskMarkでベンチマークをとってみたんですが・・・
速度は5Gbpsですらないかも・・・
おっそw
ちなみにマザーボード搭載のType-Cポート(5Gbps)で測ってみたベンチがこちら。
マザーの方が速いしw
確実にGen2じゃねーなって事で、とりあえずポートを変えてみようと思ってUSBケーブルを引っこ抜いて2番目のType-Cポートに刺したら・・・認識しねぇw
そして1番目に戻してみても認識しねぇww
なんだこれ。
最大の問題基盤の歪み
まず、上で書いたときにスロットにPCIeスロットに刺して認識しなかったって書いたんですが、この基盤、たぶん歪んでます。
反ってるとかじゃなくて、ポートの位置と端子部分が垂直じゃないです。
まともな状態ならバックパネルに合わせる形でマザーに押していったらスロットに端子が当たるんですが、この基盤でそれをやると当たりません。
なので直にスロットに端子を合わせていく必要があります。
で、普通の基盤だったらソケットに刺してバックパネルにネジ止めすると誤差範囲で浮く場合はありますが、極小の動きなんですよ。
ですがこの基盤だと、ソケットにしっかり刺すとバックパネルにネジ止めできませんw
そしてネジ止めするとフロント側の端子が結構浮いてくる感じになるので、そもそも製品としてすらダメじゃんなやつでした。
説明書がないのでやってませんが、SATA端子にSATA電源を突っ込む必要があるのかもしれませんが、基盤がスロットにまともに刺さっていないっぽい時点でアウトなんすよ・・・
浮いて隣のピンに接触してんじゃないかと感じるくらい数ミリ浮いてくるので精神衛生上もかなりよろしくありません。
実際にそんな状態になっているのか、認識していたもののUSBケーブルを基盤側から抜いて同じポートに刺しなおしてみても再認識しなかったりするので本当に不安感しかありません。
いや、商品ページを見たら地雷感はあるにはあるんですが、最低限動くと思うじゃないですか。
なのでGen1でも妥協するかなぁって冒頭の記事で書いていたわけですよ。
それが流石にまともに刺さらないとか予想の斜め下過ぎて想像すらできませんでしたね・・・(;´Д`)
搭載されているチップ類について
ホストコントローラーは恐らくRenesasのD720201
USB3.0規格及びxHCI規格に対応したホストコントローラーのようです。
RenesasのものならPCIe Gen2規格に対応していて、Low-SpeedからSuperSpeedまで対応したUSBポートを4本備えたものっぽいです。
基盤の配線パターンを見るとこのチップはType-Aポート用です。
Type-C用はGENESYS LOGIC GL3510
GENESYS LOGIC GL3510はデータシートを見るとUSB 3.1 Gen1のHubコントローラーで、こっちがType-C用のコントローラーですね。
搭載されているものは64pinタイプなので4ポートまでサポートするみたいです。
基盤のパターンを見るとヘッダピンにも接続されているようです。
まぁ4ポートだろうが2ポートだろうがUSB 3.2 Gen2と記載して売っていてGen1しか対応していない時点でアウトなんですけどね。
ポートにはバスパワーで十分に動作するようなものしか繋いでないし、バスパワーかセルフパワーかはコントローラー側で判断するっぽいので、SATA電源を刺してないからダメってことはないはずなので、認識したりしなかったりってのはまた別問題なのかなぁと思います。
まとめ
とりあえず、ワンちゃん狙ってみてダメ元だったんですがダメ元以前に救えないレベルでダメだったというオチが付きました。
もしかすると「おま環」ってやつでPCのマザーボードとの相性で動作していない可能性があるのかもしれませんが、仮に動いたとしてもUSB3.1 Gen1なので期待に近いスペックは出ません。
そもそもPCBなんてハンドメイドではないんだし、自分が買った物だけが歪んでるなんてことはありえないでしょうからね。
グラボや前のPCで使っていたPCIe X1のカードを試しに刺してみたら素直に刺さったので、このカードだけかなり歪んで刺さる事は間違いないということを考えると、全くおすすめできないアイテムです。
もっと根本的な部分で行くと説明書すらない時点で地雷ですよw
検索のしようもないしね。
ということで、全く使い物にならなかったUSBインターフェースカードの紹介でした。
もしPCにUSBカードを追加しようと考えている方は最低限下のリンクと同じタイプのものは避けて購入する事をおすすめしておきます。
多少日にちはかかるけど、こういった地雷を踏んでも返金対応してくれるAmazonさんは本当にありがたいですわ・・・