以前、LUMIX S 26mm F8用にNIKONのDX 16-50mm用レンズフードを改造したフードを作成しました。
いつの間にかJJCさんからフィルターアダプターとかレンズキャップが発売されていました。
という事で今回はこれらのご紹介と、参考にしてお手軽にアダプターリングを作ってみようかと思います。
いつの間にか増えていたS 26mm F8用品
こっちが被せ式のレンズキャップ。
アルミ製なので強度は問題ないでしょうし、内側もしっかりしているようです。
レンズをそのまま使う方ならこれで十分だと思います。
正面に[26]という文字が入っていますが、何かしら丸いシールを貼ればオリジナル感が出ると思います。
そして件のアダプターリング。
アルミ製のベース部分とレンズキャップがセットになっています。
これがあればフィルターワークも出来るし、一般的なレンズキャップもつけれるしで安心ですね。
なんならもっと早くに発売されていたらこれを買っていたかもしれませんが、自分で色々と作っちゃった身からするとなんか買うのもちょっと悩ましい金額だったりします(;´Д`)
ステップアップリングでフィルターアダプターを自作する
JJCのフィルターアダプターをよく見ると気付くと思うんですが、取り付けネジ部分が無くなったステップアップリングじゃね?って感じがするんですよね。
樹脂製のステップアップリングであれば加工が簡単なんですが、ほぼアルミ製のステップアップリングとなっているので加工が面倒臭いなぁと(;´Д`)
今回はわざわざステップアップリングを購入するのも勿体なかったので、手持ちで防湿庫に転がっていた49-52mmのステップアップを使って作ってみました。
ステップアップリングを改造する
上でも書いたように、ステップアップリングの底面にあるネジ山部分をカットして綺麗に加工できる方はそれで終了します。
ただ、手でやるのはかなり面倒臭い(と思っていた)ので、自分は内径49mm、外形52mmの1.2mmプラ板を2枚重ねたリングを作りました。
ネジ側にプラ板のリングを装着した状態。
こんな感じでネジ山がギリギリ隠れる感じになります。
意外とプラスチックは伸びるので、ギリギリ引っかかるくらいならば押し込めばリングが伸びてカチッとハマってくれます。
接着しなくて済むのは楽だし、この状態なら可逆改造で済みます。
取り付けるとこんな感じ。
この辺りで勘のいい方はアレ?って思うかもしれませんが、ネジ山の分だけ高さがありますね。
白だと目立つので黒で塗りました。
塗料とか用意するのが面倒だったので、ゼブラの油性マッキーで塗ってます。
そして両面テープを使ってレンズに固定します。
薄型の両面テープが無かったのでクッション付きのものを使いました。
クッション分だけちょっと浮いた感じになっていますが、こんな感じで普通に使えるようになります。
この改造の利点は手持ちのステップアップリングがあればプラ板代くらいで済む事でしょうか。
どうしてもネジ山分だけ高さが出てしまうのでJJCの物に比べたら一体感が無いですね(;´Д`)
途中で書いてますが、根元側と先側を見てみると52mmの受け側が丁度レンズ側の溝にマッチする感じに見えませんか?
実際に逆にしてみたら丁度いい感じだったんです。
どうせやるならトコトンやるぜ
丁度いい感じになってしまうのであれば仕方ないかぁ・・・って事でトコトンまでやってしまう事にしましょう。
金属加工が面倒臭いと書きましたが、ネジ山をカットしていきます。
どうしようか悩んだ結果、今回は使い古してプラモには使えなくなったニッパーを使ってネジ山部分をカットしていきます。
カットすると言っても切るというよりも手前に引いて裂いていく感じ。
なるべく根元を狙っていってますが、元々いいニッパーではないので少し残ってしまいます。
見た目だと結構切っているつもりではあるんですけどね・・・
結構きわきわで切っているつもりでもマクロで見るとそこそこ残ってますね。
右の方は試しに全て切り落としてから2回目のカットをしたものです。
それなりにギリギリ近くまでは切れることが分かったので2回目のカットを行います。
縁はどうせ隠れるので気にしなくてもいいかもしれませんが、切断面だけはレンズ本体に接触すると面倒なのでヤスリを掛けていきます。
因みに2回カットするのにかかった合計時間は10分くらいです。
面倒臭いので途中で諦めましたが、ダイヤモンドヤスリで表面の尖った部分を落としています。
クッション性のある両面テープを使用するつもりなので、若干の粗さがあっても大丈夫なはず。
レンズに当たってクリティカルに傷がつきそうなバリが無ければ大丈夫。
という事で、両面テープを貼りました。
ある程度の粘着性がある両面テープが手元にはこれしかなかったので使用していますが、少し厚みのある透明な両面テープを使う方が装着後の見た目はいいと思います。
という事で、貼り付けた状態はこんな感じになりました。
両面テープの白いクッションが見えてしまってるのでアレですが、丁度レンズの溝部分を埋める感じでくっついています。
そしてフィルターを装着。
冒頭の生地で作ったフードフィルターの時には全長が33mmでしたが、今回の最終形では25.5mmほどになっています。
まぁコンパクトになるのはいい事なので、これで使う事にしようかな。
また梅田とかに出掛けた時にでも粘着力のある薄手の両面テープを買ってきて付け直したいと思います。
もっと横着をしたい方にお勧めの方法
あくまでもフィルターを交換する事を考えてフィルターアダプターを作る加工をしていますが、もっと手抜きな方法もあります。
52mmのレンズプロテクターのねじ込み側に両面テープを上手い事貼り付けて、そのままレンズに装着すればステップアップリングの加工なんて面倒な手間も必要ありません。
何らかのフィルターを使いたいのであればプロテクターの上から重ねて付けてやれば問題ないでしょうしね。
まとめ
最終的にはプロテクトフィルターを直付けで良かったじゃんというシンプルながらも最適解じゃないかという部分に落ち着いてしまいましたが、純正では販売されていない便利アイテムが色々と出てきたのは有難い事だと思います。
なかなか酷評されたりしているレンズですが、全然まともに使えるレンズですからね。
これからまたちょっとずつ持ち出し頻度を上げていきたいなぁと思いました。