はじめに
10月11日〜13日の3連休で富山県から長野県の立山アルペンルートを旅してきました。
行く直前にはカメラをどうしようかって書いていたと思うんですが、最終的に持って行ったのはSONY α7CR。
本当ならこの旅行に持っていくのにも丁度いいやと思って購入したマイクロフォーサーズのシステムだったんですが、やっぱり人間って欲があるじゃないですか?
行く気になれば意外と直ぐに行ける倉敷なんかだったら購入して間もないカメラでいくってパターンもあったりしたわけですが、ぶっちゃけ今後再訪できるのかも分からない可能性のある場所だったらやっぱり高解像度のカメラでいきたいと思ったんですよね。
機材は少なく、そして広範囲に
今回、自分が持っていった機材は以下のレンズ3本になります。
- FE 24-50mm F2.8 G(74.8 x 92.3mm、440g)
- FE 16mm F1.8G(73.8 x 75mm、304g)
- TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD(74 x 117mm、575g)
正直、レンズの重さ・大きさとセンサーサイズは比例する形で大きくなる中、まだEマウントのこの辺りのレンズは比較的コンパクトな組み合わせなので、それなりに軽さはキープしてくれています。
それでもレンズとカメラを合わせると2kgくらいになるので、他にもリュックには折り畳み傘や寒い場合に羽織るジャケット、財布、モバイルバッテリーなど、あれやこれやと追加したらリュックはそれなりな重さになります。
自分の場合だとZマウントという選択肢もあるわけですが、鏡筒の太さが地味にリュックの内部を圧迫したりするので、この辺りは手持ちの機材と相談という事になるでしょうか・・・
個人的にオススメは便利ズームと広角ズーム2本
自分の場合は広角レンズは単焦点でいいやという気持ちがあったのと、ズームレンズのFE 16-25mmを持ったら単焦点のFE 16mm F1.8Gの出番が局地的になるかなと思って買う予定からは外していたんですが、今回の旅行で旅のお供に最適解かなと思った組み合わせはこの2本。
- FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS(80.5 x 118.5mm、780g)
- FE 16-25mm F2.8 G(74.8 x 91.4mm、409g)
FE 24-50mmだとやっぱりちょっと足りないと感じ部部分が多く、28-200mmだと広角側が少し足りないと思う部分があって、24-240mmが旅のお供には最適かなと感じました。
24-105mmでも問題ないといえば問題ないんですが、自分の場合はやっぱりところどころで望遠側があると便利だと感じる部分があって、28-200mmは持っていっておいて良かったと感じました。
とはいえ、この辺りは撮る物にもよるので24-105mmあたりで十分だと思う方も多いかもしれません。
あと、広角側は単焦点だともうどうにもならない部分があるのでα7CRだと撮ってトリミングで何とかなるかなと思っていた部分もあるにはあるんですが、やっぱりFE 16-25mm F2.8 Gくらいの広角ズームがあると使い勝手がいいと思います。
結構24mmでもいける場面は多いものの、特に山を登っていくともう少し広くと感じる場面も多くなってくるので、広角ズームはあった方がいいですね。
もし金銭面で余裕があるのであれば、FE 12-24mm F4 G(87 x 117.4mm、565g)あたりのレンズがあるとかなり余裕のある撮影が出来るんじゃないかなと。
コアレンズをFE 24-240mmにすればFE 12-24mmにしてもFE 16-25mmにしても自分が持っていった機材よりも軽量化とダウンサイジングも可能ですからね。
どのみち撮影時にはある程度絞って撮っていたので、F3.5-6.3でも全然関係ないかと思います。
まぁ旅行先でボケを活かしたポートレートを撮りたいとかだったら明るいレンズの方がいいのかもしれませんけど。
大阪から富山までの移動について
大阪から敦賀まで特急サンダーバードで移動、敦賀から富山までは北陸新幹線のつるぎで移動する事になります。
乗車する列車によって変わると思いますが大阪ー敦賀が1時間30分、敦賀ー富山が1時間6分の乗車時間でした。
人によるとは思いますが北陸新幹線の敦賀ー新大阪間が開通すれば富山まで約3時間という事なんですけど、交通の便としては自分の場合は大阪駅の方が利便性が高いし、ぶっちゃけサンダーバード経由でも新幹線が延伸しても時間は変わらないというね・・・(;´Д`)
東京の方は便利に金沢に来れるようになったと思いますが、西の方からは乗り換えが発生する時点で金沢は本当に遠くなったよなと思いますね。
因みに敦賀駅は開業当時は『乗り継ぎが分からない』というのが人が大量に移動して混雑しているから乗り換えに間に合わないという認識でいたんですが、駅自体はそれほど混雑しておらず、混雑しているのは新幹線ー在来線の乗り換え改札部分だけでした。
IC乗車券と紙の乗車券の併用で引っかかる人が多い感じなんですが、何故か紙の乗車券でも引っかかる人が多くてそこで時間がかかる感じでした。
改札がすんなり通れたら乗り換え時間はホームの移動を入れても5分もあれば可能ではあるんですが、混雑している事を考慮するのであれば乗り継ぎは1本ずらして指定をとっておく方がベターかもしれません。
圧倒的に外国人観光客が多く、予測不能な要素がかなり多いので、移動工程は本当に余裕をもってとっておきましょう。
予定通りに行かないことが多いのでフレキシブルな対応が必要
今回、JR東海の『立山黒部アルペンきっぷ』を利用して紅葉シーズンに合わせて行ったわけですが、かなり観光客が多かったです。
2日目の朝の立山黒部アルペンルートに向かう時の事になりますが、観光バスや自家用車などで来られる方も多く、富山から立山に移動して、朝9時頃に到着して立山ケーブルカーのチケットを買おうとしたら乗車可能時間が12:20まで埋まっている状態でした。
この時点で3時間ほどのタイムロスが発生します。
近辺をウロウロとする事は出来るんですが、アルペンルート側での時間がかなり削られる事になり、自分は結構駆け足になりました。
ケーブルカーーバスーロープウェイーバスー市街地へのバスという移動になるわけですが、満員で乗車できない可能性もあって、場合によっては臨時便を出してくれる場合もありますが、最悪は次の時間までそのまま待つ事になります。
時間が押してしまった場合はなるべく駆け足で回るか、見たいところを絞り込んでいく事になるかもしれませんので、ある程度の覚悟は必要かも・・・(;´Д`)
途中でソフトクリームとか食べたかった・・・(´・ω・`)
初日は富山観光をしました

富山駅についたら微妙に小雨が降っていて、とりあえずこの先どうするかを決めて、とりあえず駅の北側にある富岩運河環水公園へ向かいました。
杜甫10分くらいで富岩運河環水公園に到着します。

地味に小雨が降ったりやんだりしてたんですが、トレッキングシューズだと全然滑らなくてやっぱりスゲーなと。
生憎の雲しかない空ですが、なかなかにインパクトのある建物です。

上の円形階段の1階奥で撮ってるんですが、50mmだと全然遠いので28-200mmを付けて撮っています。
お手洗いがある場所がこんな感じで陰影がいい感じになっていたので撮ってみました。

モノクロの方がかなりいい感じになってるんですが、写真枚数も多いのでこんな感じって事で。
フリーで中に入れるので、階段をのぼって橋のスロープを上がるもよし、エレベーターで3階の展望エリアに行くのも良し。

たった3階の展望エリアと思われるかもしれませんが、周囲に高い建物が殆どないので、思った以上にいい景色が広がっています。
これで快晴だったらマジで最高だったんですけどね・・・

晴れていたら左手の方に立山連峰が見えるようです。
展望台から橋の上を見るとこんな感じ。

24mmでもまぁ十分。
遊覧船もあるので、天気が良ければ水上から街を見るのもいいかもしれません。

南側には噴水がありました。

南側から正面を見ると富山駅が見えます。

晴れていたら背後に山がそびえる市街地を走る電車が撮れるんですが、何とか調整してもこれが精一杯でした。
ちょっと大きな遊覧船もあるようです。

この後、駅に戻ってトンテキを食べました。
大阪で食べるものとは違ってソースが甘めでキャベツと混ぜて、キャベツとトンテキを一緒に食べるとめちゃウマ。
大阪辺りで食べられるようになったらコンスタントに通いたい味でしたね。
お昼を食べた後は富山城址公園の方へ移動。

色んな所にマンホールがあるんですが、富山が舞台になったらしいゆるゆりというアニメのマンホールが設置されていました。
富山城址公園も歩いて10分くらいの距離なので、路面電車を使わずに歩いて向かいました。

富山城としては堀や石垣だけが残っていて、この建物は戦後に再建されたもので、現在は「富山市郷土博物館」として運用されています。

こちらも天守から外を眺めてみると、結構遠くまで見る事が出来ました。
富山の方に来て思ったのが、「やっぱり水が綺麗」という点。

循環してるからか分かりませんが、池の水もめっちゃ綺麗でした。
富山城址公園から歩いて10分かからないくらいの場所に富山市ガラス美術館があります。

本来はガラスでキラキラと光る外観なんでしょうけど、曇天で鈍い感じになってました。
ただね・・・似て非なるものではあるんですが、見慣れすぎてしまってヨドバシ梅田の建物みたいという感覚が(;´Д`)
ギャラリーで会館10周年記念の展示を行っていたのでそれも見てきました。

ガラスなのに紙のような質感のある展示とか凄かったです。
建物の設計は隈研吾氏が行われたという事で、内部にはふんだんに木材が使用されています。
インパクトは大!

直接雨に濡れるという事は無いので大丈夫だとは思いますが・・・
ガラス美術館から5分くらいの場所に「池田谷安兵衛商店」という老舗の薬屋さんがあります。

昔ながらの薬の作り方の実演をしてくれたり、切り出した薬を丸める体験なんかが出来ます。
使用するのは本当の薬ではないのでご安心を。
2階にはカフェがあって薬膳的なドリンクなんかが飲めるようなんですが、行った時にはCLOSEになってたので入れませんでした。
そこから商店街をウロウロしたり、自家製コーラを飲んだりしてました。

そこから駅方面へ戻るために色々と撮影しながら移動。
城址公園の行ってなかった方にいってみたりしました。

元々曇天なのもあるけど、夕方の5時ごろになったらもうかなり薄暗い感じでした。
この橋の下に鴨の親子がいてスーッと写真の左方向に泳いでいきました。
自分たちの進行方向でもあったので、そっちに進んで少し離れたところから見ていると2羽の子供が陸に上がって地面の草を食べてました。

折角なので28-200mmに変えてAPS-Cクロップを使って撮影。
なんか眺めてるだけでほっこりしました。
晩御飯は折角なのでお寿司を食べに行ったんですが、駅の飲食店はどこもマジでカオス。
旅先で食べて帰りたい人と観光客が集まってくるのでかなりの待ちは覚悟した方がいいかもしれません。
1時間半待ちで入れて寿司自体は美味しかったんだけど、結構な種類が売り切れになってたりしたので、場合によってはガイドブックに載っているような駅構内のお店なんかよりも5~10分くらい離れたお店を探して食べに行く方がいいかもしれません。
とりあえず富山の駅周辺だけをウロウロと観光しましたが、なんか大阪のような殺伐とした感じが無くて、なかなか落ち着いた感じでいい街でした。
なかなか来るのは大変ですが、またそのうち行ってみたい街ですね。