実際に使ってみると望遠レンズとしては十分な性能だなって思うんですが、比較対象がどうしてもニコン純正のSラインが相手になってしまうので分が悪いんですよね・・・
スペック的な比較
TAMRON 70-300mm | NIKKOR Z 100-400mm | NIKKOR Z 70-200,, | |
F値 | 4.5-6.3 | 4.5-5.6 | 2.8 |
最短撮影距離 | 70mm :80cm 300mm:150cm | 100mm:75cm 200mm:80cm 300mm:87cm 400mm:98cm | 70mm:50cm 200mm:100cm |
フィルター径 | 67mm | 77mm | 77mm |
最大径 | 77mm | 98mm | 89mm |
重さ | 580g | 1355g(三脚座なし) | 1360g(三脚座なし) |
価格 | ¥70,020 | ¥314,820 | ¥287,100(¥301,950) ※10/5から値上げ |
最短撮影距離に関してはタムロンの70-300mmって凄く普通な距離だと思うんです。
が、比較対象となってくる純正の100-400mmと70-200mmがオーパーツかって感じで寄れてしまうのでかなり分が悪い。
100-400mmなんて全域で1m以内なので重さとデカさが問題なければバカみたいに寄れるので、望遠レンズの常識的な部分を覆してくれるんですよね。
更に70-200mmは花とかそういったのを撮るのにはめっちゃいいよなあって思えるスペックなので欲しいとは思います。
この2本と比べるとどうしてもタムロンの70-300mmは凡庸なものに見えてしまいます。
しかしながら、量販店から10%引いたカメラ専門店なんかの販売価格は純正2本が30万オーバー(70-200mmは10/5から値上げで30万超えます)なのに対してタムロン70-300mmは1/4以下。重さは半分以下の43%となっています。
そして価格的にも圧倒的な差があるのが現実。
まだ価格は分かりませんが、ロードマップに載っている70-180mm f2.8は同じタムロンのOEMだと思うので、価格的には70-180mmと70-300mmを買っても30万以下で済むでしょうね。
(とはいえ、ソニー用が実売12万くらいなのでニコン純正だと定価で19万くらいしそうだけど(´・ω・`))
軽さの優位性は超えられない壁
TAMRON 70-300mm f4.5-6.3 Di III RXDの試し撮り
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目的地まで車で移動するなら全然問題ないでしょうけど、歩いて移動が多くなればなるほど機材は軽くしたい所なので、この差はかなり大きかったりします。
Z 100-400mmFマウントよりコンパクトになってるんでしょうけど、やっぱり嵩張るし(ほぼ同寸の70-200mmも然り)、それに対してコンパクトな70-300mmは携帯性に優れています。
そして、ここでは何度も書いてますが、NIKKOR Z 24-200mmと変わらない重さで持ち歩けてフルサイズで300mm、DXクロップして450mmまで撮影できるのは自分的には凄いアドバンテージになるんですよね。
24-200と70-300を持って行っても100-400よりまだ軽いし。
開放から少し絞って撮るとか、シャープネスとか上げてやれば十分過ぎる写りになりますしね。
普段使いの望遠レンズとしては重さやサイズが見事にフィットしてるので、70-300mmを買うかどうかはそこをどう判断するかといった所でしょうか。
ガチで撮影するのであれば100-400mmを持ち出すでしょうけど、小旅行とかついでに持って行くなら十分ですし。
「使うかどうか分からないけど、とりあえず入れとくか」って思えるかどうかは本当に大きなポイントですからね。
まとめ
どうしても純正が良すぎるので微妙な感じに見られたりしてますけど、FマウントレンズをFTZで運用するよりもコンパクトだし本当に軽いので、今までは植物園に行っても200mm以上はDXクロップだったものが300mmまで使えるようになる事、24-200mmと比較しても1/3段明るいテレ端と考えれば存在価値は結構高いんですよ。
純正で足りない部分を埋めてくれて、いちいち100-400mmという重いレンズを持ち出さなくても済むようにしてくれたので、自分にとっては本当に有難いレンズでした。
仮にニコンブランドで出すとすると28-75mmのように画質が上がっても価格も上がってしまって、70-300mmというリーズナブルな価格帯向けの製品ではなくなってしまうのもあったのでタムロンブランドで出たんでしょうけど、今のレンズの金額から考えてもリーズナブルな価格になっているので手を出しやすいのも嬉しいポイントです。
プリントするならトリミングじゃなくてちゃんと大きく撮っておきたいですしね。
どうしても画質が最優先なのであれば現状の100-400mmや70-200mmを持ち出す方がいいでしょうけど、体力を温存しながら気軽に使えるレンズなので、「やっぱり重いよなぁ・・・」って思いながら使われている方は一度タムロンの70-300mmを試してみられるのもいいかもしれませんよ。