現在は梅雨真っただ中ですが、皆さんはカメラを持ち歩いているでしょうか?
今時のカメラなら、簡易防塵防滴が付いているものが多いので、気にせず持ち出してるという方もいらっしゃるでしょうが、やっぱりカメラを濡らすのが怖いとか、水が入ってしまったらどうしようという不安が付いて回ったりするかもしれません。
そんな不安の付きまとう梅雨と、色々と解禁されてリゾートにも行けるようになって、海や川でも気にする事なく使える防水カメラを紹介したいと思います。
防水カメラって?
通常のカメラやレンズの簡易シーリングなどと違って、完全な防水で、単体で海や川に浸けても使用できるカメラです。
このタイプのカメラは基本的にアウトドア向や工事現場などのハードな場所でも使われることを想定しており、耐衝撃や耐荷重、耐寒性に優れたカメラになっています。
そして、いわゆるコンパクトデジカメである為、撮像センサーが小型なものが多く、今時のスマホと比べるとスマホの方が写りは綺麗な場合が多くなっているとは思います。
写りを考えたらスマホで十分だと思われるとは思いますが、スマホよりも防水カメラをおススメする理由を書いていきます。
防水カメラである必要性
上で書いたように「スマホの方が写真が綺麗なら、雨が降ってもスマホが防水だしスマホで十分」という方もいるかもしれません。
しかしタッチパネル主体のスマホだと、雨なんかで画面が水に濡れていると誤反応をしてしまい、正常にタッチが反応しないなんてこともあります。
海や川にスマホを浸けて使う事なんてないとしても、雨の時に写真を撮ろうとすると、どうしても濡れて滑りやすくなるので、落としやすくなります。
そう、落としてしまうと液晶が大惨事になるのは言うまでもないと思います。
しかし、ここで紹介する防水カメラだと、基本的に操作はボタンなので、写真を撮るのに誤動作を誘発する可能性は低く、仮に手が滑って落としたとしても、1.5m~2mくらいの高さから落としても故障しない耐衝撃性や、100kgくらいまでの耐荷重性能もあるので、もし踏んづけてしまっても大丈夫です。
また、-10℃の低温でも動作が保証されているので、雪山なんかでも安心して使えます。
早い話が、「海の底や谷底や川に流されてしまった」なんてイレギュラーな事が無い限りは、かなり乱暴というか、雑に扱っても大丈夫な安心感があります。
普通のコンデジのようにレンズが繰り出してくるようなタイプでもないので、ざぶざぶと水に浸けても、雨に打たれながら写真を撮ってても全然問題ないわけです。
こんな感じで流れのある川の中の様子を撮ったり
海に半分だけ浸けて水面と水中を一緒に写したりもできます。
オススメの防水カメラ
RICOH WG-80
リコーが出している防水カメラのWG-80です。
水深14mで2時間の水中撮影が可能な本格防水機能にー10℃でも動作する耐寒性能、1.6mの耐衝撃性能に100kgfの耐荷重構造となっています。
センサーは2.3型の1600万画素で、35mm換算で約28mm~140mmの撮影が可能。
もちろんマクロ機能も搭載されています。
特徴的なのは5段階の明るさ調整が出来るリングライトがレンズの周囲に装備されているので、マクロ撮影時などに役立ちます。
価格は大体¥41,000くらいです。
OM SYSTEM(OLYMPUS) TG-6
もう一つは自分も使っているオリンパスのTG-6です。
結構記事に書いてるので、サイト右側のタグクラウドからTG-6をクリックしていただければ撮った写真を見て頂けますが、かなりいいです。
水深15mの水中撮影が可能な防水機能にー10℃でも動作する耐寒性能、2.1mの耐衝撃性能に100kgfの耐荷重構造となっています。
また、ダブルガラス構造になっていて耐結露の対策もされています。
センサーは2.3型の1200万画素で、35mm換算で約25mm~100mmの撮影が可能。
こちらももちろんマクロ機能も搭載されています。
WG-80のようなリングライトが標準装備という事はありませんが、レンズの周囲にあるリングを取り外して別売のアクセサリー(レンズバリアやフィルターの装着、フィッシュアイコンバーター、テレコンバーター、リングライト、フラッシュディフューザーがあります)を装着することで、様々な撮影が行えるようになります。
価格は大体¥51,000くらいです。
ザックリとスペック比較
TG-6 | WG-80 | |
センサー | 1/2.33 | 1/2.3 |
画素数 | 1,200万画素 | 1,600万画素 |
焦点距離 | 4.5~18.0mm (25mm~100mm) | 5~25mm (約28~140mm) |
解放F値 | ワイド2.0~テレ4.9 | ワイド3.5~テレ5.5 |
工学ズーム | 4倍 | 5倍 |
デジタルズーム | デジタルテレコンとして使用可能 2倍(P/A/動画モード時) 2 / 4倍(顕微鏡コントロールモード時) | 約7.2倍 |
撮影範囲 | 0.1m~無限(スーパーマクロ、顕微鏡モード 0.01m~0.3m) | 0.5m~無限 マクロ 0.1~0.6m 1cmマクロ0.01m~0.3m |
手ぶれ補正 | センサーシフト式手ぶれ補正 18mm時2.5段 | 電子手ぶれ補正 |
モニター | 3型104万画素 | 2.7型ワイド23万画素 |
測距点 | 25点、シングルターゲット1点 | 9点 |
フォーカスモード | AF,MF,追尾AF,スーパーマクロAF/MF | AF、追尾、 |
顔優先AF | あり | あり ペット検出1匹もあり |
MFアシスト | ピーキングあり | |
ISO感度 | 100~12800 | 125~6400 |
露出補正 | ±2EV(1/3ステップ) | ±2EV(1/3ステップ) |
シャッター速度 | 1/2~1/2000秒(夜景、Aモード時:最長4秒まで) | 1/4~1/4000秒(メカ&電子シャッター併用) 夜景モード時:最長4秒まで |
動画記録方式 | MOV(MPEG-4AVC / H.264) | MOV(MPEG-4AVC / H.264) |
動画フレームレート | 4K 30p、25p FHD 60p、50p、30p、25p HD 30p、25p | FHD 30p HD 60p、30p |
動画撮影時間 | 約29分 | 25分 |
Wi-Fi | 搭載 | なし |
防水 | 15m JIS / IEC保護等級8級(IPX8) | JIS防水保護等級8級(IPX8) |
防塵 | JIS / IEC保護等級6級(IP6X) | JIS防塵保護等級6級(IP6X) |
耐低温 | -10℃ | -10℃ |
耐荷重 | 100kgf | 100kgf |
耐衝撃 | 2.1m | 1.6m |
内臓センサー | GPS、方位センサー、圧力センサー、温度センサー、加速度センサー | |
端子 | USB micro B、HDMIマイクロコネクター(タイプD) | USB micro B、HDMIマイクロコネクター(タイプD) |
撮影可能枚数 | 約340枚 | 約300枚 |
本体サイズ | 113mm (W) x 66mm (H) x 32.4mm (D) | 122.5mm (W) x 61.5mm (H) x 29.5mm (D) |
重さ | 約253g(バッテリー&SDカード含む) | 約194g(バッテリー&SDカード含む) |
使用可能温度 | -10~+40℃(動作時)、-20~+60℃(保存時) | |
使用可能湿度 | 30~90%(動作時)、10~90%(保存時) |
他にもコダックの黄色いやつなんかもあるんですが、どうなのかなぁという部分もあるので今回は紹介していません。
実用レベルで恐らくAF撮影のみのWG-80は初心者でも扱いやすい入門用のカメラとしていいんじゃないかなと思ってチョイスしてみました。
表に載っていませんが、68MBという完全に非常用レベルですが本体内蔵メモリがあるので、最悪SDカードを忘れたとしても何枚かは撮影できますしね。
ただ、Wi-Fiを搭載していないので、1万ちょっとの差額であればTG-6を買っておく方が長い間使えるかもしれません。
撮影して休憩中とか移動中にスマホに転送という感じで使用できますしね。
まとめ
正直なところ、写りという面で考えるとここ数年のスマホを使っているならそれでいいやって気がするのは否めません。
ですが、大雨や台風などのどんなに悪いコンディションや、海水浴・シュノーケリングなどのアクティビティなど、あらゆる場面で安心して写真を撮れるという部分を考えると他に替えは効かないなと感じています。
なので、画素数なんかのスペックに拘らず、「いろんなところで使えるカメラ」として防水カメラを考えてみてはいかがでしょうか?
本当に今の時期~夏場はどこに持っていっても使えますしね。
因みに、GRIIIとTG-6はバッテリーの互換性があるので、GRIIIをお持ちの方であれば、それを予備バッテリーとしての運用も可能ですよ。