最近、色々とイヤホンを探していたりするわけですが、昔と違って所謂「中華イヤホン」のクオリティがかなり上がっているようで、スペック的にも良さそうなものを見ると中国メーカーって事が多くなってたりします。
そんなわけで、高評価で人気が高くて手頃な気になっていたイヤホンは大体入荷待ちになってたりするので、格安でめっちゃ売れてる中華イヤホン、KZのZSTXを買ってみました。
音に関しては慣らしが終わらない事には何とも言えないのと、後述する事柄もあるので今回の記事では割愛します。
という事で、とりあえずのファーストインプレッションです。
ZSTXのスペック
ドライバー | 1BA+1DDハイブリッド |
重さ | 22g±3g |
再生周波数 | 20-40,000Hz |
インピーダンス | 12Ω |
感度 | 107dB/mW |
コネクター | 2ピン 0.75mm |
付属ケーブル | 3.5mmプラグ |
ZSTXはBA(バランスドアーマチュア)ドライバー1基とダイナミックドライバー1基を搭載したハイブリッドイヤホンとなっています。
KZは自社でバランスドアーマチュア(BA)ドライバーを作っているそうなので、BAドライバーを複数搭載したような機種でもかなり安価(7BA+1DDでも¥7,000以下)で販売しています。
再生周波数が40kHzまでとなっているので、何気にハイレゾ対応しています。
パッケージはちょっと洒落てる
紙のスリーブで覆われているんですが、御覧のようにシンプルなデザインになっています。
黒ベースとか派手なパッケージのイメージがあるので、シンプルなデザインはちょっと新鮮でした。
スリーブを外すとイヤホン本体が見える状態で塩ビカバーがされた内箱が出てきます。
上は本体のみで、下側にケーブルなどの付属品が入っています。
本体の外観
本体ハウジングは樹脂製で、表面にZSTXの文字が入っています。
本体はかなりコンパクトです。
上側にはこんな感じでメッセージ?が入っています。
プラスチックかどうかわかりませんが、安っぽい感じはあまりないです。
ただ、クリアーなので、劣化してくるとパキパキ割れそうな気がしなくもないんですよね。
1万円オーバーのクラスになってくるとノズル部分が金属製になってきてたりするんですが、ノズル部分まで全て樹脂製です。
まぁ¥2,000ちょっとである事を考えると全て樹脂製なのは当たり前でしょうけどね。
ノズル先端はメッシュガードがついています。
ノズル部分にBAドライバーが見えています。
付属のケーブルはちょっと硬め
付属しているケーブルは銀メッキされたケーブルという事なのでそこまで音が悪いわけではないと思います。
しっかりした皮膜で覆われているので耐久性は悪くなさそうなんですが、耳のループ部分はしっかりしていてちょっと取り回しは良くないかなぁ・・・
上であいまいな感じで書いたのは自分には合わなかったから(物理的な意味で)
もし購入して装着して使ってみた時に、問題が無いようであればそのまま使ってもいいんじゃないかなって感じの音は鳴ってました。
iPhoneなんかの付属ヘッドホンを使ってるような方なら確実に上のランクの音を楽しめます。
因みに、見た感じで分かるようにケーブルのLRが色分けされているわけでもないので判別がちょっと難しいかもしれません。
LRの表記は上の写真のようにケーブルコネクタの曲がったあたりにモールドされているんですが、シッカリとしたモールドじゃないのでちょっと分かりにくいかもしれません。
バリエーションでマイク付きのものもあるんですが、必要なければマイク無しを買った方が安くていいです。
イヤーピースは交換が前提
イヤーピースはMサイズが本体にセットされていて、SとLが交換用として別の袋に入っています。
ただ、このイヤーピースがかなりのペラッペラで、耳の中でしっかりホールドする感じにはなりません。
なので、このままだと遮音性も低いと思うので、何らかのイヤーピースに交換した方がいいと思います。
少なくともソニーのWI-C310やゼンハイザーのCX 80Sのイヤーピースよりも装着感は良くないです。
ポロっと抜けるわけじゃないけど、ホールド感が無いのでしっくりこないです。
セットしてみるとこんな感じ
ケーブルがなんか水筒のストローみたいな感じですが、実際にセットしてみるとそんなに違和感はないと思います。
音的にも¥2,000ちょっとと言わなければ、購入した手でも1万円くらいのイヤホンと同じくらいの音は出てました。
バーンインが終わったら音の傾向は変わるのかもしれませんが、聴いた感じはかなり素直な感じの音で鳴ってましたよ。
標準状態だと人を選ぶかもしれない
格安イヤホンの割に音がいいという事でかなりオススメされてたりして売れてるようですが、正直に言うと素のままだと結構人を選ぶような気がします。
コンパクトなのイヤホンなので性別や年齢を問わずに装着できると思いますが、耳の形状によっては付属のケーブルをそのまま使おうとすると耳がめっちゃ痛くなったりします。
コネクター部分を前方斜め上に逃がす形になる装着をするわけですが、耳の前側の突起というか盛り上がり具合によってはコネクターカバーのボックスの角がその部分に喰い込んでくる形になります。
外側の痛みを避けようとして痛くない角度にイヤホンを調整すると、耳の内側をノズル部分が直撃してくるので、結局はどうする事も出来なかったり(;´Д`)
どちらもいたくない角度にするとループを使用することが絶望的な位置になってしまう為、このケーブルだとダメだなって結論になりました。
ループ部分を外してやれば問題ないんですが、耳に掛けずに外に放り出す形になるので見た目はかなり悪いです。
リケーブルして直ぐに角度のあるタイプじゃなくて円柱型のにすればどうなんだろう・・・
圧が掛かって痛みが出るのかどうかは分からないので、リケーブルして試してみるしかないかもしれません。
もうちょっと大きくて若干皮膚との間にスペースがあるようなタイプだったら問題ないんでしょうが、コンパクトなやつだとこういった予想外なパターンもあるんだなという事を学びました。
まとめ
¥2,500以下で買えるリケーブル可能なイヤホンとして考えるとお値段以上な性能で、確かにお買い得な機種だなと思いました。
そういう意味ではある種アウトレットで購入するような感じで、「合えば」コスパは抜群なイヤホンだと思います。
本体を押さえながら聴いてみたらそこそこいい音は鳴ってるんだけど、耳が痛くなるというクリティカルな状態なので、現状のままだと自分は使えないかなぁ・・・(;´Д`)
まぁイヤーピースとケーブルを変えたところで¥5,000辺りで済んだりはするので、音質を考えたらそれでも割安だとは思うんですけどね。
とりあえずイヤーピースをSPINFITに変えて角度をフレキシブルにさせて、ついでにケーブルも変えてどうなるかを試してみようと思います。
ケーブルとイヤーピースを交換しました。
格安中華イヤホンKZのZSTXをリケーブル&イヤーピースの交換をしてみた
続きを見る