はじめに
以前もちょっと書いたんですが、割と真面目にSONYのプロフェッショナルカムコーダー FX2が気になっていますというか、買おうかなぁなんて思っていたりします。
ぶっちゃけ動画を撮影するのであればOSMO POCKET3もあるので、そっちの方が軽くてジンバルも付いているので全然楽ではあるんですが、やっぱり動画用というかほぼ動画専用。
写真も撮れるけど、コレジャナイ感が半端ないんですよ。
ぶっちゃけね、動画を撮るなら動画用、写真を撮るなら写真用という棲み分けが出来ていた昔と違い、ほぼどんなカメラでも動画・静止画が撮れるようになった今では何か1つあれば動画も静止画も撮れるには撮れますが、それが自分の求めるものに対して適しているのかというと正直微妙なところもあるわけです。
色々と中途半端だとか散々言われていたりもするようですが、動画をメインに置きつつ静止画のいいところも結構取り込んでいるFX2ってのはかなりいい選択肢なんじゃないかなと思うわけですよ。
という事で、なんでFX2がいいなと思ったのかとか、欲しくなってしまった理由とかを書いてみようかと思います。
SONY FX2ってどんな機種?
まず、なぜFX2が気になって買おうかなと思っているかなんですが、理由を書く前にFX2がどういったカメラなのかを見ていこうと思います。
というのも、先にFX2がどういった機種なのかというのを知った方が理由がわかりやすいと思うんです。
で、FXシリーズはソニーのデジカメであるαシリーズではなく、「プロフェッショナルカムコーダー」のラインとなっています。

昔のHi-8なんかのテープ式のハンディカムが「ホームビデオ」だった時代と違って、デジカメで写真だけではなく動画も撮影できるようになった事で、動画向けカメラと写真向けデジタルカメラとの境界がかなり曖昧になリマした。
なので、αシリーズでも全然動画の撮影自体はできるんですが、プロフェッショナルカムコーダーは主に動画撮影を生業にしている人たちが使用するのに特化というか適しているカメラとなっていて、冷却ファンを搭載して長時間の動画撮影にも対応できるようになっているとか、フルサイズでも画素数を落として高感度耐性を上げているなどの特徴があります。
特にαシリーズは結構ボディサイズがコンパクトなのもあって、屋外での長回し撮影なんかだと結構止まるってのは聞く事があるんですよ。
実際に動画撮影でなくても結構ボディが熱くなったりはするので、冷却ファンがあればなぁって思うことはよくありました。
そんなFXシリーズの中でもFX2が一番いいかなぁと思ったのは写真撮影がメインの人間にも適しているなと感じたからです。
FX2が一番デジカメ寄りな機種
SONY FX2で検索すると結構な割合で「中途半端」だとか「微妙すぎる」とかってワードが出てきます。
「FX3と比較して」とか様々な酷評みたいなのが出てくるんですが、それはあくまで「動画クリエイターという世界から見た話」であって、動画初心者とか写真メインで撮ってきた人にとってはほぼ気にする必要もない話だなと思いました。
なんなら、「知らんがな」って感じだし。
「自分の用途に合わない」ってのはわかるんですが、自分に合わないから「使えない」ってこき下ろす必要はないと思うんですけどね・・・・
そんな界隈では酷評気味のFX2ですが、動画メインのプロフェッショナルカムコーダーの中では一番写真撮影がメインのユーザーに適した機種だと思います。
チルト式のEVFを搭載していることで背面モニターが見にくい時に対応できますし、写真撮影の時に絶対的に役立ちます。

他社も含めて基本的に動画機にはEVFが無いので、老眼が入ってきた世代には絶望的に不便ですし、外付けEVFもなかったりするのでモニターで頑張るしかないんですが、マジで炎天下なんかだと絶望的にモニターが見えないし、輝度を上げたら色味がおかしくなったりバッテリー消費が速くなったりするのでね・・・
LUMIX S9の時に使っていたモニター用のビューファインダーとかもありますが、絶対的に邪魔なんですよ。
仕方なく使ってもいましたけど、やっぱり邪魔だなぁと思って持って行かない時に限って撮りたいものがあって撮りにくいなんて事があったので、結局荷物が増えるという・・・
正直ね、たまに動画を撮ってみようかなと思ったとしても、一般人としては確認用の外部モニターとかジンバルとかも持ち歩きたくもないくらいに邪魔に感じるし、そんな気持ちで出掛けてみても結局写真しか撮らないなんて事も多々あるので、FX2のように1台で完結できるのってめっちゃ魅力的なんですよね。
SONY FX2のスペックで分かる写真ユーザー向きの理由
上で書いたように、FX2は中途半端だとか言われますが、中途半端以外にもα7 IVやα7C IIを動画向けにしただけなのに高いとか色々書かれています。
ということで、FX2をこれらの機種と比較してみました。
| FX2 | α7C II | α7 IV | |
| 有効画素数 | 静止画時:最大約3300万画素 動画時:最大約2760万画素 | 静止画時:最大約3300万画素 動画時:最大約2760万画素 | 静止画時:最大約3300万画素 |
| 記録メディア | スロット1:CFexpress Type A &SDカード(UHS-I/UHS-II対応) スロット2:SDカード(UHS-I/UHS-II対応) | SDカード(UHS-I/UHS-II対応) | スロット1:CFexpress Type A &SDカード(UHS-I/UHS-II対応) スロット2:SDカード(UHS-I/UHS-II対応) |
| 測距点数 | 静止画時:最大759点(位相差) 動画時:最大627点(位相差) | 静止画時:最大759点(位相差) 動画時:最大627点(位相差) | 静止画時:最大759点(位相差) |
| 認識対象 | オート、人、動物、鳥、昆虫、車 列車、飛行機 | オート、人、動物、鳥、昆虫、車 列車、飛行機 | 人物、動物、鳥 |
| EVF | 0.5型 Quad-VGA OLED 368万画素 | 0.39型XGA OLED 236万画素 | 0.5型 Quad-VGA OLED 368万画素 |
| EVF倍率 | 約0.70倍 | 約0.7倍 | 約0.78倍 |
| 液晶モニター | 3.0型TFT 103.6万画素バリアングル | 3.0型TFT 103.6万画素バリアングル | 3.0型TFT 103.6万画素バリアングル |
| シャッター方式 | メカシャッター/電子シャッター | メカシャッター/電子シャッター | メカシャッター/電子シャッター |
| シャッター速度 | 静止画時 メカシャッター:1/4000-30秒、バルブ 電子シャッター:1/8000-30秒 動画撮影時 1/8000-1秒 | 静止画時 メカシャッター:1/4000-30秒、バルブ 電子シャッター:1/8000-30秒 動画撮影時 1/8000-1秒 | 静止画時 メカシャッター:1/8000-30秒、バルブ 動画撮影時 1/8000-1/4秒 |
| 連写速度 | Hi+:最高約10コマ/秒 | Hi+:最高約10コマ/秒 | Hi+:最高約10コマ/秒 |
| 動画 | 4K:60p/30p/24p FHD:120p/60p/30p/24p ※4K60p時にはAPS-Cにクロップ | 4K:60p/30p/24p FHD:120p/60p/30p/24p | 4K:60p/30p/24p FHD:120p/60p/30p/24p |
| 手ぶれ補正 | 中央5.5段 | 7段 | 5.5段 |
| 手ぶれ補正モード | 静止画:入/切 動画:ダイナミックアクティブ/アクティブ/スタンダード/切 | 静止画:入/切 動画:ダイナミックアクティブ/アクティブ/スタンダード/切 | 静止画:入/切 動画:アクティブ/スタンダード/切 |
| 重さ | 約594g(使用時:約679g) | 約429g(使用時:約514g) | 約573g(使用時:約658g) |
| サイズ(WxHxD)mm | 129.7x77.8x103.7 | 約124x71.1x63.4 | 131.3x96.4x79.8 |
| 実売価格 | ¥375,210 | ¥276,210 | ¥325,710 |
スペックを比較すると言われているようにα7IVやα7C IIを動画機にしたと考えると納得できるものになっています。
とはいえ、写真メインで来た感覚からすると「それが?」って感じなんですよね・・・
液晶モニターも100万画素程度なので確かに細かい確認はできないのかもしれませんが、ちゃんとピントが合ってるかなんてEVFで確認するので液晶の解像度なんてそこまで気にしないんですよね・・・・
手ぶれ補正は時期によるけど基準が少し変わってるはずなので、α7C IIとは大差ないはず・・・
確かにスペックだけでみたらα7C IIよりも10万も高いのは高すぎじゃね?ってなるんですが、長時間動画撮影に対応した本体の冷却構造やチルト式EVF、CFexpressに対応している事などに加え、α7C II/Rと比較してそこまで大きくないボディサイズな事を考えたら10万の差ってそこまで高くないんじゃない?って思うんですよね・・・・
他のフルサイズのFXシリーズが1000万画素台なのに対してFX2は3300万画素、デュアルベースISOも800/4000となっており、FX3の800/12800よりも低くなっているので夜間や暗い室内などの高感度撮影に関しては他機種よりも数値上では弱くなっているので動画メインだとちょっとなぁと思うのかもしれません。
ただ、動画初心者が使いそうな通常の明るさの室内とかだとISO感度が12800だと明るすぎるので、逆にFX2で十分という場面も多いんじゃないかなと思います。
自分のようにα1 IIにα7CRという高画素機しか持っていないユーザーからすると、通常の画素数の機種があると便利だよなぁと思う場面も多いんですよ。
ただ、α7CRがあるのにα7C IIを買うのもあまり意味がない(多分α7CRばかり使う)ので、写真撮影にも使いやすい画素数のセンサーを搭載しつつ、なるべくコンパクトなボディ、夏場の暑い中にα7CRやα1 IIを使っていて冷却機構があればなぁと思っていたものが搭載されているという部分で考えた場合、結構自分的には都合がいい機種だなと思いました。
スペック的なものだけでみたら確かに使い回し感はありますし、ゴリゴリの動画ユーザーには物足りないのかもしれませんが、FX2の立ち位置やターゲット層を動画をしっかり始めたい初心者向け、写真も動画もやりたいαシリーズなどの既存ユーザーが向いているんじゃないかなという気がします。
ある意味ではニッチな製品かもしれないけど・・・
上の項目でターゲット層が動画初心者向けとか既存のαシリーズユーザー向けと書きました。
フルサイズ4K撮影時には7Kオーバーサンプリングが行われるとかってのはあるけど、4K60pだとSuper 35mmモードにクロップされるし、ローリングシャッター現象が出やすいなんて部分を考えるとゴリゴリの動画クリエイターには確かに向いていないのかもしれません。
しかし、αで撮る動画と同等である事を踏まえると、「動画も写真もやりたい新規層」や「今までαを使っていたけど長回し動画なんかを撮りたい」、「動画をちゃんと始めてみたい」という既存のαユーザーに適した向けた機種なんじゃないかという気がします。
別に4K60pでなくてもいいし。
なんなら先日神戸どうぶつ王国でα1IIを使って8K30pで撮ってみたら重すぎだったし(;´д`)
スローとかを使わないんだったら4K30pでも十分じゃね?って気もしますしね。
めっちゃニッチな製品という感じがするかもしれませんが、写真用カメラとしてもしっかり使えるし、動画撮影にハマったら動画機としてもしっかり使える機種です。
逆に動画撮影にハマらなかったとしてもそのまま使い続けられるという点で考えると、どちらのユーザーも取り込める機種なんじゃないかなと思いますし、逆にターゲット層は幅広いのかもしれません。
なぜFX2が欲しいと思ったのか
ということで、上のことを踏まえてなぜ欲しいと思ったのかを書いていきます。
いつもだったら「デザインがいいから」とかがあるんですが、FX2に関しては意外と魅力を感じるところがあったからという感じになります。
上でFX2がどんな機種かというのを書いて行ったわけですが、自分の中で非常にマッチした部分は以下の通り。
- チルト式EVFによる写真撮影のしやすさ
- α7 CRと比べて少し大きい程度の本体サイズ
- 夏場でも安心な冷却システム
- 基本的にはα7 CRと変わらない写真撮影時の操作性
- α7 CRと同じ被写体認識やAF
- CFexpress Type Aが使える
- 標準的な画素数
- シャッターボタンのところにズームレバーがある
まず、チルト式EVFは意外とローアングルとかしゃがんだ時には特に便利ですし、立っていても言わずもがな。
モニターでのピント合わせで苦労している身からすると有ると無いとでは大違いなんですよね。
また、すでにデジカメを持っている人ならわかると思うんですが、夏場の暑い時期だと短時間の動画撮影や連写で結構カメラ本体が熱くなります。
特に小型なボディのα7CRだと電源ONのまま持ち歩いているだけでもそこそこの暖かさになって来るので、ガチの直射日光が当たるような環境だったりするとHot Cardみたいな状態で撮影不可になる可能性もあります。
その点、FX2だとα7CRと比べるとそこまで大きいわけじゃないのに冷却システムによって本体内部の熱を逃がしてくれるので安心感があります。
外付けの冷却ファンを付けると液晶モニターが開きっぱなしになって、写真を撮っている時には邪魔で仕方がないってのもあるので、最初から内蔵してるのって大きいかもなぁって思うようになりました。
LUMIX S1Hとかを見た時にファンが入ってるから分厚いよなぁ・・・なんて思ってましたが、気温が35℃以上が当たり前になってくると考え方も変わってきますね(´・ω・`)
あとは今のメイン機となっているα7CRと同等の操作性やAFでありながらCFexpress Type Aが使えるという利便性もありますし、現在所有している機種がα1 IIとα7CRという5000万画素、6000万画素の高画素機ばかりなので、データ量も減らせて常用ISO感度が51200までの標準画素数のカメラがあるのもいいかもなぁって思っていたというのもあるんですよ。
画素が標準的な機種があればなぁって思っていたとはいえ、α7CRを持っている以上、画素数以外の違いがほぼ無いα7C IIを買うのもなぁ・・・ってのがあったので、全く系統が違うけどFX2なら動画も撮ってみたりしながら写真も同様に撮れていいんじゃないかなと思ったんですよね。
当然ながら微妙な点もある
これまでめっちゃいいんじゃね?って感じで書いてきたFX2ですが、スペック云々ではない部分での不満はあったりもします。
というのも、やっぱりベースとなっているのが動画撮影向けの機種で、従来型の低画素機ではなく普通に3300万画素センサーを搭載しているので静止画撮影もちゃんと出来るようにしようというスタンスなんじゃないかなって感じなので、写真撮影用としての機種と比べると色々と相違点が存在します。
そういった部分が意外と微妙かもなぁって感じるかもしれないので書いておこうと思います。
EVFが後ろに飛び出している
チルト式のEVFが搭載されているのでめっちゃ便利って書いてましたが、そのEVFが不満点にもなったりします。
それは写真のようにEVFが後ろにかなり飛び出している事。

何が不満かってのはカバンに入れる時に明らかに邪魔になる事。
たとえばリュックのサイドポケットから収納・取り出しするにしても、この飛び出した分だけ余計にスペースが必要になります。
こういった部分でFX5では外付けのEVFに変更されたんでしょうけど、アタマにくっつけるのであれば通常のαで良くね?って気もするし・・・
絶対に動画を撮る事を主体にするのであればそれでもいいんでしょうけど、写真との割合で考えると、そこまでするんだったらαのままでいいやって・・・
スティックの位置が微妙
動画も静止画も高い次元で撮影できるってのは確かになぁって思うんですが、やっぱりベースは動画機なんですよ。
なので、αとかのようにカメラを構えてファインダーを覗いて写真を撮るというスタイルに適したデザインではなかったりします。
それが顕著に分かるのがグリップの形状やスティックの位置。

グリップは前後でしっかり握るカメラスタイルではなく、中指とか人差し指でグリップの凹んだ部分を引っ掛けるように持って親指でトップ部分のボタンを操作する感じになります。
なのでAFエリアを移動するスティックも天面にあります。
ようはカメラのスタイルでFX2を持つと人差し指でシャッターボタンとスティックを操作しなければいけないという感じになります。
まぁウェストレベルで少しEVFをチルトして親指で操作という持ち方も出来るので、撮りやすい方法でいいのかもしれませんが・・・
モードダイヤルが存在しない
上の写真を見ればわかりますが、αシリーズでは普通にあるモードダイヤルが存在していません。
なので、絞り優先Aモードからシャッター優先に切り替えたい場合などにはダイヤルで直感的に変更ということが出来ず、メニューから変更する必要があります。
この辺りはコンデジと一緒なので意外と気にならないんじゃね?って感じるかもしれませんが、意外と慣れるまでは戸惑うかもしれないなぁという感じでした。
使いやすくするにはカスタマイズが必須
実は上でモードダイヤルがないと書いていますが、もう一つαにはあってFX2は2は無い物があります。
それはリア外側の位置にあるダイヤル。
α1 IIにもα7CRにもあるんですが、FX2にはありません。
自分はフロントダイヤルに露出補正、リア内側にISO感度、外側に絞りを設定しているので、ISO感度設定はISOボタンを押しながらなどのカスタマイズが必要になってきます。
流石に存在しないものはどうしようもないので、それらを補うような割り当てをカスタマイズで登録して行ってやれば、αと遜色ない感じになるかなぁと店頭で触ってみて思いました。
まとめ
夏場に写真を撮ってたらカメラが熱くて心配になることが度々あったのでFX2が気になっていたわけですが、調べてみたら意外と自分のようなユーザーには朝露いいんじゃないかなぁって感じる機種でした。
結局、口コミで美味しいって声が多いから食べてみたら微妙だったってのと同じで、他人が微妙だって言ってたり褒めてたりするからって自分に合うとは限らないし、逆にめっちゃ合うかもしれないってのは結局自分が体験してみないとわからないんですよね・・・
ラーメンとかと違ってこう言った機材は桁が全然違うので、じっくりと試してみて決めるのが重要かもしれませんね。
今時だったらレンタルで借りたりして実際に試す方がいいんでしょうけどね・・・

