昨夜、予告通りにライカM11が正式に発表されました。
公式ページはこちら
https://leica-camera.com/ja-JP/photography/cameras/m/m11-black/xiangxi
スペックはまぁ当然といえば当然ながらリークされてた情報と基本的には同じでしたね。
ライカM11のスペックがリークされたようです
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リーク情報で不明だった点
リーク情報で不明だったので自分の予測的に書いていた部分が明確になった点としては以下の通りです。
・ブラックがブラッククロームな感じなのにペイントらしい
・1.3倍、1.8倍のデジタルズームはLV時に本当にズームが出来るらしい(画像サイズLのみ)
・バッテリーはシルバー/ブラックの2色
・価格が高かった
・内蔵メモリとSDカードに同時記録ができる→DNG/JPGで別記録が可能かは不明
って所でしょうか。
それぞれ気になる点としたら
・通常のブラックペイントよりも塗装が強固な可能性があるかなと思います。
ま、個人的には剥げてシルバーよりもゴールドの方が惹かれるので、もしもM11を買う可能性があるとしたらシルバーにするかも。
・ズームを使うとトリミングしなくて良いから楽かも知れないけど、画像サイズLのみってことはパナのデジタルテレコンと同じような気もしますね。
・バッテリーの底がボディのカバーになってるので、ボディに合わせてバッテリーも2色展開になります。なので、どちらか一方だけが長期間欠品なんて恐ろしい事態になる可能性もあるかも知れません・・・
・価格は当初はM10-Rよりも低めな感じで書かれてましたが、蓋を開けたらM10-R BPやM10モノクロームのLeitz限定と同じ価格でした。
ま、国内だけ高いパターンなのかも知れませんが、諸々がアップデートされていることを考えたら価格がほぼ据え置きなのは安いのかも知れない・・・いやライカだからそう思えるだけで高いわな(´・ω・`)
・内蔵メモリにDNG、SDカードにJPGなんて使い方ができるのかはわかりません。ただ、内蔵メモリに記録しておいて、SDカードに後からコピーする事も可能なようなので、USB-Cを使わなくてもデータを落とす事は可能なようです。
ただまぁここまでのスペックをM型でやる必要があるのかってのは正式に発表された今でも疑問には思ってます。
普通に考えて、仕事用として使用するのであればSL2を使う方が圧倒的に便利なわけですし・・・
カタログスペックが良ければいいって訳でもないんで、M11が趣味カメラに向いてるのかどうかは実際に使ってみないとなんとも言えないかなぁ
ま価格が据え置き状態なのであんまりどうこういう必要はないのかも知れませんけど・・・
個性が消えるかも知れない
あと、どうでもいいことかも知れませんが・・・
測光がLVモードだけでなくレンジファインダー撮影時にもセンサーでの測光に変わりました。
M10まではレンジファインダー時の中央測光はフィルムのM型と同じようにシャッター幕の反射を測光していたので色がおかしくなったり独特な感じが出たりして逆に味になってる部分がありましたが、M11では全てがCOMSでの測光になってしまったので特定環境で辺な色が出ちゃうなんてことは無くなるかも知れません。
逆に個性的な部分が無くなってしまって無難なカメラになってるのかも知れませんけど・・・
トリプルレゾリューションシステム
60MP、36MP、18MPの3つの記録画素数から選べるトリプルレゾリューションシステム
センサーのクロップによる撮影やフルサイズで撮影して縮小なのかとか色々と良くわからない感じでしたが、全く別物のようです。
60Mの時はそのままセンサー全面を使うわけですが、36M、18Mの時は複数ピクセルを1つのピクセルとして使用するという事のようです。
複数ピクセルを統合というか連結させることでフルサイズの36M、18Mのセンサーで撮影できるという事になります。
この時代に最新の18MPのフルサイズセンサーが使えるってのはある意味凄い事なのかも知れません。
解像度の高くないオールドレンズなんかだと18Mがあってるのかも知れませんし、気軽にというか普段使いという感じなら36Mという感じで60Mに拘らずに使う人が自分なりに使えるというのは素晴らしい事なのかも。
将来的にライカとして製品ラインを1つに絞れる事になって色々な部材の手配もやりやすくなるでしょうしね。
「買う」から「買う?」に変わったVisoflex2
個人的に楽しみにしていたVisoflex2も詳細が出てきました。
・370万画素のOLEDディスプレイ搭載(Typ020は240万画素)
・ライカM10シリーズでも使用可能(3月配信予定のファームウェアアップデートにて対応)
・Typ020に搭載されていたGPS機能は非搭載
・価格は¥99,000(高い!)
ということで、まずべらぼうに高い価格で心が折れかけましたw
あと公式には書かれていないので未確認情報になるんですが、海外通販サイトのB&Hに登録されているVisoflex2の商品ページを見ると「M10シリーズにもファームウェアアップデートで対応(ただし240万画素)」という感じの一文がありました。
真実はM10用のファームウェアが公開された時に判明することになるんでしょうけど、もしB&Hに書かれていることが事実だとすると、Typ020の液晶がどういった類のものかがわからなかったのでアレですが、新型を買ってもEVFの全面表示ではない上にGPS機能もなくなるわけです(GPS機能使ってないけど)
目に見えるメリットとしてはM10ボディとの一体感が増すのとTyp020よりも高さが2/3になる事・・・
もしかするとGPS機能の排除と液晶の省電力化があればバッテリーの持ちも良くなるってメリットはあるのかも知れませんけど、そんな劇的に撮影可能枚数が増えるとも思えないので、メリットとしては見た目部分だけと考えている方がいいのかな。
そうなるとその見た目に10万円・・・う〜ん
M型ライカしか使ってないとか、見た目が全てな方は気にしないんでしょうけど、もっと詳細が出て余裕が出来るまで保留でいいんじゃないかなって。
なんなら実際に使っててTyp020でもバッテリーの減り以外は全然困ってないわけで、わざわざ買い替えるよりもバッテリー2本追加してタムロンの100-400を買ってもViso2に6千円足すくらいだと考えるとその方が有意義なんじゃなかろうかという現実的な考えが一気に押し寄せてきてます。
まとめ
トリプルレゾリューションシステムの内容がわかって、「意外といいやん」とは思ったんですが、M10-R ブラックペイントの満足感が強すぎて別にM11じゃなくていいやって状態なので数年後にM11-Pあたりが出た頃に考えるような気がします。
あと、個人的にM型ライカの位置付けって自分が主体になって考えて扱えるカメラであると同時に、なんか色々とリセットしてリフレッシュできるカメラなので、そこにガチガチなスペックを放り込まれても・・・って思ってる部分もあるからかも知れません。
それとやっぱりM型ライカって画素数がどうとかってスペックを全面に出してアピールするカメラじゃないと思うんですよね。
M10-Rの時もそうだったし、普段使いのスタイルで考えると「そこまでの画素数いらんし」とか「スペック競争せんでええのに」って思っちゃう。
でも、60MPを全面に押し出さずにトリプルレゾリューションシステムを押し出して「高画素から低画素まで全ての人に応えるカメラ」的にアピールしてたら先入観とか抜きでめっちゃ興味を持ててたかも知れません。
ま、興味を持ててたとしてももうローンを組む余力もないんだけどw
個人的には色々と書きましたが、色眼鏡を抜いてみたらM10系で不満に思われやすい部分
・SDカードスロットがUHS-IIになった
・Wi-Fiが5GHz対応
・バッテリーの大容量化
・Visoflexの一体感のなさ
・SDカードを忘れても撮影できる(M10の不満点じゃないけど)
・ボトムプレートを外す手間がない
・USB給電で不意のバッテリー切れにも対応できる
・ズームで寄れるようになった
・電子シャッターで1/16,000sまで行けるので、無理やり絞り解放が使える。
ざっと書いても結構改善されてますし、トリプルレゾリューションシステムでM型ライカの転換点となるモデルなのは間違い無いでしょう。
買い替え時期とかでM10に不満があった人や初めてM型を買う人にはいいんじゃないでしょうか。
最後に、以前は「気楽に使いたいからもしM型を追加するとしてもM10-Pでいいかな」なんて書いた記憶があるんですが、追加するなら諸々の不満点が解消されているM11系でいいやとは思ってます。