写真家の鈴木さや香さんとフィルターでおなじみのマルミ光機が共同開発した特殊フィルターのなついろパンチ!を買ってみました。
商品に関する詳しい事は上のマルミさんの製品ページでご覧ください。
同系フィルターの「アルプスパンチ!」を含めて使用方法とかの詳細が載ってます。
買おうと思った理由
なついろパンチ!とアルプスパンチ!の説明とかを見てて思ったのが、「あれ?これを使ったら無理してオールドレンズ買わなくてよくない?」って事でした。
解像度が落ちてゴーストやフレアを出して遊べるのであれば、価格が高騰しているオールドレンズを無理して買わなくてもこれを使いまわせば基本的にどのレンズでも使えるじゃんって思ったんですよ。
確かに青や緑に転ぶ感じになるんですが、ホワイトバランスを調整してやればそれなりに普通な感じに撮れるんじゃないかなぁと。
ホワイトバランスを視覚的に調整できる機種ならやり易いかも知れませんが、最悪RAW現像でいいかなぁなんて思ったり。
一番デカい67mmで1万円オーバーだけど、色んなレンズで使えると考えたら意外と安くね?
って思って購入する事を決意しました。
なついろパンチ!に決めた理由
本来ならアルプスパンチ!の方も買って使い分けるべきなんでしょうけど、特殊フィルターなので結構お高いのですよ。
EXUS Solidと変わらんくらいの価格なので、なかなかに高級。
ということで2つ買うほどの余力がなかったんですわ・・・(´・ω・`)
で、どっちにしようかと悩んだ結果、緑系に振れるアルプスパンチ!よりも青系に振れるなついろパンチ!の方が好みだったからという事でなついろパンチ!を選びました。
ちなみに「夏色」ではなくて[懐かしい色]の「なついろ」らしいです。
そういや昔のフィルム現像したプリントって若干シアン寄りだったのに知らんうちにマゼンダ寄りになってるよね・・・まぁべつにええけど。
買ったのは52mm
サイズは46mm、49mm、52mm、55mm、58mm、67mmの6種類あるんですが、自分は52mmを購入しました。
使用するレンズを考えた時にMマウントのレンズで使う事が多いかなと思って、39mmと46mm径が殆どだったので46mmを買ってステップアップリングで・・・って思ったら39-46mmのステップアップリングがあんまりないんですよね・・・あっても海外で届くのが遅いとか精度が(ryってのがあってちょっと躊躇って考え直した結果こうなりました。
・マイクロフォーサーズの時に買ってた46-49mmのステップアップリングを残していた。
・39-49mmのステップアップリングなら普通に買える。
・52mmならNIKKOR Z 40mm F2と28mm F2.8のフードに取り付けられる。
・49-52mmのステップアップリングも普通に買える。
という事で、フィルターは52mmに、49-52mmと39-49mmのステップアップリングも合わせて購入しました。
これで39-49+49-52、46-49+49-52というダブル変換とそのままというパターンを入れると手持ちのレンズ9本に対応可能という素晴らしい展開になります。
67mmとか買っとけばZ24-200mmでも使えるけど、価格的な事と39-67とかやり過ぎじゃね?ってくらいに持ち歩きに不便そうだったので52mmにしました。
もし使ってめっちゃ良かったら大口径を買うのもアリかなぁ・・・
とりあえず使ってみた
Z6II + NIKKOR Z 40mm F2になついろパンチ!を付けて試し撮りしてみました。
仕事中の昼休みだったのと快晴にならなかったのであんまり撮りませんでしたが、この辺りはまた追々追加していきます。
※全て撮って出しの補正無しでリサイズのみしています。
ゴーストとかを試してみたかったんですが、雲の方が多くてあんまり太陽が差してなかったので、明確に出なかったんですが、中央下側にうっすらと出ています。
もっと太陽が照ってる時なら明確なんでしょうけど、明けた詐欺の梅雨だと厳しいかも知れません(;´Д`)
WBオートだと白に補正されるのでフィルター効果が薄れるのは分かってましたが、この状態だとちょっと分かりにくいかな・・・
ただまぁWB晴天の時は水色が増えてるので、フィルター効果を有効に使うのであればちゃんとホワイトバランスを弄ってやる必要がありますね。
普通に花を撮ってみました。
F2開放でちょっと暗くなってるんですが、WBオートだと結構見た目に近い感じになってます。
ちょっと気になるようならRAW現像時にWBを少しマゼンダ寄りに振ってやればいいかなぁ。
WB晴天だとなついろパンチ!らしい色合いって事でしょう。
WBを変えれば青系でもまた違った感じになるので自分の好みの色を探すのも楽しいと思いますよ。
まとめ
恐らく「なついろパンチ!」や「アルプスパンチ!」を買おうと思った方の大多数があの色合いに惹かれて購入される方だと思いますし、自分の様な購入動機ってのは正直かなりイレギュラーなんじゃないかと思います。
でも、上のテスト撮影で撮った花の写真とかは解像感が高いZレンズを使ってるにも拘らず、オールドレンズ感が出てると思いませんか?
解像度のいらない世界へというキャッチコピーのように解像度が落ちてるので個人的には十分にオールドレンズ代わりとして使えるんじゃないかなぁって感じました。
ここまで解像せんでええねんっていう時や、柔らかい感じの写真を撮りたい時にWBオートで使えばオールドレンズとして使えると考えれば価格的にも十分にアリかなと。
「アルプスパンチ!」や「なついろパンチ!」をずっと使ってると飽きるって事で使用はほどほどにと公式的には言われてますが、WBオートで使えばまた違った意味合いでの美味しさがあると思うのですよ。
日差しの関係であんまり試せなかったゴーストやフレアもガッツリ出てくれるなら更に美味しいよね。
という事で、決して安くはないフィルターですが、手持ちのレンズをオールドレンズのようにしてくれるマジックアイテムとしては十分に使えると思うので、ゴーストやフレアが出るオールドレンズが欲しいって方は一考の価値はあるかと思います。
ぐるぐるボケとか特殊なボケがええねんって方はどうにもならないのですけどね(´・ω・`)