FTZ IIを買ったけど使うレンズはMFレンズ
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以前、FTZ IIを買って直ぐにMFレンズで試してみました。
AF-S NIKKOR 50mm f1.8の試し撮り
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それからAF-S 50/1.8Gを買って試してみました。
どちらも試したのはZ5とZ6IIというボディ内手ブレ補正搭載のフルサイズ機でした。
ボディ内手ブレ補正の無いDX機であるZ30で使ってみるとどうなるかということで試してみました。
FTZ IIについてのおさらい
FTZ IIはニコンが純正で出しているマウントアダプターです。
初代FTZは底に三脚座が付いていたのでちょっと扱いにくかったりしましたが、IIになって無くなってシンプルな形になりました。
レンズマウント部分にミラーレス以前のニコンレンズであるFマウントの電子接点があります。
この電子接点のお陰でAF-S(G/E/D)、AF-P(G/E)、AF-I(D)のレンズでFマウントの時と変わらない動作をしてくれます。
※他のレンズは大体MFなら使えます(一部フォーカス動作が可能なレンズもアリ)詳しくは以下のリンクからご確認ください
サードパーティのレンズは各社のHPで確認が出来ます。
どんどん大きくなるレンズ
F1.4とかの明るいレンズって今じゃなんかトンデモな大きさになってるじゃないですか?
でも昔はこんなもんだったんですよね。
これが普通だと思ってたけど、今だとめっちゃコンパクト。
これで50mm F1.4なんですよ。
まぁMFレンズだし、モーターとか入ってないからコンパクトなのは当然だし、今時のレンズに比べたら解像度も高すぎないので適度な柔らかさがあります。
なかなか高価になるオールドレンズの中でも地味に安い部類の割には良く写るので、結構オススメです。
AFのフィルムカメラが全盛期になっても28-80mmあたりか50mmf1.4あたりがキットレンズとして付いてたような気がします。
50mm f1.4は定価で2~3万くらいでした。
で、気が付けばいつの間にか50mm f1.4はちょっと高級ラインになってて、50mm f1.8が標準的な位置付けに。
比較的リーズナブルな価格で出てたりします。(ニコン以外は)
なので、ニコンでリーズナブルなf1.8シリーズを買おうと思ったらFマウントしか選択肢がありません。
が、中古だと1万~1.5万で買えるのでアリと言えばあり。
ニコンのf1.8シリーズはSラインで写りの方を重視してるために高かったりするわけですが、これだけ大きさに差があります。
キヤノンが同じ50mm f1.8をコンパクトなサイズで出してる事を考えたらニコンだって作れなくは無いハズ。
だけど、それをやっちゃったらSラインが売れなくなっちゃう可能性もあるので出て来ない気もするんですよね・・・
大きさを比較したところで50mm f1.8の方はFマウントなのでFTZ IIにくっつけないといけません。
という事で合体させると・・・誤差範囲の大きさになります。
こうなってくるとわざわざマウントアダプターを使わなくてもいいZマウントの方が楽になってくるわけですが、価格差が結構大きいんですよね・・・
Z 50mm f1.8が中古で6.5万くらい。
FTZ IIが2.8万としたら、今回使っているAF-S 50mm f1.8GとDX用の35mm f1.8Gの2本を買って同じくらいの値段になります。
ガッツリ解像度に振ったレンズか、柔らかい描写が出来るレンズかって感じで選んでもいいのかもしれません。
個人的な感想としては被写体を浮き上がらせるような撮り方をするんだったらZでもGでも構わない気がします。
スナップなんかの解像感が要るならSラインのZの方が向いてますけど、基本的に開放寄りなのであればFマウントレンズでも全然気にならないですし。
ただ、なんだかんだと言っても古いレンズなので、AF音が煩かったり、FTZ IIを使って絞り操作をすると「かちかち」という電子音が鳴るので、それだけが個人的には好きじゃないポイントかなぁ
もしかすると音を消す方法があるのかもしれないけど分からんのよね・・・(;´Д`)
本題のZ30で使ってみる
Z30自体がコンパクトなので、かなり大きく見えます。
しかし、前述の比較のようにNIKKOR Z 35mm f1.8(50mm f1.8と大差ない大きさ)と大きさ自体はほぼ変わらないので、Sラインを付けたところで短くなる事は無いわけです。
前にも何かで書きましたが、Z30のグリップが本当にしっかりしてるので、これくらいの大きさでも全然バランス感は悪くないです
最短が45cmなので寄れないってのはありますが、DX機で使うと35mm換算で75mmの中望遠になるので、意外と寄れない感はないかも知れません。
写真の実写
レンズにもボディにも手ブレ補正は搭載されていませんが明るいレンズなので基本的には手ブレの心配はあまりないかも。
オートで撮ってると簡単にSS1/4000の点滅とかになっちゃうので普通に構えて撮れば全然大丈夫。
寄り過ぎるくらいに寄ってますけど、まぁこれくらいまで寄れますよって事で。
動画用として
V-Log的な感じで歩いて撮ったりするのには向いていません。
手ブレ補正の有無でこれだけ違うのかってのを実感できるレベルでFPS酔いしそうになってきます。
電子手振れ補正の補正幅を考えたらそんな使い方じゃなくて止まって撮る方がいいでしょうね。
止まって撮れば普通に使えるレベルではあると思います。
ただ、開放で撮ろうとするとISO-100でもSSが1/400近くになったり、場合によってはもっと早くなるので、NDフィルターは必須でしょう。
因みに58-67mmのステップアップリングは持ってなかったので試せませんでした。
まとめ
という事で、うちではほぼAF-S 50mm f1.8G専用になっているFTZ IIですが、MFレンズも使えるし、サイズ感さえ気にしなければFマウントの明るいレンズが使えるので、Z30でも色々と楽しめると思います。
特にニコンZのDX用としては足りない広角レンズならAF-P DX 10-20mmなら手ブレ補正も付いてるし、Zで広角が出ても12mmスタートなので換算すると15mmと18mmという地味に効いてくる差があるので、買ってしまってても併用できるんじゃないかなぁって気がします。
中古だと2万くらいだったりするので、どうしてもDXの広角が欲しい方は行ってしまってFTZ IIで使うのもアリかと思います。