Nikon Z6IIからNikon Zfに買い替えを決めました
何の気なしに馴染みのカメラ屋に聞きに行って、キャッシュバックを絡めたら意外と納得できる価格で乗り換えが出来るという事実が判明してしまった事で、Z6IIからZfに買い替えようかという事で悩んでいるのは数日前に記事にしました。
で、翌日にLUMIX S9での撮影会に行って、LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3も意外といいのを実感してしまったわけですが、レンズの方は代用が効くわけです。(サイズ的な替えは効かないけど)
また、今後LUMIXのLマウント絡みでキャッシュバックが行われるとしても、LUMIX S 18-40mmに1万円のキャッシュバックが付くような気もしないので、買うのであればキャッシュバック期間中の方がいいというのは変わらない事実ではあるんですが、色々と考えた結果、Z6IIからZfに変える方がメリットが大きいかなという事で買い替える決心をしました。
(メリット的な部分に関しては上の記事である程度書いています)
実はZマウント機→Zマウント機の買い替えは初めて
思えばNikon Z5でZマウントにドハマりして、連写機が欲しくてマイクロフォーサーズ環境をすべて手放してZ6IIに買い替えたのはZ5を買ってから僅か4か月後の2022年3月下旬だったんですよね・・・(;´Д`)
結構色々とZマウント機を購入しましたが、手放してレンズを購入した事はありますが、実はZマウント機からZマウント機に買い替えるのは初めてなんですよね。
- Nikon Z5=LUMIX S1から買い替え、その後レンズに買い替え
- Nikon Z6II=マイクロフォーサーズ一式から買い替え
- Nikon Z30=通常購入、その後LUMIX S9に買い替え
- Nikon Zfc=通常購入
- Nikon Z9=Apo-SUMMICRON-M 50mm F2から買い替え
- Nikon Zf=Nikon Z6IIから買い替え
という感じで、今回が初めての同一シリーズの機種変更になりました。
Z6IIのタグクラウドで記事を表示したら28ページもあるので、Z30と並んでめっちゃ使っていたんだなぁ・・・と思いました。
Z6IIが無かったらZ9に行く事もなかったし、Z9があっても小回りの利くZ6IIだから便利に使えたという部分も大きかったと思います。
そんなNikon Z6IIも気が付けば使い始めて約2年7か月、慣れ親しんだZ6IIを手放してZfに買い替えました。
いままで本当にありがとう、Z6II。
そしてこれからよろしくZf。
Nikon Zfに買い替えようと思った理由
Z6IIを最後まで使おうと思っていながらもZfに買い替えた理由を書いてみようと思います。
手頃な機種がなくなってしまった
大きな理由はZ6IIIが手が出せるような金額では無かった事でしょうか。
これは別にニコンだけの問題という事ではなく、キヤノンもソニーも同クラス帯のカメラの価格が軒並み30万オーバーになっています。
多少の誤差はあるけど大体が35万辺りのラインになっているという認識でいいのかもしれません。
確かに前の機種から比べると被写体認識などが大きく飛躍していますが、価格も大きく跳ね上がっているのでかなり思い切らないと買えない感じになっちゃってるんですよね(´・ω・`)
その点Zfならまだリーズナブルな価格で購入できるというのがZfの強みだと思います。
Z6IIIだとオーバースペックだと思った
Z6IIからの買い替え先にZ6IIIを待っていた人は多かったと思います。
しかし、自分にとってZ6IIIはオーバースペック過ぎると感じる部分があります。
Z6IIIまで行ってしまうと、自分の場合はZ9のサブ機として運用するというよりもZ6IIIがメイン機になってしまうんですよね。
とはいえ、使い勝手でいくとZ9の方がいい場面も多いわけで、どちらにしても微妙な感じになりそうな気もするので正直どうなのかなぁというのもありました。
自分の中で今まで使っていたZ6IIの不満点解消=単純にEXPEED7になったらほぼ解消できるという点で考えるとZfでいいんじゃね?という気持ちは多かれ少なかれあったんですよね。
ただ、Zfの発売当時はZ6IIでもそこまでこまっていないし、Expeed7にするだけで12万の差額はちょっとなぁって思った記憶があります。
自作のカスタムユーザーセッティングなどで使っていた設定や動体撮影用などを登録して使い分けていたユーザーセッティングの1~3がなくなるわけですしね。
そもそも正直Zfをちゃんと使った事が無かったので、ZfのEXPEED7による恩恵を店頭で触る程度ではほぼ体感する事もありませんから、発売当時の12万の差額での買い替えにメリットをあまりみいだせなかったんですよ。
最大の理由は金額でした
なんとなく聞いた金額でしたが、その差額を考えて実際にZ6IIとZfでスペックなんかを比較していきました。
その辺りの事は冒頭の記事で書いていますが、ユーザーセッティング1~3と全面のFn2ボタンがなくなる事を除けばほぼZ6IIと変わらないんだなぁという事が分かりました。
その中で、高速連写で14コマというのはZfでもZ6IIでも変わらないという事を考えると、連写は今まで通りに使える。
逆にプリキャプチャーなんかが使えるようになるのと被写体認識が増えるという時点で12万円でも買い替えるメリットはあるだろうって話なんですが、Z6IIでも頑張ればなんとかなるかなぁとか思ってる部分もあったんですよね。
プリキャプチャーはどうにもならないんですが、プリキャプチャーも必要な場面が無ければ意味はないわけで、そんな場所にZ6IIを持っていく事の方がレアだったので、無くても困らないかもしれないというのもありました。
操作面ではZfcでは煩雑なISO感度の設定問題ですが、カスタマイズして録画ボタンにISO感度を割り当ててやれば、録画ボタンを押しながら前後ダイヤル操作でZ6IIと同様のISO感度設定が行えるようになる事を販売応援に来ていたニコンの人に教えていただいたので、実際の操作上での不満点はほぼ無いかなと思ったんですよね。
Zfのマイナスポイントとしていたユーザーセッティングの1~3が使えなくなるという部分に関しては、ホワイトバランスの設定というポイント以外は瞬時にモードを切り替えて使うという場面もほぼ無いかなぁと考えれば妥協はできますしね。
Zfにしか搭載されていないモノクロ系のピクチャーコントロールも羨ましかったし。
という事で色々と比べてみたらZ6IIで出来る事はZfでも問題ないという事が分かったわけですが、最大の理由は金額・・・でしょうね。
キャッシュバックを含めたら十分すぎるくらいに納得できる差額になったので、買い替えちゃってもいいかなと思ったんですよね。
この金額で乗り換えられるならかなりお得だなと。
当初はExpeed7が載るらしいZ50IIでもいいかなと思ったんですが、ボディ内手ブレ補正は載らないようですし、フルサイズのままの方がZ6IIと同じ感覚で使えるし、金額面をを考慮したらZfの方が遥かにお得かなと思いました。
仮にExpeed7を搭載したZ5IIが出るとしてもZfと変わらない金額になりそうですし、Z6IIIとの兼ね合いで連写コマ数とかもどうなるのかとかもありますからね・・・
注意点はチャージャーが別売な事
Z6IIにはバッテリーチャージャーのMH-25aが付属していましたが、Zfだけではなく、日本では高額なZ6IIIにもバッテリーチャージャーは付属していません。
そのままだと本体側面のゴムを開けてUSB Type-Cで本体充電する必要があります。
Type-Cコネクターになった新型チャージャーのMH-34の方が出先でもモバイルバッテリーで充電できそうで便利ではあるんですが、¥9,000くらいするのでかなり高価。
その点、Z6IIにも付属していたMH-25aであればロングタイプの電源ケーブルも付属していて¥4,000くらいで購入できます。
本体側面のゴムはあまり開け閉めしていると浮いてきそうなイメージがあるので、バッテリーチャージャーは購入しておいた方がいいかもしれません。
サービスで付けてくれたのでマジで有難いです。
まぁその分以上にカメラ屋で使っていくんですけどね(;´Д`)
Zf本体の外観と付属品
Zf本体の外観はまんま大きくなったZfcという感じですが、細かい部分を見ると色々と違いますね。
ダイヤル回りとかはどちらかというとDfに近い印象を受けました。
グリップは本当に申し訳程度なのでホールド感は良くないです。
意外とずっしりした感じがあってそのまま持っているとちょっとしんどくなりそうなので、リストストラップよりもネックストラップ運用の方が良さそう。
また、過去に店頭で触った時にはフロントダイヤルが左過ぎて回しにくいんじゃないかと思ったんですが、人差し指をシャッターボタンに置いたままで中指でフロントダイヤルを回すと丁度いいポジションだなと思いました。
背面に関してはZfcよりもちょっと広いのと、シャッタースピードダイヤルの下にモノクロ、写真、動画の切替レバーがあります。
ファインダーを覗いたままでもこのレバーの操作は可能なので、ファインダーを覗いてから「やっぱりモノクロだな」とか「カラーかな」ってなった時に簡単に切り替えられてとても便利です。
あと、Zfcでは液晶の裏面が整形素材のモールドだったのに対して、Zfでは貼り革になっています。
既に無料サービスが終わってしまったので実費が掛かりますが、エクステリア張り替えをすればこの部分も張り替えてくれるので一体感はかなり増しますね。
暫く使って落ち着いたらエクステリア張り替えに出してみようかなぁ・・・
インディゴブルーだとLUMIX S9と似た感じになりそうだし、モスグリーンかなぁ。
ZfcとZfを比較してみた
結局、Z9を除くと両方ともこのデザインになってしまったので、ZfcとZfを並べて比較してみました。
レンズによる錯覚がありますが、正面から見ると横幅はは気持ち大きくて、高さは頭一つ出ている感じです。
上面から見た印象はほぼ変わらない感じがしますが、Zfcが1/4000秒までなのに対してZfは1/8000秒の高速シャッターが使えます。
ISO感度はZfcもZfもダイヤル上ではISO-100が最低になっていますが、Zfでは新たに追加された機能を使う事でISO-50が使えるようになります。
ZfではISO感度ダイヤルに露出補正ダイヤルと同じ[C]が追加されました。
例えば録画ボタンにISO感度を割り当てると、録画ボタンを押しながらフロントダイヤルでISOオートとISO手動の切り替え、リアダイヤルでISO感度の変更が出来るようになります。
この操作が出来る事で今まで使っていたZ6IIと同様の操作が出来るようになり、ISO-50も簡単に選べるようになります。
操作面ではファインダーを見ながら調整出来るのでZfcに比べると圧倒的に便利ですし、低感度を使えるのはマジでうれしい。
背面は上でも書いたように張り革か樹脂化の違いはあるんですが、アイピース部分がちゃんとゴムになっているので眼鏡をぴったりくっつけてもコーティングを傷めなくて済むという安心感があります。
あとファインダーが普通に見易いです。
Zfcも決して見難いわけではないんですが、やっぱりZfと比べてしまうと差を感じますね。
やっぱりコンパクトなレンズがよく似合う
キットレンズとしてはNIKKOR Z 40mm f/2のSpecial Editionが付属していますが、コンパクトなレンズだったらSEじゃなくてもあまり違和感はない感じです。
NIKKOR Z 26mm f/2.8やTTArtisan 50mm F2なんかもいい感じになってました。
Sラインみたいな写りじゃなくていいのでコンパクトラインで50/1.8や35/1.8のような単焦点レンズとか、もう少し小ぶりなズームレンズも出してほしいなと思いますね。
ディープトーンモノクロームがいいぞ
ピクチャーコントロールで今まで通りに設定を選ぶ事が出来ますが、レバーをB&Wに切り替えてから任意のモノクロを選択しておけば、カラーとモノクロをレバーで切り替えた時に選択していたモノクロを瞬時に呼び出す事が出来ます。
で、ディープトーンモノクロームは赤の感度が強くて青の感度が弱いという特徴があるので、赤は明るく、青空などは暗く描写できるらしいです。
シャドー部の黒潰れを抑えてくれるので、暗めのトーンが好きな自分にはかなりいい感じです。
青系の花を撮ろうと思うとめっちゃ暗くなるので、下の写真では+1.7EVにしています。
赤系のコスモスだと花びらが明るく綺麗に写りますね。
40mmのレンズをキットレンズにしているのは正解だなと思いました。
レバーがB&Wの時に、どこかのボタンに「フィルター」を割り当てておいたらピクチャーコントロール内のフィルター(なし、O、Y、R、Gなど)が変更できるようになってくれたらマジで神なんですけどね。
CFexpressじゃなくなったけど問題ないかも・・・
Z6IIの時はCFexpress Type Bでしたが、ZfではUHS-II SDカードとmicroSDカードという変則ダブルスロットになっています。
手持ちのSDカードとしては容量と速度のバランスが一番いいNextorageの256GB V60をZfに入れて撮影してみました。
14コマ/秒の高速連続撮影(拡張)をRAW+FINEで撮影してみましたが、結構普通に撮れますね。
プリキャプチャー1秒+レリーズ後記録時間を最大にして同様に高速連続撮影(拡張)で撮影してみたところ、124枚でバッファフルになりましたが、超低速低速にはなるけどシャッターを押しっぱなしでも撮影は継続して出来たので、SDカードへの書き込みが意外と速いのかもしれません。
実際に撮影して連写が止まったバッファフルの状態でも8秒くらいでアクセスランプが消えたので、自分が普段使っているような使い方だったら実用上では全く問題がない感じがしました。
どうしても気になるようならV90のSDカードを購入すればいいんでしょうが、実際に今回の動作が256GBのSDカードだから転送速度が少し早いという部分もないとは言い切れないので、V90の128GBにしたから速度が跳ね上がるかどうかはなんとも。
仮にV90の256GBを購入するとなると金額的には3万くらいと結構高価になってくるので、自分としてはバランスを考慮してNextorageのV60 256GBのままでいいかなという結論に達しました。
とりあえずNextorageの256GB V60はかなり使い勝手がいいので、Amazonのブラックフライデーで価格が下がるようだったらもう一枚買っておこうかな・・・
Zfのカスタマイズ設定
Zfも他のZ機と同様にFnボタンのカスタマイズが出来ます。
自分が使いやすいようにするのが一番なんですが、自分は写真撮影用としてはこのような設定にしています。
いちいち左上を押すのが面倒なので、片手でも操作できるように全面ボタンに「写真の再生」を設定。
再生ボタンには「ホワイトバランス」を割り当てました。
途中でも書いたように録画ボタンにはISOを割り当て。
これでボタンを押しながら前後ダイヤルでISO感度の設定が行えます。(ISOダイヤルはCに設定)
最後にAE-L・AF-Lにはいつもの通りに親指AFとしてAF-ONを割り当てました。
iメニューの登録可能な内容は機種によって微妙に異なるので全機種で統一することはできないので、Zfではこのように割り当てました。
左下の3つは流動的ですが、とりあえず赤色表示、ピクセルシフト、タイムラプスを割り当ててみました。
背面モニターとEVFに表示可能な内容もカスタマイズが出来るので、画面1をカスタマイズして分割線と水準計を表示。
操作時に邪魔になるのでタッチ操作表示を消しています。
別に水準計は必要ないと言えば必要ないんですが、なんとなく表示してます。
Wi-Fi接続が出来ない場合の対処方法
ニコンのスマホアプリ『SnapBridge』を使用してスマホと連動させるんですが、Bluetooth接続までは出来るものの、Wi-Fi接続をしようとするとエラーが出て接続できない場合があります。
カメラ標準では「スマホと接続」の中の「Wi-Fi接続」の認証/暗号が一番下のWPA2-PSK/WPA3-SAEになっています。
しかし使用するスマホによっては上手く接続できない場合があるので、この場合はWPA2-PSKに設定すればほぼほぼのスマホで接続できるようになるはず。
Wi-Fiの電波が多く飛び交っている場所ではあまり安定しない事もあるので、その場合は別の場所で試してみるといいかもしれません。
因みに自分はカメラを使っていない時にカメラと接続する事は皆無なので、電源OFF時に接続を継続する設定はOFFにしています。
また、継続接続をONにしていてもWi-Fiが切れる事が何度かあったので、カメラのパワーオフ時間も変更しました。
初期設定はめっちゃ短かったので、ちょっと長めにしています。
基本的には自分で小まめにON/OFFする方なので、5分設定でも問題ないかな。
てか、20枚ぐらい画像転送してみましたが、以前に比べたらかなり転送速度が速くなっていてめっちゃ快適でした。
まとめ
とりあえずファーストインプレッションとして軽く触ってみた感じですが、とにかくレスポンスがいいです。
Z6IIとZfだとエンジンが変わったぐらいの認識(Z9はフラッグシップなので参考にならないと思っていた)で、流石にZ9と同じエンジンとはいえキヤノンのようにある程度の制限は掛けてくるんじゃないかと思っていたんですが、大きな間違いでしたね。
Z9やZ8を使うセミナーは色々とあったんですが、Zfを試せる機会がほぼ無かったので分からなかったのは今となってはよかったのか悪かったのか・・・
かなりキビキビ動くのと、Z6IIと比べてもAF性能が大きく向上しているので快適に撮影が出来るので、費用対効果としてはかなり大きいなと思いました。
今まで通りの撮り方でもピントを外しにくくなるわけですしね。
これからガシガシと使っていきたいと思います。