はじめに
いままでなんだかんだ言いながらもピークデザインのアンカーリンクスを使ってストラップを着脱したりハンドストラップに変えたりしてきていたんですが、今回、Ulanzi Falcam Maglink マグネットスナップファスナーキットに変えることにしました。

実際にはどんなもんかと思いながらも手を出していなかったんですが、実際に買ってみたらめっちゃ良かったので記事にしてみました。
さようならアンカーリンクス
Nikon Z30を買ってからネックストラップとハンドストラップを併用するようになって、交換が面倒なのでそれまで放置していたアンカーリンクスを使うようになったんですが、バックルが不足していて、ハンドストラップはリングタイプだったので本体に直付けをして誤魔化していました。
なので、Z30がLUMIX S9に変わってからもアンカーリンクスで使っていましたが、バックルをいちいち取り替えていたんですよね・・・
実際にはZ30の時にも同じようなことになっていたんですが、追加で買おうと思った時には卸し販売が中止になって、仕方なくリングタイプのハンドストラップで対応していたんです。
で、販売が再開されたわけですが、なんかお値段がめっちゃお高くなってしまっていたりしてちょっと萎えた・・・(´・ω・`)
アンカーリンクスの欠点
便利で多くの方が使っているアンカーリンクスですが、個人的にはいくつかの欠点があります。
アンカーリンクスは確かに便利なんですよ。
特に何かのギミックがあるわけではなくて物理的な固定なのでアンカーが破損でもしなければ壊れなさそうだし。
欠点その1:着脱の際に指に干渉する
アンカーリンクスは着脱の際に微妙に指を挟む事があったりするわけです。
押し込んで外す、押しながらはめるという形ですが、ロックするためのツメが確実に指に当たります。
手袋とかをしてるとやりにくいし、はめる時に手袋ごと挟まれたりとかね(;´Д`)
欠点その2:バックルが大きい
アンカーリンクスのバックルって地味に大きいんですよ。
ストラップ側の付属品になる形ではあるんですが、ストラップと違ってカメラに巻き付けようとしても曲がる物ではないので、大きさが地味に邪魔になる事があります。
ここは使う人の認識によると思うんですが、個人的には巻き付けにくくて邪魔だと感じることが多かったです。
欠点その3:地味にいい価格
ポイント還元とかを含めると¥4,000くらいになると思いますが、何気に¥4,000あればストラップを買えちゃうんですよね。
カメラに付属のストラップが首に擦れても大丈夫な人だったら色々な物が楽しめますしね。
Maglinkも決して安いわけではないんですが、その他の欠点が解消される形なので納得はできました。
ということで、以前から気になっていたUlanzi FALCAMのMaglinkを買ってみることにしました。
アンカーが4つとバックルが2つセットになっているのはアンカーリンクスと同じですが、こちらは¥3,780であちらは¥5,000くらい。
それくらいの差ならと思うかも知れませんが、価格差以上に使い勝手が良すぎたんですよ・・・
Maglinkの使い勝手が予想以上に良すぎた件
まずはMaglinkの特徴を書いてみます。
- マグネット式クイックバックルとなっていて、簡単にカメラを着脱することが可能
- テールバックル(アンカー)の耐荷重強度は最大で60kgとなっていて、よほど無茶なことをしなければまず壊れそうにない
- カメラの取り外しは人為的に外そうとしない限りは外れない
という感じで、雌バックルに仕込まれた磁石とテールバックルに仕込まれた磁石でガッチリとくっついて固定するという仕組みになっています。

そうはいってもアンカーリンクスのように「パチっとはめ込んでロックされるような安心感がないので怖いわ」って思われるかも知れませんが大丈夫。
雌バックル部分の内側はこんな感じでテールバックルのパーツがかっちりと収まるように溝が作られています。

ここにかっちりと入り込んで磁力で固定するので、人為的に外そうとして上から引っ張らない限りは外れません。
装着状態はこんな感じで、写真左側の部分を引っ張って雌バックルから取り外します。

逆に下側から紐の部分をいくら押しても持ち上がらないくらいの磁力でくっついているので、カメラを机に置いた時に雌バックルから外れるなんてことはないです。
ちなみに雌バックルを押さえたまま、引っ張る方に向けてカメラに固定する側のロープを引っ張ったりしても全く外れる様子はありません。
本当に上から引っ張らない限り、カメラをきちんとロックしてくれます。
上でも書きましたが、取り外す時はこんな感じで引っ張るだけ。

磁力はかなり強力なので外す時に抵抗はありますが、そこまで強い力で引っ張らないと抜けないというものではありません。
なので、いちいち押し込んで持ち上げるといったアンカーリンクスの取り外し動作に比べると圧倒的な手軽さがあります。
そして、装着の時の雌バックルにテールバックルが吸いついていく感触と、雌バックルから取り外す時の抵抗感がちょっとクセになりますw
そして雌バックルに磁石が入っているとどうなるかというと、こんな感じで雌バックル同士がくっつきます。

だから何?って思われるかも知れませんが、取り外したストラップをいちいち鞄に仕舞わなくても、そのまま首から下げっぱなしにできるわけです。
磁力でしっかりホールドされるので、いつの間にか落としてたなんて事も起きないですしね。
個人的にテールバックルは信頼できる
Maglinkのテールバックルが耐荷重60kgって嘘くさいと思ったりしますよね。
以前購入したことがあるCobbyのアンカーリンクスのやつも鋼鉄ワイヤー入りで高い耐荷重でしたが、実際に試すことはないですし。
ただ、Maglinkのテールバックルに使われているロープはダイニーマが使用されています。
ダイニーマというのは超高分子量ポリエチレン繊維で、同重量比で鋼鉄の約15倍の強度がありながら軽量、耐久性も高くUV耐性もあるというとんでも繊維だったりします。
実はiPhone 11 Proにはこのダイニーマを使用したリングストラップを使用していて、実質4年近く使用して千切れなかったという耐久性の高さを体験しているので、ダイニーマを使っていたら安心だなという信頼感を持っています。
そのダイニーマロープも3重構造になっているので、黒い部分が摩耗して黄色いロープが出てきたら交換時期というわかりやすさもあります。
最内に赤いロープが最後の砦としてありますが、カメラを落としてしまうことを考えたら交換しておく方が安心だと思われます。
硬いケースの方が長期の摩擦でダイニーマに負けて千切れたくらいですからね(´・ω・`)
iPhoneは家で使ってますが、いまだに上記のリングストラップは現役です。
アンカーリンクスとの比較
ピークデザインかCobbyかわからなくなっとりますが、アンカーリンクスと比べて見るとこのサイズの違い。
めっちゃ幅広テープのストラップだと厳しいかも知れませんが、11mm幅までのストラップは取り付けられるので、ほぼほぼ大丈夫なはず。
てか、本当にコンパクトなので、カメラ以外のものに使ってもいいのかも知れません。

アンカーリンクスはカチッと止まる安心感はありますが、外す時にリングを押し込んで上にスライドさせる必要があるわけです。
体調とか気温の関係でその動作がやりにくい時とかもあったりしますし、急いでいると上下から飛び出した爪とアンカーの丸いパーツで指を微妙に挟んだりする事もあったりしましたが、このMaglinkだとテールバックルの上側の紐を引っ張り上げるだけ。
冬場に手袋をしたままでも大丈夫じゃね?って感じの楽々動作なので、本当に優秀だなと思いました。
雌バックルだけの販売はしていないので、雌バックルを追加しようと思ったらこのキットを購入することになってしまいますが、このクイックリリースの手軽さを考えたらテールバックルは予備としてストックしておくという気持ちでいいのかなぁなんて思いました。
因みに、磁力の耐久性というか効力が落ちて外れちゃうんじゃないの?って気も無きにしも非ずなんですが、おそらくネオジム磁石とかを使っていると思うので、年間の磁力劣化は0.1~0.3%と言われているので、磁力よりも先に受け側のプラスチック材の方が劣化しそうな気がします。
実際に使うとガチで便利だった
追記しているので時系列がおかしく感じるかもしれませんが、当時のライトアップの時に三脚と併せて使いました。
同じUlanziさんのTT09 VideoGoトラベル三脚を持って行って併用しましたが、地味に高さ調整を頻繁に行うのでストラップを付けたままだと邪魔になりますね。
その点ワンタッチもない状態でスッと外せるのでお手軽でしたし、外した後のストラップも首に下げたままでバックル同士でマグネット固定出来て落とす心配もなく使えました。
今まで三脚を使うとしても高さは固定という事が多かったので、ストラップが合ってもそんなに邪魔に感じなかったんですが、ちゃんと使おうと思ったら着脱が手軽なのに越した事は無いなと感じました。
因みに撮影後の撤収の時もカメラをバックルに戻すだけでカメラを外しても落ちない状態になるので、とてもスムーズに使えて便利でしたよ。
まとめ
いや、マジでもっと早くに買っておけば良かったなぁと思うくらいにイイです。
とりあえずテールバックルが4つ入っているので、LUMIX S9とα6700に取り付けました。
結局、Z9以外の機種は全てこのMaglinkにしちゃいました。
少し重めのレンズを使う時や基本的な段使いにはサクラスリングのストラップを使っていて、気分によってニコンのカーブドレザーストラップを使う感じにしています。
ハンドストラップは最終的に同じMaglinkのリストストラップにしたので、凄くカメラの持ち出しが楽になっています。
もし1本のストラップを複数のカメラで着脱しながら使っているのであれば、こういったアイテムを活用するのもいいと思いますよ。