先週の土曜日なので11月18日に購入したソニーのEマウント用広角単焦点レンズ、E 11mm F1.8(SEL11F18)を数日ではありますが、シッカリと使ってみた感想です。
APS-C用広角単焦点レンズ『SONY E 11mm F1.8』を買いました
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α6700を持って阪神電鉄の『はんしんまつり2023』に行ってきた
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買った時の理由とか他の写真は上のリンクからご覧いただけますが、なんか広いしか書いてない気がするのでちょっとちゃんと書いてみようかなと思ったんですよね(;´Д`)
APS-Cでも11mmの超広角は圧倒的!
はんしんまつりの写真でも分かりますが、11mmという焦点距離はフルサイズ換算で16.5mmという圧倒的な広さになります。
超広角レンズは結構間延びしがちだけど、フルサイズ14mmと違って意外と間延びしてしまう感じはあまりないです。
大きな建物を撮る時なんかだと14mmの広さが必要かもしれませんが、16mmでも十分に広い範囲を写すことが出来ます。
Zマウントの14-30mmを持っていますが、広角レンズとして考えると14~18mmあたりの焦点距離の単焦点があれば余程のことが無い限りは十分事足りると感じるケースが多いので、全く不便を感じない焦点距離のレンズです。
カメラ内の自動補正が効いているので、普通にJPEG撮って出しでも何ら問題はないです。
端から端まで完全にかっちりと構図を決めて撮るなら問題ないでしょうが、適当にスナップをしたりとか水平を撮りにくい場所なんかで斜めってたって時でも、広いので角度の補正を行ってもかなり大きく残すことが出来るので、かなり使い勝手はいいと思います。
勿論、Vlogなんかの動画撮影や、自撮りでの記念写真なんかにも画角が広いので十分に自分と背景を入れて撮ることができます。
フルサイズ換算で24mmになる16mmくらいの画角だと自撮りでもかなりアップ気味になっちゃうので、11mmのレンズはとてもいい選択肢になります。
E 11mm F1.8を選んだ理由は必要十分だから
ソニー純正のAPS-C広角レンズの購入を考えると、E 11mm F1.8とE PZ 10-20mm F4の2つで悩まれる人が多いのではないかと思います。
自分はニコンの方でAF-P NIKKOR DX 10-20mmをFTZ IIに付けて使っていますが、正直なところ換算15mmでも16mmでもそこまで大きな差になるかというと微妙なところで、テレ端も微妙に短いので広角レンズとして使うにも微妙な焦点距離だなと思っていました。
動画メインで使うのであればそれなりにメリットは大きいのかなと思いますが、写真メインだと上のような感じです。
いやいや、流石に超広角の1mmの差は大きいだろうと思われるのは当然なんですが、14mmで全部入るような距離を取れるなら、大体16mmでもいけたりするんですよ。
逆に下がれないような場所、例えば寺社仏閣の建造物を下がれない広さの場所で撮るならフルサイズの14mmでも全く足りなかったりするわけです。
そうなってくると、ある程度の割り切りが必要になってくるので、実用で考えるとフルサイズの16.5mmでも十分だったりするわけです。
それとは別にF1.8という明るいレンズなので、夜景撮影なんかにもかなり大きなアドバンテージになりますしね。
他の機種では分かりませんが、α6700だと動画で2倍ズームも使えるので、実質11-22mmのズームレンズだと考える事も出来ます。
ま、自分のような動画メインの人間でなければこういった機能でも十分だなという結論に至ったのでE 11mmに決めたわけです。
思っていた以上に逆光耐性は高い
朝のホームから撮った写真です。
直接太陽をフレームに入れているわけではありませんが、めっちゃ逆光で日差しが強い時でした。
下側のレールが日差しを反射している右側、木材のあたりにゴーストが発生しています。
装着しているフィルターがそこまで性能が高くないMCプロテクターNEO(反射率が1%)な事を考慮すると、十分な逆光耐性があるなと感じました。
E11mm F1.8は寄れるので被写体を大きく撮れる
E 11mm F1.8はAFで15cm、MFで12cmの最短撮影距離まで被写体に寄る事が出来ます。
なので、自分の影が被写体に掛からない場面であれば、かなりワイドアングルなまま被写体に接近する事が出来ます。
こっちがAF時の15cmあたりですが、これでもレンズフードからかなり寄れています。
こっちがMFでの12cm
めちゃめちゃ寄れるけど、MFでのピント合わせになります。
MFでのピント合わせ自体は問題ないんですが、AFロックを活用するかAFをMFに切り替えないと、シャッター半押しでAFが動作してしまうわけです。
レンズ横のボタンをAFロックに割り当てているんですが、レンズがコンパクトなので、ピントリングを操作してからここに指を持っていくのが地味に難しかったりします。
逆にいえば、慣れてしまえばかなり便利になります。
α6700のグリップ側面にあるC1ボタンが静止画/動画の切り替えダイヤルの右下辺りに来ていたら、AFロックとして活用しやすかったのになぁとか思ったりします。
アブかなんか分からないけど、花に止まっていたので昆虫認識AFにして撮ってみた写真。
順光だったので、花に掛かってる影は自分とカメラのものになります。
寄ってもかなり広角でしたが、大きくトリミングしても全然気にならないくらい残っているので、こういった使い方にも役立ちます。
開放で撮っているのでアレですが、最短撮影距離で絞ってトリミングを使えば簡易マクロ的な使い方も出来そうかなという気がします。
ただ、MFでF1.8の最短撮影距離になると微風や自分の前後揺れでも軽くピントを外すので、外で手持ち撮影の時は注意は必要かもしれません。
E 11mm F1.8は明るい単焦点なので夜でも安心
何度か撮っている尼崎えびす神社の大鳥居。
E 16mmでも全然入らなかった大鳥居ですが、このレンズだったら余裕で全体が入ります。
ISO-6400でLightroom Classicの自動調整を掛けています。
普段のレンズだったら今オートの上限設定にしているISO感度10,000に到達していますが、流石にF1.8というところですね。
広い撮影範囲も含めて星空撮影とかにも十分向いていると思います。
SONY α6700とE 11mm F1.8で適当に街中を撮った写真
ということで、適当にいつもの感じで撮影した写真を載せておきます。
まとめ
広い範囲を撮る場合や、撮影したい対象物に寄れるのであれば、このレンズはかなり使い勝手がいいレンズだと思います。
その反面、食べ物などのテーブル撮影になると、照明の関係で確実にカメラの影が入ってきてしまうので少し引いて撮るしかないんですが、周囲がガッツリ入ってくるのでトリミング前提で使う事になります。
影に関してはLEDライトとかが使えれば問題ないかもしれないけど、確実に他のお客さんの邪魔になりますからね。
テーブルフォトなんかでは普通にレンズを交換するべきでしょう。
もしこういった場面でもレンズ交換をなるべくしたくないという事であれば、10-18mmや10-20mmのような超広角ズームレンズの方が向いていると思います。
とはいえ、F1.8という明るさとコンパクトさを実現しながら、純正ながら6万円くらいで買えるのはかなりの魅力だと思います。
なにより軽くて使い勝手や写りのバランスを考えたらとても手軽でいいレンズですしね。
動画ならズームも使えたりしますし。
超広角レンズを考えている方でズームじゃないから選択肢から外している方は一度店頭なんかで試してみてほしいなと思います。