最近はなんだかんだ値上げが厳しいわけですが、レンズには付けるようにしているフィルターなんかも以前に比べたら地味に値段が上がってたりするんですよね・・・
特別何か拘りが無い限りは自分はケンコーのPRO1 Dを使っていますが、もうちょっと安いのがあればなぁと思ってしまうのは仕方がないところです。
今回はお試しの意味合いもあってNEEWERのレンズフィルターを購入してみました。
NEEWER MCUVレンズフィルターの特徴
このレンズフィルターの特徴としては以下の通りとなっています。
- 両面に30層のナノコーティングを採用(反射防止・撥水&撥油・硬化コーティング)
- 硬度9Hのスクラッチ耐性
- 透過率99.6%、反射率が0.1%
- HDUVによる紫外線カット
- ネジ部分を除くと厚さが3.3mm
- フィルター前面のエッジ部分が落とされているので、着脱時に手が痛くなりにくい
フィルターのエッジ部分はこんな感じで結構ガッツリと落とされています。
滑り止めになる溝も写真のようにかなり緩やかな感じなので、手が痛くなってしまう事はあまりないかと思います。
ちゃんとしたケースに入っていて、ウレタンフォームで固定されていました。
それとクリーニングクロスがセットになっています。
カタログスペックだとケンコーのPRO 1Dよりも上だけど・・・
スペックだけを見るとケンコーのPRO1 Dよりも優秀という事になります。
PRO1 Dが透過率99%、面反射0.5%なのに対し、NEEWER MCUVが透過率99.4%、反射が0.1%との事。まぁあくまでもカタログスペックなので、実際に使ってみてどうかってのは分かりませんが・・・
という事で、次はMCUVを付けて写真を撮ってみようと思います。
因みに、フィルター自体の厚みとしてはNEEWER MCUVの方が若干PRO1 Dよりも薄いです。
1mm程度のわずかな差ですが、小型レンズでフィルターの上からフードを付けるような場合だと結構大きな差になるので、そう言った面では便利かもしれません。
実写してみました
α6700とE 18-135mm F3.5-5.6 OSSにNEEWER MC UVを付けて撮影をしてみました。
太陽が後ろになる順光だったら全く問題はありません・・・まぁ当然でしょうけど。
位置的には右上隅の方から日が差してる方向へ向けて撮ってみました。
ちゃんとフードで遮られているのもあるけど、基本的には全く問題がない感じです。
めっちゃ嫌らしい感じですが、ガンガンに日が入る感じの逆光だとゴーストが出ます。
左下の木の幹とか左下隅にグリーンのゴーストが発生していますが、これだけド逆光なのにフレアが意外と抑えられているなと思いました。
Kenko PRO1 Dとの比較
普通に撮ってみて別に違和感が無いので逆光でどんな感じの差が出るのかを比べてみます。
強い光のスポットライトに向けて斜め方向から写真を撮ってみました。
条件的にはかなり厳しくて、何も出ない方がおかしいかもしれません。
三脚なんかで固定していないのでちょっとピント位置の違いもあるかもしれませんが、大体の感じがつかめればいいかなと・・・
フィルターなし
PRO1 DとMCUVだけを比較しても何が正解か分からないので、対象となるようにノーフィルターで撮影してみました。
かなり厳しい条件なので、フィルターなしでもゴーストは出ています。
ただ、天井のレールやピンスポ本体のフロントグリルはちゃんと判別できます。
PRO1 D
次にPRO1 Dを付けて撮ってみました。
普段はあまり気にしていなかったんですが、強い光に対してめっちゃフレアが出てます。
丸の部分にゴーストが出ているんですが、フレアが強すぎてゴーストが目立たなくなっています。
フィルターなしの時に比べると天井のレールも光が入ってる部分は白っぽい感じで見難くなっていて、ピンスポのフロントグリルや本体なんかも判別できないくらいになってしまっています。
NEEWER MCUV
PRO1 Dと比べるとゴーストが強く出ています。
しかし、天井のレールやピンスポの基部、フロントグリルなどはノーフィルターの時と同じようにちゃんと判別できます。
ノーフィルターよりもしっかりとゴーストが出ている感じですが、このコンディションで考えると被写体がしっかりと判別できるという点ではMCUVの方がいいのかなぁという気もしますね。
まとめ
そこまで強烈な逆光にする事もなかったので分かりませんでしたが、意外と普段使っているPRO1 Dが逆光にはとても弱いんだなと思いました。
一方、NEEWER MCUVは逆光でもフィルター未装着の場合と遜色ないレベルではあるけど、ゴーストが出やすいので夜景なんかでビル群を撮ったりするとゴーストが目立つかもしれません。
まぁPRO1 Dでもゴーストは出るので難しいところではあるんですが、極限状態でもフレアで真っ白になりにくいという面を考慮するのであればMCUVの方がいいのかもしれませんね。
因みにですが、どちらを選んでも極端な逆光みたいな悪条件ではなく、普通に使うのであれば全く問題は無いです。
しっかりと写したいのであればmarumiのEXUSなんかのちょっとお高いフィルターを購入する方がいいでしょうけど、とりあえず安くてある程度のクオリティという面であれば、若干薄くて価格的にもお手頃なNEEWERのMCUVでもいいのかなぁという気はしました。
お試しで使ってみて、やっぱり駄目だって感じのフィルターではなかったので、とりあえず安くてそれなりという選択肢の一つにはなると思います。