はじめに
EOS R10を使うようになって、思ったよりも使い勝手が良いカメラだったのでタムロンの18−300mmが欲しいなぁなんて書いていたんですが、思い切ってタムロンではなくシグマの16-300mm F3.5-6.7 DC OSを購入する事にしました。
もちろん買ったのはRFマウント版です。
月曜の夕方にオーダーして水曜の朝にいつもの店に届くとか台風の影響はどうなっとんねん?って感じでしたが、早く届くのはええこっちゃ。
この記事ではなんでタムロンの18-300mmと言っていたのにSIGMA 16-300mmを選んだのかという理由と、タムロン 18-300mmとの違いなんかを書いてみようかなと思います。
SIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OS | Contemporaryを選んだ理由
RF-Sマウントだとほぼ一択
今時の標準ズームレンズだと、ごく一般的な焦点距離は[24-70mm]という認識だと思います。
フィルムカメラの時代だと28−80mmあたりが標準ズームという感じだった気がするので、ちょっとだけ広角寄りになっています。
そういった部分を含めて考えると、フルサイズでは24−50mmや24-70mm、APS-Cだと16-50mm(通常のAPS-Cだと1.5倍換算なので35mm版で24-75mm)といった感じになっています。
ところが、キヤノンのAPS-Cの場合はちょっと違って1.6倍換算となっています。
なので、キヤノンのAPS-C(RF-S)レンズの18mmスタートというのは18*1.6=35mm版で28.8mmという焦点距離という事になります。
何気に0.1倍の倍率差とはいえ、同じ18mmでも27mmと28.8mmという地味に大きな差になってくるんですよね。
フルサイズでもリーズナブルな方のF2.8通しだと28mmスタートなレンズが多いんですが、地味に24mmだったらなぁと思う場面があったりもすることを考えると、できるだけ広角側が広くなるレンズが欲しいなという事になってくるんですよ・・・
でもね、キヤノンの純正RF-Sレンズだと広角寄りの標準ズームだと14−30mm PZがあるものの、普通に標準ズームとしては18mmスタートしかないわけです。
もう少し広いスタートで・・・ということで考えた場合は実質的にシグマの16-300mmしか選択肢がなかったりします。
16mmは他のマウントだと24mmになるけど、RFマウントだと25.5mmなのでちょっと狭目ではあるものの、広めのスナップにも使える画角になってくるのでかなり使い勝手が良くなります。
それに望遠側も純正だと55-210mmしかないのでより長い距離だとフルサイズ用の望遠ズームレンズを使うしかない状態です。
その点、300mmまで使えれば換算で480mmまでカバーできる事になるので、ボケといった部分を気にしなければこのレンズを1本持っておけばほぼ他のレンズは必要無くなってくると思われます。
そして、使いやすい焦点距離の部分がハーフマクロになることで、普通にマクロレンズとして使うことも可能になってくるので、便利ズームでありながらも系統の違う役割を果たしてくれるという所が決め手になったという感じですね。
RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMと併用可能なスペック
スペックは後述しますが、この16-300mmは焦点距離が70mm時に最大撮影倍率1:2ということでハーフマクロが使えます。
シグマでお馴染みの70mmマクロと同じ焦点距離がマクロになるという事は、ちゃんと撮りたい所を切り取る感じで使える形になります。
この辺りは実用面で考えると広角端がハーフマクロになるタムロンの18-300mmよりはかなり使い勝手がいいと思うんですよね。
また、上で16-300mmが1本あれば他のレンズは必要ないって感じで書いているんですが、自分が購入したキットレンズのRF-S 18-150mmと併用もできるなというのもあったんですよね。
まぁRF-S 18-150mmがちょっと特殊というのもあるんですが、簡易マクロがかなり使えるので16-300mmをメインにしたとしても70mmよりも幅が広いマクロレンズという感じで使うことができるので、RF-S 18-150mmが防湿庫に眠ったままにならないだろうなというのがありました。
タムロンの18-300mmだと以前使っていたこともあって、広角端のハーフマクロだとRF-S 18-150mmと被ってきちゃうのもあったのでシグマがいいなと思ったのもあったりします。
SIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSのスペック
シグマの16-300mm F3.5-6.7 DC OSのスペックは以下の通りとなっています。
おそらくこれから購入する方はどちらがいいのかとかどちらにするかで悩むと思うので、両方のスペックを比較表的に書いておきます。
| シグマ 16-300mm | タムロン 18-300mm | |
| 焦点距離 | 16-300mm 35mm版換算:25.5-480mm(RF-Sマウント) | 18-300mm 35mm版換算:28.8-480mm(RF-Sマウント) |
| レンズ構成 | 14群20枚(FLDガラス1枚、SLDガラス4枚、非球面レンズ4枚) | 15群19枚 |
| 絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) | 7枚(円形絞り) |
| 最小絞り | F22-45 | F22-40 |
| 最短撮影距離 | 17(W)-105(T)cm | 15(W)-99(T)cm |
| 最大撮影倍率 | 1:2(焦点距離70mm時) | 1:2(WIDE)/1:4(TELE) |
| 手ぶれ補正 | ワイド端で6段、テレ端で4.5段の手ブレ補正機能 | 手ブレ補正機構搭載Zz |
| フィルターサイズ | 67mm | 67mm |
| 最大径x長さ | 73.8mm x123.4mm | 75.5mmx123.6mm |
| 重さ | 625g | 625g |
| 販売価格 | ¥103,320 | ¥83,160 |
価格的にはシグマの方が2万円くらい高いんですが、結構明確に違う部類のレンズだと思うのでどういった機能が必要かで選べばいいのかなと思いますね。
タムロン18-300mm F/3.5-6.3 Di III~A VC VXDとの違い
本体サイズやフィルター径、重さも同等ですが、明確な選択ポイントとしては以下の点かなと思います。
SIGMA 16-300mmを選ぶ場合
- できれば広角側をカバーしたい
- マクロ寄りの撮影をすることが多い
- レンズ1本で済ませたい
- キヤノン純正とズームリングの向きを揃えたい
タムロン 18-300mmを選ぶ場合
- 価格が安め
- 広角側がそこまで必要なくて少しでも寄りたい
- レンズ1本で済ませたい
といったところでしょうか。
被写体に寄って広角側でハーフマクロを使いつつ後ろにも何か入れたいといった使い方ならタムロンの18−300mmでしょうが、普通な感じでマクロを使ったりしながら広めの画角もキープしたいという使い方ならシグマの16-300mmだと思います。
ハーフマクロとはいえ、70mmというマクロレンズとして使いやすい焦点距離でのマクロ撮影ができることや26mmほどの焦点距離をカバーできることを考えると2万円の差というのは妥当なんじゃないかなぁと思います。
マクロレンズを買うのに2万じゃ買えませんしね・・・
物理的な違いとしてはシグマの16-300mmには広角側でのズームロックスイッチがあるだけですが、タムロン18-300mmの場合は手ぶれ補正のON/OFFスイッチとレンズのAF/MF切り替えスイッチが搭載されています。
三脚に搭載して手ぶれ補正をOFFにすることが多いなんて場合だったらカメラのメニューで手ぶれ補正を切るしかないSIGMAよりもスイッチできることができるタムロンの方が楽かもしれません。
逆にレンズ1本で済ませたい手持ち撮影がメインなのであればこのあたりはどうでもいいですレベルの違いかも知れませんが・・・
逆回転が逆じゃない
他のマウントを使っていてシグマのレンズを選ぶと「ズームリングの回転する向きが逆」と言われることが多いんですが、キヤノンの場合はそれが逆ではなく「正」になります。

左がタムロンの11-20mm RFマウントで、右がキヤノン純正のRF-S 18-150mm。
見ればわかりますが、純正は左側に回転させることで焦点距離が伸びますが、タムロンは焦点距離が短くなります。
シグマも左回転で焦点距離が伸びるズームなので、他のマウントだと逆向きの回転とされているズームがキヤノンで使う場合には正順の向きになるので、キヤノンで使う場合には違和感なく使えるようになります。
まぁ18-150mmと比べるとレンズの長さが4cmほど長くなっているので、ちょっと嵩張る感は出てきますが、それで焦点距離が480っmまでカバーできるようになると思えば十分に許容範囲なんじゃないでしょうか。
SIGMA 16-300mm DC OSの開封と外観
ということでシグマ 16-300mm F3.5-6.7 DC OS | Contemporaryの開封と外観です。
以前はまだレフ機用のレンズもあったので品名が「DC DN」や「DG DN」となっていましたが、全てミラーレス用のレンズになったことで品名からDNが取り除かれて、APS-C用は「DC」、フルサイズ用は「DG」になっています。
現状ではまだDNが付いたものが製品ラインナップにありますが、いずれ全てDGかDCだけになるんでしょうね。
開封
パッケージはいつも通りの白地に黒文字のシンプルなもの・・・ではなく、若干グリーンがかったお茶のような色のパッケージになっています。

パカっと箱を開けると、黒い紙製の仕切りになっていて、なんかLeicaとかに寄せていってるのかなぁって感じがしますね。

普通にポイっと入れられている保証書やスタートガイドなんかが、上の写真の真ん中の小箱の中に入るサイズに統一されていました。

保証書なんてやたら長くてレンズの箱なんかだったらくの字に曲がって入ってたり、折り畳まれて入っていることが多いことを考えたら、別にこのサイズでええやん?って感じました。
仕切りを取り外すとポーチに入ったレンズ本体と黒い紙に巻かれたレンズフードとご対面。

時々、何かを買った時に「高級感がない」ってブログで書いたりしてたと思うんですが、高いう事ですよ!
何でもかんでも高騰してるし、SDGsだなんだというけど、結構高額な商品を買っても微妙なパッケージングだと興醒めなんですよね。
例えばワイヤレスイヤホンとしては高級な価格帯(4万円弱)のものが簡易パッケージみたいなのってどうなん?って事。
中身が全てではあるけど、やっぱり開封する時って思い切って買ったりするわけだから気分が上がるようにして欲しいんだけど、最近はそういったのが少なかったなぁと・・・
それをシグマがしれっとやってるのがちょっと驚きでした。
特にカメラ関係はどんどん高額化していってるんだし、静電袋に突っ込んで終わりみたいな梱包じゃなくてシグマのこういったところを見習って欲しいなと思います。

因みにレンズが入っていた付属のポーチは、質感的に雨避けの用途としては十分かなと思う反面、薄目でクッション製が皆無なので雑に鞄に突っ込む時に使うのは向いてないかもしれません。
しっかり仕切りをしたカメラバッグなんかだったらアリだと思うんですが、そうなると仕切ってる分だけ使う必要なくね?ってなっちゃうのが最近のレンズに付属しているポーチの感想だったりします。
なので、最近は本当に布1枚みたいなレンズポーチが主流になってたりしますが、開封時にこうやって入っている時を除いてほぼ箱の中で使わないままレンズごと手放すパターンが多かったりするんですよね・・・
マジで薄いレンズポーチをどういったケースで使うのかを教えて欲しいかもしれない(;´д`)
レンズの外観
流石に高倍率ズームなのでレンズは長いです。
先の方がズームリングになっていて、一段細くなっている部分がピントリングになっています。

意外とこのくびれというか細くなっている部分があるお陰でカメラに付けた時には結構持ちやすい感じがします。

上でも書いたようにレンズにはズームロックのスイッチがあるのみとなっています。
大きさとしてはフルサイズ用のタムロン25−200mmと同じなので、ちょっと大きい感じはしますがこれで480mmまでカバーできると思えば許容範囲かな。

EOS R10にSIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC DNを付けてみた
EOS R10に装着してみると流石に存在感があります。

ただ、75-300mmあたりを付けてるのと変わらないと思えばね・・・
流石にレンズが625gの重さなので、本体の429gを加えると1054gになるのでハンドストラップよりも通常のストラップのほうがいいですね。

グリップがしっかりしているのでハンドストラップでも使えますが、流石にずっと手に持っているのはちょっと怠いかもという感じがします。
実際どれくらいの大きさなのか
この手の便利ズームって単体で見ると「意外と小さいんじゃね?」って思うんですが、カメラにつけると大きいやんってことがままあるので、実際にどんなもんなのかを載せておきます。

純正の18−150mmと比べるとこんな感じで、まぁちょっと長いかなという程度ではあるんですが、より広くてテレ端が倍だと考えたら十分コンパクトなんじゃないかなと思いますね。
ただレンズの太さがありるので、長さ以上にヘビー感を感じるかも。
実際の数値でいくと、付属のレンズフードの先端からファインダーのアイピースの端までの長さが大体22cm。

なんでも撮れるけどお散歩用というレンズにはちょっと向かないかな・・・
フルサイズ換算で480mmになる300mmのテレ端がズームの最長の長さになるんですが、そこまで伸ばして30~31cmくらいの長さになります。

流石に300mmまで伸ばすと繰り出し部分が多いのでかなり伸びた感じがしますが、実際には8cmほどなんですよね・・・
実写
とりあえず、EOS R10に装着して適当に撮影してみました。
ワイド端の16mm。

35mm版換算で25.6mmになりますが、普段使っている便利ズームのタムロン25−200mmと同等の広さなのであんまり違和感とかはありませんね。
中央ちょい左下にいる鳩をテレ端で撮ってみました。

立ち止まって同じ位置からですが、ワイド端であのサイズのものをここまで寄れるってのはやっぱり便利ですね。
まぁ写っちゃいけないというか汚いのが多かったのでモザイクも多めですが(;´Д`A
同じ感じで尼崎城を歩道のフェンスの位置からワイド端で。

どの辺りかわかりにくいと思うので、わかりやすいように一番上の鯱鉾を狙ってみました。

焦点距離42mmのF5。

意外としっかりと玉ボケが出ます。
普通にタムロンの25-200mmに慣れていると十分に扱いやすいです。

本格的なマクロ撮影が楽しめる
ズームリングの70を指標に合わせればハーフマクロのレンズとして撮影することができます。
めっちゃ寄れるのはいいんですが、フードが影になったりするので注意が必要なのと、風による被写体揺れが天敵なのは普通にマクロと同じ。

何気に風が吹くことが多い今の季節だとちょっと厳しいかもしれません(;´д`)
まぁ無理やり思いっきし寄らなくても小さめのはなとかがこんな感じで大きく撮れます。

今回の写真はLRモバイルの自動補正を掛けたり明るさ調整なんかはしていますが、トリミングなんかはしていないのでEOS R10とSIGMA 16-300mmを使えばこれくらいは出来ますよというサンプル的にみていただければ。

RF-S 18-150mmの方だと手動で簡易マクロを使う形になっていましたが、こちらは70mmに合わせておけばAFが効きます。

タムロンの18-300mmの場合だと広角端がハーフマクロになるので、マクロで切り取るというよりも寄って撮るという感覚になるので、マクロレンズとしても使いたいという事であれば16-300mmを選ぶ方がいいかなと思いますね。
ハーフマクロとはいえ本格的な撮影ができるのと、便利ズームとマクロのニコイチだと思えばタムロン18-300mmに+2万円くらいので済むのは結構リーズナブルなんじゃないかなと思います。
どうせ純正のRFマウント単焦点のマクロ付きレンズだってハーフマクロなんだしって事を考えたら10万くらいで買えるならかなり利便性は高いんじゃないかなぁという気がします。
300mm望遠端の写り
テレ端の開放F値は6.7となっているので結構暗めのレンズにはなります。

テレ端の写りは甘いとか言われがちですが、高倍率ズームレンズとしては普通かなと。
ただ、撮る場合にはちゃんと構えてしっかりとホールドして撮るというのが必須条件かなという気がします。
まぁそりゃそうだろって話ではあるんですが、キヤノンのAPS-C機の場合はEOS R7以外はボディ内手ブレ補正を搭載していないので、必然的にレンズ側の手ブレ補正に依存する形になります。
ただ、どうしてもレンズが前に長い状態になるので手ぶれ補正の効果がシビアになるし、風が少しでも吹いて揺れるような被写体だと被写体ブレとの相乗効果で余計にぶれやすいかなと場面が多いかなと感じました。
なので、テレ端で撮る時には特にしっかりと構えて撮るという基本的な事柄を心掛けた方がいいですね。
空を飛んでいた川鵜を適当にテレ端で撮ってみました。

いつも見かける場所よりちょっと離れた場所で遠かったけど、トリミングなしでもこれだけ大きく写せました。

鳩なんかの距離と違って、このくらいになってくると大気の影響の方が大きいので多少ディティールが甘く感じても仕方ないかなという気もする。
で、ホームの端から入線してくる電車を撮影。



いつものように終わってから全部絞り優先で撮ってるじゃねーかという事に気付くというね・・・(´・ω・`)
まぁカリカリに写ってる方が好みの人には物足りないかもしれませんが、普通に便利ズームとして1本で完結させたいという部分に比重を置くのであれば十分だと思いますよ。
まとめ
実は3年ぶりに東京に行くのでこのレンズを購入しました。
何気にマイクロフォーサーズの12-200mmも考えていたんですが、望遠側の選択肢がないということもあってRF-S用の16-300mmにしたんですよね。
3年前に行った時にはNikon ZfcにDX 24mm f/1.7、DX 16-50mm、DX 50-250mm、AF-P DX 10-20mmという4本で旅行に行っていたようですが、意外とレンズ交換が煩雑だったのを覚えています。
もし、東京駅とかお寺とかを撮るのであればタムロン11-20mmも必要でしょうが、そういった部分を排除するのであればこのレンズ1本でも問題ないんじゃないかなぁなんていう気がします。
最短撮影距離が短いので普通にランチの撮影なんかも出来そうですし。
ただ、前回もAPS-Cでの10-20mmで東京駅を撮っていた事を考えると、フルサイズの12−24mmあたりの方がベターなのかなぁなんてことも思ったりして、α7CRにタムロン25-200mmとFE 12-24mmの2本でもいいのかなぁなんていう気がしなくもないんですよね(;´д`)
この辺りは直前まであれこれ悩んでいそうな気もしますけどね・・・
実際に試してみる前だと微妙な口角側の差の為にタムロンよりも2万高いのかぁ・・・って感じだったんですけど、今では完全に逆転しています。
現状ではまだまだ選択肢の少ないRF-Sマウントの望遠域が使えるレンズとして考えた場合でも、マクロレンズとして考えた場合でも、十分に目的を達してくれるレンズなので結構お得なんじゃないかなぁとい思いました。
どう考えても2万でAFが効く70mmのハーフマクロは買えませんからね・・・

